豊穣を味わう夕べ
満月にはあと3日の夕べ、空を見上げれば快晴の空には、
太い楕円形のお月様と、一際目立つ金星(多分・・)が輝いている。
夕方5時を少し回ったこの時間、もう辺りは真っ暗だ。
いつも親しくおつきあいさせていただいている友人Fご夫妻から、
夕餉のお誘いを受けた。
車を手放したので、いつもは車で訪問していたお宅に、初めてバスと徒歩で伺う。
慣れない道だが、お月様とお星様がタッグを組んで素晴らしい夜を約束してくれているようで、こころが弾む。
夕食には、もう1組のご夫妻とご一緒とのこと。
何と、そのご夫妻は夫が治療でお世話様になっているT歯医者様だ。
偶然、Fご夫妻のご主人様も同じT歯医者様にお世話になっていらして、
もう40年来のご友人同士で、ご夫婦同士でお付き合いがあると
いうのだ。
そのことから、F氏は私たちに親しくT先生を紹介してくださるという。
T先生の診療を受ける折に、全くプライベートなお話をしたことがなく
マスク姿の先生しか知らない夫は、少々緊張気味。
お目にかかってみれば、先生ご夫妻はとても気さくで、明るい方で
お話が弾む。
いつも冗談や駄洒落がお上手なF氏の合いの手が入れば、
会話に一層花が咲く。
湘南新参者の私たちに取っては、初めて伺うお話が多く「へぇー!」
「ほぉ〜」の連続だ。
T先生はお医者様として「未病」に注目なされていらして、それには口腔内の健康がとても大切だというお話をなさり、行政の感覚が中々そこに至っていないことを憂いていらっしゃることも知った。
F氏から、今晩は大阪道頓堀「今井」から取り寄せた「うどんすき」
だと伺っている。
さすがは、グルメのF氏が好んで注文する老舗のお鍋で、
だし汁がとても美味しい!! うどんもシコシコとしてバッチリ。
1夫婦にワンセットずつ用意されていて、年を重ねた老夫婦にはとても
食べきれない。残りはしっかりいただいて帰り、翌日「おじや」にして
いただいた。
こんな優雅な一夜をご用意くださったF様ご夫妻、
本当のありがとうございました。
大した刺激もない老夫婦にとっては、この上ない一夜でした。