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U149×MA910SRコラボのオーディオ面を少し解説

2023/09/11のリリースで、タイトル通りのコラボが開催される事が決定した。
Maestraudioの人気イヤホン、MA910SRをボーカルに寄せてリチューニングした上で、ケーブル接続をMMCXに変更、カラーリングはU149のキャラクターに合わせて9種類用意、と気合の入ったコラボ内容に、主にオーディオ界隈がそこそこ湧いている。
ただ、肝心のデレステ勢、特にイヤホンにそこまでこだわりがあるわけでは無い方々にとっては、正直なんのこっちゃ?な部分が多い気がするので、ざっくり何が凄いの?ってのを解説しようと思う。
僕もそこまで詳しくはない上に、ざっくりとした解説になるので、ちょっとズレてるかもしれないがご容赦頂きたい。
また、事実と大きく異なる部分があったらご指摘を頂きたい。

MA910SRって何?

多分ここからやった方が良いと思うので。
MA910SRは、Maestraudioというかなり新しいオーディオメーカーから発売されているイヤホンだ。
元々MA910Sという、Rがつかないモデルが発売されており、こちらが

・(値段に対して)音が非常に良い
・ハート型の可愛らしい筐体デザイン
・こだわりを感じる内部構成
・質の良いケーブル
・これだけ揃って11000円

と、界隈で非常に高い評価を受けていた。

一方で、

・ケーブルの着脱が出来ない≒断線したら素人には無理
・樹脂製の筐体が非常に軽く、ちょっとちゃちい

などの問題点?課題?も挙げられていた。
後者に関しては僕は値段相応じゃね?と思うのだが、前者のリケーブル(ケーブル交換)出来ない部分はあんまり無視できない所があった。
出先、特に電車で引っ掛けられて断線はよく聞く話だし、雑に扱うつもりは無くても何かのきっかけで内部で切れてしまう事は普通に有り得る。
これは本機を長く使いたい人にとっては結構な死活問題であった。

この問題を解決すべく…かは分からないが、Maestraudioがシリーズの上位機として発売したのがMA910SRとなる。

MA910Sの特徴は引き継いだ上で、スケルトンだった筐体に、金属製で高級感のあるフェイスプレートを装着。
更にリケーブルを可能にし、コネクターには超名機と名高いSENHEISER IE100PROと同じPentaconn earを採用。
その代わりお値段は18000円弱と、エントリーにしてはちょっと高いかなー?という価格となったが、元々が破格だったので適正、個人的にはまだ安いと思う。
少なくとも20000円以下の分野では相当質の良い一本だと断言できる。

U149コラボモデル

さて、だいぶ長くなってしまったが、MA910SRとはだいたいこんな感じである。
いまいちピンと来なかった方は「値段の割にデザインと音がスゲー奴」と雑な認識をして頂いてもまぁ大丈夫だと思う。

その上で今回話題のコラボモデルを見てみよう。

①フェイスプレートがキャラクター毎に9種類
②パッケージも合わせて9種類
③キャリングポーチも(
ケーブルコネクターをPentaconn ear→MMCXへ
よりボーカル寄りにリチューニング
⑥14900円。何故か純正モデルより安い。

①②③はコンテンツコラボモデルとしては割とあるよねー、と言った感じである。イヤホンで9種は多いが。
この中でポタオデ野郎どもから圧倒的に支持されていたのが④である。何故か?
実は元々MA910SRが採用していたPentaconn earは普及率があまり高くなく、リケーブルの選択肢がかなり少ない。
今回MMCXという、より汎用性が高く、リケーブルの選択肢が膨大になる規格を採用した事により、カスタマイズの幅が非常に広がっている。
デフォルトでついてくるケーブルは黒の筈だが、恐らく数千円台から推し色に変えられるんじゃなかろうか。これはコラボモデルとして非常に強いアドバンテージだ。

U149がデレステというコンテンツの中にある事も考えると、⑤も見逃せない。
MA910シリーズは元々ボーカル・楽器の表現に定評のある機種だった。
イヤホンにあまり興味の無い方からすると「なんじゃそりゃ」となる部分かもしれないが、これは他の機種と聴き比べると結構露骨に分かる。
僕の愛機TRACKは低音が馬鹿みたいに強いが、MA910は低音もしっかり出しつつ、メインをボーカルやギター、ピアノなどのメロディラインの楽器隊に寄せたチューニングをしている。
元がそれなのにそこから更にボーカルに寄せたチューニングになっているらしい。
U149楽曲のみならず、アイマスシリーズ全体の楽曲がより魅力的に聴けるチューニングになっているであろう事は想像に難くなく、そうなってると言う事はスマホでデレステシャニマスやる時も活躍してくれそうだよね!と言う事だ。
そうなんだよな?期待してるぞ?

そしてこれだけ至れり尽せりなのに何故か本家(17940円)より安い。3000円も安い。
ぶっちゃけてしまうと、恐らくケーブルコネクターを汎用型のMMCXに変更した事でかなり単価が落ちたと思われるが、それにしてもだいぶお得感がある。
・追記
 書き終わってから気付いたんだけど、14900円ってU149に合わせた…ってコト…?
 だとしたら粋すぎて惚れるぞ?良いのか?

U149に推しがいる人はもちろん、ちょっと良い音でアイドル達の歌を聴いてみたい方は、この機会に購入してみても良いのではないだろうか。
恐らく割に合う買い物になると思う。

注意点

とまあここまでベタ褒めしておいた上で、最後に数点注意点を述べておく。

まず、今回採用されたMMCXは汎用性こそ高いが、Pentaconn earや2-pinに比べると耐久面が若干弱い傾向にある。
お手元に物がやって来た際は、無闇に抜き差ししたり、(形状的にクルクル回るので)コネクタ部を回して手遊びしたりはせず、なるべく丁寧に扱う事を心がけて頂きたい。
リケーブルの際は自信がなかったら、量販店のイヤホン売場のスタッフさんや、専門店の店員さんにお願いしても良いかもしれない。モノさえ用意すればまぁ無料でやってくれる。
そこまですぐ壊れるもんでもないのだが、万が一コネクタ部が破損してしまうと、ノイズが入ったり音が聴こえなくなってしまってイヤホンとして使い物にならなくなってしまう。
せっかく買ったからには長く楽しく使ってあげるのが、モノへの、モノを作った方々への、それを買った自分への敬意である。
既に買うのを決めた方は、お手元に届いたら是非優しくしてあげてほしい。

二つ目
オーディオ界隈の人間はイヤホン・ヘッドホンに対する金銭感覚がバグっているため、今回のコラボモデルも安い安いと騒いでいるが、冷静に考えると有線イヤホンに15000円はそこそこな出費である。DAISOで悪くない有線イヤホンが買える時代だからな?
オーディオに脳と耳を焼かれた奴らが安い安いと騒いでいるのをビッグウェーブと勘違いして安易に乗らないよう注意して欲しい。いや、界隈的にはビッグウェーブなんですけど、世間一般的には多分さざ波なんで…。
要するに費用対効果を一回冷静に考えてね、って事である。
ちなみに良い物である事は間違いないです。15000円が性能に対して破格なのも確かです(煽り)。

最後に
今回発表されたコラボモデルがもう一点ある。
Astell&Kern A&norma SR35 TVアニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」Edition だ

これも良い物には違いないのだが、まず前提として、MA910SRはエントリー、つまりオーディオ初心者におすすめできる代物なのだが
A&KのSR35は沼に肩どころか耳あたりまで漬かっている人間がようやく手を出すレベルの物だと言う事だ。
というかA&Kがブランドとしてそんな感じ
良い物なのだが良すぎて初心者どころか中級者でも持て余す代物なので、これの衝動買いだけはやめておいたほうがいい。


とまあ色々言ったが、最後は自分のパッションに従うしかないのも確かである。
何度も言うが今回のコラボモデルは非常に良い品なのは確かなので、ちょっとした出来心で買ってみても良いかもしれない。
ただしその先の沼の深さはヤバいとだけは申し上げておく。


2023/9/12
U149に推しはいないけど書いてたら晴ちんモデルが欲しくなってきたこしあん

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