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研究者になるためのステップに潜む発達障害者ならではの壁

はじめに

本記事は、発達障害者が研究者になるためのステップに潜む困難について取り上げ、その解決方法や成功するためのアドバイスについて探究することを目的としています。

研究者としてのキャリアを志す多くの人々が、過酷な競争や厳しい評価基準に直面する中で、自己肯定感やメンタルヘルスに悩みを抱えることがあります。
発達障害者にとっても、コミュニケーションやソーシャルスキル、組織のルールやマナーなど、特有の課題が存在します。

そこで本記事では、発達障害者が研究者になるための壁や困難を明確にし、その対処法や成功の秘訣を紹介することで、多様な人材が活躍することのできる、より包括的な社会の実現を目指します。

私は理系の大学院に所属しています.
進学を決めたものの研究者になるための壁にぶつかっています.
実際に研究者になるにはどのような壁があるのかを調べてみました.

発達障害者が研究者になりたいと思う理由

繰り返し行うことへの耐性

発達障害者には、ルーティンや反復を好む傾向があります。
これは、同じことを繰り返すことで、安心感や予測可能性を得られるためです。
研究者としては、実験やデータの分析など、同じ作業を何度も行うことが必要です。
このため、発達障害者の繰り返し行うことへの耐性は、研究者としての能力につながると言えます

長時間の集中力

発達障害者には、ハイパーフォーカスと呼ばれる現象があります。
これは、興味があることに対して、長時間の集中力を持続できる能力です。
研究者にとっては、長時間にわたる実験やデータ分析など、集中力が求められます。
発達障害者のハイパーフォーカスは、研究者としての能力につながると考えられます。

細かいデータを取り扱う能力

発達障害者には、詳細な情報に興味を持つ傾向があります。
また、観察力や記憶力が優れている場合もあります。
研究者にとっては、データの取り扱いが必要です。
細かいデータを見つけ出し、分析する能力は、研究者にとって不可欠です。
このため、発達障害者の細かいデータを取り扱う能力は、研究者としての能力につながると言えます。

興味関心の偏り

発達障害者には、特定の興味関心に偏る傾向があります。
これは、深い知識を持つことができるという利点につながります。
研究者にとっては、ある特定の分野に精通していることが求められます。
発達障害者の興味関心の偏りは、研究者としての専門性を高めるために役立つことがあります。

私の場合は興味関心の偏りで,大学院進学を決めた時には理系の研究にしか興味がありませんでした.

発達障害者にとっての研究者になるための壁

コミュニケーションの困難さ

発達障害者には、社交性やコミュニケーション能力の低さがある場合があります。
研究者にとっては、チームで働くことが求められることがあります。
しかし、発達障害者は、チームでのコミュニケーションに苦手意識を持つことがあります。
このため、コミュニケーション能力を向上させることが重要です。

ソーシャルスキルの欠如

発達障害者には、社交的なスキルが不足している場合があります。
これは、他人との相互作用や、コミュニケーションに必要なスキルに不慣れであることを意味します。
研究者にとっては、プレゼンテーションや論文の執筆など、他人に対して自分の研究成果を伝えることが必要です。
このため、発達障害者は、ソーシャルスキルを向上させる必要があります。

意思決定や時間管理の難しさ

発達障害者には、判断力や時間管理能力に問題がある場合があります。
研究者にとっては、自分の研究計画を立て、実験や分析を進めるために、意思決定や時間管理が重要です。
発達障害者は、これらの能力を向上させるために、自己管理のトレーニングを行うことが必要です。

情報処理能力の低さ

発達障害者には、情報処理能力に問題がある場合があります。
研究者にとっては、膨大な情報を処理し、分析することが必要です。
発達障害者は、情報処理能力を向上させるために、情報処理技術の習得や、情報を整理する方法を学ぶことが必要です。

組織のルールやマナーに対する理解不足

発達障害者には、社会的ルールやマナーに対する理解不足がある場合があります。
研究者にとっては、会議やセミナー、研究グループでのコミュニケーションや報告などで、社会的なルールやマナーを守ることが求められます。
発達障害者は、社会的なルールやマナーを学ぶことで、職場でのコミュニケーションや業務の円滑な進行をサポートすることが必要です。

二次障害による鬱症状

発達障害者は、生まれつきの障害により、社会的な理解を得られず、不適切な対応をされたり、学校や職場での不適応などが原因で、精神的なストレスを感じることがあります。
このようなストレスが、二次障害として鬱症状を引き起こすことがあります。
研究者になるためには、長期的な目標を持ち、努力を継続することが求められます。
発達障害者が鬱症状に陥ると、集中力や意欲が低下し、研究者としての活躍が制限される可能性があります。
発達障害者は、自分自身の健康管理や、ストレス解消の方法を見つけることが重要です。

研究者はコミュニケーションが必要ないイメージがありましたが,実際はゼミや日常での研究についての議論,学会発表,飲み会などコミュニケーションが必要な場面が多くあります.
また計画を立てたり時間を管理したりすることも苦手なので研究計画を立てたり実行したりすることに困難があります.
よく発達障害を持っている人は研究者に向いているといわれますが,実際は様々な困難があります.

壁を乗り越えるための方法

発達障害者が研究者になるためには、様々な困難に立ち向かう必要があります。
しかし、それらの壁を乗り越えるために、以下の方法があります。

 コミュニケーション能力の向上

研究者には、コミュニケーション能力が必要不可欠です。
発達障害者は、コミュニケーションの困難さを抱えている場合がありますが、それを克服するためには、コミュニケーション能力の向上が必要です。
具体的には、日常的な会話の練習や、コミュニケーション能力を向上させるトレーニングプログラムを利用することが効果的です。

ソーシャルスキルの訓練

発達障害者には、社交性やコミュニケーションスキルが不足している場合があります。
研究者に必要なソーシャルスキルを身につけるためには、訓練プログラムやセミナーに参加することが有効です。
また、自己認識を高めることで、他人とのコミュニケーションをスムーズに行うことができるようになります。

ルールやマナーの学習

研究者には、社会的なルールやマナーの理解が求められます。
発達障害者には、社会的なルールやマナーの理解に難航する場合がありますが、それを克服するためには、学習することが大切です。
ルールやマナーの理解を深めるためには、書籍やウェブサイトでの学習、マナー講座やビジネスマナー研修に参加することが有効です。

以上の方法を活用することで、発達障害者でも研究者として活躍することができるようになります。

このようにいくつか挙げてみましたが実際にどうすればいいのかについては難しいですよね・・・.

まとめ 発達障害者が研究者になるための壁

本記事では、発達障害者が研究者になるためにはどのような壁があるか、そしてそれを乗り越えるためにはどのような方法があるかについて説明してきました。
まず、発達障害者が研究者になりたいと思う理由として、繰り返し行うことへの耐性や長時間の集中力、細かいデータを取り扱う能力、興味関心の偏りなどが挙げられました。
しかし、一方で発達障害者にとって研究者になるための壁として、コミュニケーションの困難さやソーシャルスキルの欠如、意思決定や時間管理の難しさ、情報処理能力の低さ、組織のルールやマナーに対する理解不足、そして二次障害による鬱症状などが存在することが指摘されました。
そこで、発達障害者がこれらの壁を乗り越えるための方法として、コミュニケーション能力の向上やソーシャルスキルの訓練、ルールやマナーの学習などが挙げられました。
最後に、今後の社会的な課題としての発達障害者の就労支援について触れられ、多様な能力を持つ人材としての発達障害者の活躍の場を広げるために、支援体制の整備が求められることが示されました。

今回は発達障害を持つ人が研究者になるための壁について書きました.
私は将来研究者になる予定は今のところありませんが,発達障害を持っていて研究者になりたい方もそれなりにいらっしゃるのではないでしょうか.
よく発達を持っていると研究者に向いているといわれていますが上記のようにいくつかの壁が存在します.
もし研究者を目指している方がいらっしゃれば,このような壁に直面しても克服したり支援を受けたりしてうまくいくことを願います.

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