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同窓会で感じたこと

今年は学生時代のクラス会幹事を引き受け(引き受けざるおえなくなった)
まず名簿作りから始める。亡くなった方も多く、音信不通の方もいらっしゃる。中には「お知らせ不要」の方も。

昨年の幹事さんからの情報も引き継ぎ、パソコンに向かう。
7年前の名簿から情報の更新をしながら名簿を作り、
往復ハガキを作成した。何しろ老化したオツムに鞭打ち行う作業に
「これも脳の老化防止」と自分を納得させつつ・・・。

中にはライン仲間に登録されている方もいらっしゃるので、こんな時には、現代の機器には大いに感謝だ。

開催場所は毎年母校のホールにあるレストランと決め、日時も決まっているので、そこは電話だけで対応できる。

懐かしい母校の銀杏並木 黄金色に輝くのも間も無くだろう

当日集まってみれば、ライン仲間以外の参加者は3名ほど・・・
ラインをなさっていらっしゃる方はお元気な方なのだと実感する。

お話を始めれば、気分は女学生、即座に60数年前に戻れる。
あのキャピキャピとはしゃいでいた時代に、自分の60年後にこんな邂逅が
あるなんて想像だにしていなかったと、ちょっと感慨に耽る。

一方で、お病気の方や、認知症気味の方のお話などを伺えば、
「明日は我が身」と自分の置かれている立場に改めて思いを致す。

学生時代の私のグループは、毎年2泊旅行(コロナの時期を除いて)
に出かけている。これも子供たちが独立した10年前ぐらいから続いている。
このメンバーの中には神戸から上京する方もいらっしゃるので、クラス会
当日は東京近郊に1泊することにしている。

タイトルの写真は宿から熱海の湾内の眺め。 初島からの連絡船が戻ってきたところ。

熱海に宿を取り、翌日はMOA美術館に行くことを想定していたのだが、
あいにく休館日で目的は果たせなかった。

しかし、気の置けない仲間たちといれば余計な気を使うこともなく、温泉を満喫し、部屋での夕食で鮑の踊り焼きや、金目鯛のお煮付けなどいただき、ゆっくりとお喋り三昧の贅沢な1泊となった。

夫に「今、お喋り中!」とラインを入れると、
「いちばんのサプリメントだね!」と返ってきた。サプリメントを取り入れる機会をありがとう・・だ。

翌日は美術館行きが果たせなかったので、なんの予定もないまま目の前に
広がる海を遊覧する「熱海遊覧船」に乗る。その名も「サンレモ号」

船内に乗り込むと、船底がガラス張りになっており海の中に泳ぐ魚が見えるようになっている。

大きな魚が見えるのは餌付けされているかららしい。

結構汗ばむような陽気だったので、海風に吹かれると気持ちが良い。

ゆりかもめがたくさん飛んでいるが、シャッターチャンスが難しい!

来宮神社に行こうとタクシーに乗るが、運転手さんの
「来宮神社は観光地化してしまったいるから、伊豆山神社の方が
ずっと神聖な感じがするよ」とのアドヴァイスに素直に従って伊豆山神社に向かう。

国道から600段余りの階段があるらしいが、タクシーなので本殿脇の駐車場まで一気に登る。

神社までだいぶ上った途中で、2021年にこの地で起こった土砂崩れの場所を
通過した。そこから一気に海まで土砂が流れたと思うと、どんなに
恐ろしかったかと改めて思う。現在も立ち入り禁止状態が続き青いビニールシートや土嚢が積まれている。
線状降水帯による豪雨を起こす気候変動、これをを何とか避ける、
人智が試されている。

伊豆山神社は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも放映され、耳に馴染み
深い。
伊豆に流されていた源頼朝が源氏の再興を願った神社として有名で、頼朝と北条政子の逢瀬の場所としても有名だ。

東国の神としての信仰を集め徳川家康も信仰した。

境内には頼朝と政子が座ったとされる「腰掛け石」などもある。

600段余りの階段を登り本殿を目の当たりにしたならば、その荘厳さ、
神聖さはまた別物だろうが、簡単に車で来てしまったので、甚だ申し訳ないが、そこまでの神聖さは感じられなかったが、、小ぶりのお社は手の込んだ彫刻と相まって美しい佇まいだった。

資料館では「伊豆の伊八」という彫り師の名前を知った。

熱海駅に戻り。駅ビルでお土産を購入、再会を約束してそれぞれ西へ東へ別れた。

それにしても、70代の頃にはそれほど感じなかった「老い」という問題を
今回、特に感じた気がする。
私自身、車を手放してからお買い物の不便さはもとより、何か一枚ずつ
手にしていた宝刀という皮を剥がされていくような、そんな覚束なさを感じている。

それは言葉がすぐ出てこない、行動が素早くできないといった日常の
ささやかな行動の中で、今に始まった事ではないと理解していても、
この度、特に戸惑いを感じたのは、なぜだろうか?

普段は若い世代と接することもあるため気づかないことを、同じ世代だけの中にいて特に意識したということだろうか・・・。

兎にも角にも、こうして健康に恵まれていること程有難いことは無い。
八百万の神様に感謝しながら、1日1日を大切に暮らそう。












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