見出し画像

【遊戯王OCG】罪宝勇者オルフェゴール

こんにちは。ダンテと申します。

今回は「罪宝勇者オルフェゴール」デッキの紹介をしていきます。
このデッキは7月の新弾で登場した「罪宝」ギミックを導入した新しいデッキですが、この記事を通じて興味を持っていただければと思います。

【10月1日追記】
本日をもちまして「混沌魔龍 カオス・ルーラー」が禁止となり、それに伴ってこのデッキも終わりました。自分としても大好きなデッキでした。このnoteを見てくださった方々には感謝を申し上げます。


1.なぜ罪宝勇者なのか

まず、私がなぜ罪宝勇者オルフェを使っているかについて書いていきます。

私は長い間「オルフェゴール」が好きで使ってきましたが、①『増殖するG』の受けが弱いこと、②手札誘発などの妨害に脆いこと、③オルフェだけでは妨害数が少ないことがネックだと感じていました。

そんな中7月に登場した「罪宝」テーマがオルフェの弱点を補えると感じ、構築の軸として採用しようと考えました。

罪宝ギミック

先に挙げた従来のオルフェの弱点に対しては、
 ①シルヴィアによってGを撃たれても1ドロー1妨害で止まることができる
 ②召喚権を使わないので貫通的な動きができる
 ③「罪宝」ギミックで出せる『混沌魔龍 カオス・ルーラー』で墓地リソースを増やし、妨害を水増しすることができる
と、いった利点で補うことができます。

また「オルフェゴール」と「罪宝」だけではデッキの枠が余ってしまうため、盤面を増やしてレベル7モンスターなどの素材を供給できる「勇者」ギミックを採用し、この3テーマを混合したデッキを作りました。

勇者ギミック

なお、この「勇者」ギミックも『外法の騎士』によって1~2妨害を出すことができます。

「罪宝」「勇者」「オルフェゴール」の3テーマを見ると、それぞれが独立して妨害・展開・捲り(妨害を踏む)ができ、このデッキは3テーマの出張連合軍であるとも言うことができそうです。

また、それぞれ独立しているとは書きましたが、3テーマを繋ぐのが『混沌魔龍 カオス・ルーラー』です。カオスルーラーで有効牌の落下を目指し、落ちなかったら『ライトロード・ドミニオン キュリオス』でケアするといったことがこのデッキの主な動きになります。


2.採用カードの解説

(1)『黒魔女ディアベルスター』

1枚のコストさえ消費しますが、着地時にサーチする魔法罠によって展開・妨害・除去といった幅広い役割を持ちます

展開に関しては『原罪宝-スネークアイ』によって炎属性レベル1の『ジェット・シンクロン』を出し、自身とシンクロしてカオスルーラーを出すことができます。

また「罪宝」のコストは手札だけでなくフィールドのカードでもいいため、「勇者」のドラコバックなどをコストにすることができて「勇者」とのシナジーがあります。

(2)『エフェクト・ヴェーラー』

手札誘発としては自分のターンにも使える『無限泡影』と競合する存在ですが、レベル1チューナーという点と光属性という点がカオスルーラーと相性が良く、メインに3枚の採用としています。

特にこのデッキはディアベルスターや外法の騎士などレベル7が多く、ヴェーラーと合わせてレベル8シンクロを積極的に狙っていけます。



(3)『混沌魔龍 カオス・ルーラー』

このデッキ最強のパワー・カードであり諸刃の剣でもある存在です

運が良い時は『聖殿の水遣い』『グローアップ・バルブ』『オルフェゴール・ディヴェル』など墓地での有効牌がまとめて落ちることもあれば、うららやGなどの「ゴミ」しか落ちず、バベルだけ落ちるということも十分あり得ます。

一方で、結論から言うとカオスルーラーの落ちの弱さは他のカードやプレイングでカバーが可能です。また、そもそもこのデッキには光闇属性または墓地で動くモンスターが合計18枚入っているので、90%強の確率で何らかのアドが取れるようになっています。

カオスルーラーでの0落ちのカバー方法については、次のキュリオスの項で話します。


(4)『ライトロード・ドミニオン キュリオス』

カオスルーラーの落ちが弱い場合、リンクリボー・ディアベルスター・カオスルーラーなどで闇属性を揃えて出し、ディヴェルなどのオルフェゴールを確実に落とします。

その後キュリオス自身ともう1枚のモンスターでアポロウーサを出し、ニビルなどを牽制しつつ妨害を追加します。素材2つのウーサは一見頼りないですが、バベル下で相手ターンに『オルフェゴール・トロイメア』の800パンプアップ効果を使えるため、実質攻撃力2400のウーサとして使えます。


(5)オルフェネームドの枚数について

メインデッキでは、ディヴェルが2枚で他を1枚としました。
ディヴェルは手札コストで切って強いカードであるので本当は3枚にしたいところではあります。しかしディヴェル自体は1枚で動けるカードでは無くあくまで2枚初動であること、オルフェネームドの被りが絶望的に弱いことを鑑みて今回は2枚採用としました。

(参考までに、初手5枚の中でギルス以外のオルフェネームド〈ディヴェル、スケルツォン、トロイメア、星杖〉を複数枚素引きする確率を記しておきます。
・ディヴェルが2枚だとネームドは計5枚になり、複数枚素引きする確率は約10%となります。
・一方で、ディヴェルが3枚だとネームドは6枚になり、複数枚素引きの確率は15%まで上がります。
ディヴェルを2枚にしたのはこういった背景もあります。)

またクリマクスもそれ自体素引きして強いカードでもないため、サイドに入れました。サイドチェンジ後の先攻ではカオスルーラーなどによるバベル落ちのケア万能妨害として役に立ちます。


(オルフェ自体の説明はここでは省きました。Youtubeの「おにっく」さんという方がオルフェの展開や紹介などの動画を投稿されているので、オルフェにあまり詳しくない方はそちらを一度見ることをお勧めしておきます。)


3.展開例

ここでは、『アラメシアの儀』+『罪宝狩りの悪魔』+手札コスト1枚の初動(よくある)での展開例を紹介しておきます。なお実際はカオスルーラーやキュリオスの落としに大きく依存するため、この展開が毎回できるわけではありません。ただ、この動画で落ちの弱いカオスルーラーをキュリオスでカバーしているように、ある程度の展開は約束されていると言えます。

以前Twitterで出した展開動画を上に添付したのでそれを参考にしてください。一応文字起こしもしておきます。(動画撮影時はこのデッキを作ってすぐだったので、今見てみるとややプレイングが荒いです。動画を参考にしつつ、自分なりの最適な展開を見つけてみてください。)

初動:『アラメシアの儀』『罪宝狩りの悪魔』+手札コスト1枚
①『アラメシアの儀』を発動。トークンを生成して『運命の旅路』設置。
②『罪宝狩りの悪魔』を発動し『黒魔女ディアベルスター』をサーチ、そのまま特殊召喚。『原罪宝-スネークアイ』をセット。
③『運命の旅路』の効果を2つとも発動し、『外法の騎士』をサーチをして『騎竜ドラコバック』をトークンに装備。
④『騎竜ドラコバック』をコストに『原罪宝-スネークアイ』を発動し、『ジェット・シンクロン』を特殊召喚。
⑤『外法の騎士』を特殊召喚し、『ジェット・シンクロン』とシンクロして『混沌魔龍・カオスルーラー』。
落ち→『増殖するG』『灰流うらら』『星遺物-『星杖』』『エフェクト・ヴェーラー』『裏切りの罪宝-シルウィア』(弱すぎる
回収→『エフェクト・ヴェーラー』
(⇒なお、カオスルーラーでディヴェルやトロイメアがちゃんと落ちた場合、この後バベル落ちのリスクが一応あるキュリオスに行かず、そのまま3200アポロウーサを出す択もあります。そこは自分の手札と相談。)

⑥『罪宝狩りの悪魔』の効果を発動し、『裏切りの罪宝-シルウィア』をデッキに戻して1ドロー。その1枚をコストに『ジェット・シンクロン』を蘇生。
⑦『エフェクト・ヴェーラー』を通常召喚し、『リンクリボー』に変換。『リンクリボー』『混沌魔龍・カオスルーラー』『黒魔女ディアベルスター』で『ライトロード・ドミニオン キュリオス』を特殊召喚。効果で『オルフェゴール・ディヴェル』落下。(その後の強制効果で『オルフェゴール・トロイメア』も落ちる)
⑧トークンを『リンクスパイダー』に変換し、『ライトロード・ドミニオン キュリオス』とリンクで攻撃力1600の『召命の神弓-アポロウーサ』を特殊召喚。
⑨『黒魔女ディアベルスター』『エフェクト・ヴェーラー』を除外して『混沌魔龍・カオスルーラー』を蘇生。墓地の『オルフェゴール・ディヴェル』の効果でデッキから『オルフェゴール・スケルツォン』を特殊召喚。墓地の『星遺物-『星杖』』の効果で除外状態の『オルフェゴール・ディヴェル』を帰還。
⑩『オルフェゴール・スケルツォン』『オルフェゴール・ディヴェル』で『オルフェゴール・ガラテア』を特殊召喚。墓地の『オルフェゴール・スケルツォン』の効果で『オルフェゴール・トロイメア』を蘇生。
⑪『オルフェゴール・ガラテア』の効果で除外状態の『星遺物-『星杖』』をデッキに戻し『オルフェゴール・バベル』をセット、発動。『ジェット・シンクロン』と『オルフェゴール・トロイメア』で『ヴァレルロード・S・ドラゴン』をシンクロ召喚。効果で墓地の『ライトロード・ドミニオン キュリオス』を装備。
⑫『オルフェゴール・ガラテア』に重ねて『宵星の機神-ディンギルス』を特殊召喚。効果で除外状態の『オルフェゴール・スケルツォン』をX素材にする。『宵星の機神-ディンギルス』と『混沌魔龍・カオスルーラー』で『I:Pマスカレーナ』をリンク召喚。
⑬終わりです。展開長い

結果
攻撃力1600の『召命の神弓-アポロウーサ』(トロイメアのパンプアップで実質攻撃力2400、妨害は最大3回)
『ヴァレルロード・S・ドラゴン』(万能妨害)
・『オルフェゴール・バベル』と『オルフェゴール・スケルツォン』の効果による相手ターンの『宵星の機神-ディンギルス』特殊召喚(1除去)
・『I:Pマスカレーナ』から出る『S:Pリトルナイト』(1除去+効果反応追加1除去)

以上の展開から4種類の妨害を盤面に残すことができます(最大7妨害)。
これは最大展開になりますが、同じ手札ならだいたいサベージが出ないくらいで同じような展開ができます(3種最大6妨害)。

また、展開の終着点ではできるだけアポロウーサを出すようにしています。アポロウーサによる複数のモンスター効果無効が環境テーマに有効であり、ディンギルスとリトルナイトの除去によってアポロウーサの妨害を最大限発揮できるからです。


4.サイドチェンジ例

この章では私が実際に行っているサイドチェンジをベースに、2戦目以降のプレイについて話していきます。対面は環境トップのR-ACEを想定しています。

(1)サイドチェンジ先攻

IN(2) 三戦、クリマクス
OUT(2) G、ヴェーラー

メインでかなり完成しているのであまり変動はしません。バベル落ちのケアのためクリマクスを入れ、誘発受けの三戦を入れます。


(2)サイドチェンジ後攻

IN(9) ロンギヌス3、反逆、無限2、拮抗3
OUT(9) ディアベルスター2、ジェット、バルブ、悪魔、原罪宝、抹殺、墓穴、シルウィア

ロンギルスと無限などで展開を止め、撃ち漏らしたものを反逆と拮抗で捲るといったプランになります。

罪宝のカードを多く抜いていますが、これは罪宝がもともと手札を多く消費するテーマであり、特にディアベルスター → 原罪宝の際の消費が激しいことから、後攻は手札が1枚多いとしても許容できないと判断したためです。サイドチェンジ後攻のディアベルスターは手札を墓地に送る役割と反逆のサーチに専念してもらいます。
またディアベルスターの数を減らしたことで自動的にレベル8シンクロが作りづらくなるため、ジェットやバルブも抜いています。後攻は反逆や勇者で捲り、オルフェを通すのが理想の動きになります。

5.バベル落ちについて

最後に、バベル落ちのリスクについて少し話します。

デッキの性質上特定のカードだけをピンポイントに落とすことができないので、展開には『オルフェゴール・バベル』落下のリスクが常に付きまといます。
バベルが落ちるとオルフェ展開をしても墓地ディンギルスの動きができないので純粋に1妨害減りますし、相手ターンの展開でマスカレーナの弾(リンク相手)を補充することもできません。(かといって、素引き及び重ね引きが弱いクリマクスは少なくともメインには入れたくありません)。

ただ、結論から言うとバベル落ちを過剰に恐れる心配はありません
なぜならば、最初に話した通りこのデッキにはオルフェ以外の妨害手段が多くあるからです。実際、バベルが落ちて仕方なくマスカレーナ+シルヴィア(ディアベルスター)+手札誘発でターンを返したら妨害数が足りてそのまま勝ったという試合も何回かありました。妨害数が減るのは間違いないですが、それを補って余りあるパワーがこのデッキにはあるので意外と何とかなります。

皆さんも恐れずにカオスルーラーしましょう(どうせ次で禁止なので)。


6.おわりに

いかがだったでしょうか。
これで「罪宝勇者オルフェゴール」の紹介は終わりです。
この記事が皆さんにとって少しでも参考になれば幸いです。
質問や意見などありましたら、私のTwitter →@Kamijyou_danteにコメントを投げてくださればできる限り対応します。

私はこのデッキを使って公認大会でまだ優勝1回なので、次のリミットレギュレーションまでに存分に使い倒そうと思っています。

それではみなさん、よいオルフェライフを!!!


追記(9月14日)
最新構築↓


いいなと思ったら応援しよう!