見出し画像

ヘッドホン

先日TRACKの記事を書いた際に言及したSONY MDR-MV1だが

買わないことにした

あくまでも2023年6/23時点での判断であり、半月後にしれっと買ってる可能性が30%くらい、ひと月後にしれっと買ってる可能性が50%ぐらい存在するので、未練タラタラじゃねーか!状態なのだが、何故その判断に至ったのかを書こうかと。

MDR-MV1ってなによ

SONYといえば黒物家電のイメージが強く、特にPlayStationを代表としたゲーム事業、Xperiaシリーズに代表されるスマートフォン事業がメジャーだと思うのだが、オーディオ業界においても雄である。
Xperiaシリーズに頑なに3.5mmヘッドホン端子を付け続けてくれている辺りからも割とオーディオへのこだわりが感じられるし、僕がスマホはXperia一択になっている原因の9割くらいはそこにある。
そんなSonyが今春リリースしたモニターヘッドホンがMDR-MV1である。

そこそこバケモンであり、僕も試聴した時に「うわぁ…」ってなった。
根幹の音自体はモニターだけあってどこが強いとか弱いとかではないのだが、とにかく定位感がえげつない。
イヤホンと比べるとヘッドホンは耳を覆うような構造なので、空間表現に優れる傾向があると思うのだが、MDR-MV1はそこが頭抜けている。
聴いていて「どこで何が鳴っているか」が手に取るようにわかる感覚はモニターの鑑とも言える。
更にびっくりするほど軽く、パッド部のふんわりした手触りなどもあって長時間つけていても(恐らく)疲れない。僕は頭がかなりデカいのだが、その僕が着けて装着圧をほとんど感じなかったのでとにかくすごいふんわり感だ(語彙力)。
あとデザインも秀逸。

この出来のヘッドホンがギリミドルクラス帯のお値段で出たのは業界にとってかなりの衝撃だろう。何しろ今後この価格帯のモニターは全てこの機種を基準に語られ、比較されてしまうのだ。
Sonyさんもエグい商売しますなぁ。

じゃあなんで買わんのよ

ここまで褒めちぎっといてなんで買わねーんだよ、って話。
一言で言うと「買っても使わん」である。

最初にも書いたがこのMDR-MV1、モニターヘッドホンである。
モニターって何?というと、要するにプロのミュージシャンやエンジニアが音作りをする際に基準となる音を出せるように作られたものであり、つまりは室内で長時間使用することを前提として作られている。
圧倒的な軽さと装着感の良さはこれを快適にするためだと言っても過言でないと思うし、設計も開放型と室内用になっている。

一方で実は僕はほぼ室内で音楽を聴かない。
そもそも仕事の日は家で起きている時間が3時間位しかないし、その3時間も飯食ってるか風呂入ってるかYoutube眺めてるかのほぼ3択である。
イヤホン/ヘッドホンは外では手放せないものだが、屋外で使うのに開放型はちと辛いものがある。
一応家ゲーをする時もヘッドホンはしているが、このヘッドホンをゲーミングで使ったら割と誰かに本気で怒られそうな気がする

というわけで、買ったところでお値段なりの使い方が出来るかと言われると、「多分無理」なのである。
趣味の品ってそういうもんじゃないだろー、という声もありそうだが、まぁお値段も「この品質にしては安い!」であって一般的な基準から見たら多分「え?ヘッドホンがこの値段なの…?(ドン引き)」な価格帯なので、安月給の身としてはSonyさんにスパチャする感覚で買うにはだいぶ辛い。
おめーIE300とTRACKはポンポン買ったじゃねーか、という声も聞こえてくる(幻聴)が、その2本に関してはほぼ毎日使いまくっているので、1日100円計算で大体ちょうどと考えるとまぁそんなもんかな、って感じなのだ。僕の中では。

あとは

実はヘッドホンに関しては自分の中でかなり早々に結論が出てしまっている部分がある。
audio-technicaのATH-WS1100だ。

ちょっとパッド部の感触に癖があったり、装着圧が強かったりするので、ライトに聴きたい時用にSENNHEISERのHD569もサブ機で持っているのだが、お世話になる率は圧倒的にWS1100の方が高い。
SOLID BASSシリーズはちょっと音がこもるイメージがあったのだが、これに関してはボーカルや鳴り物に関しても非常にクリアな音を鳴らしてくれる。
ゴリッゴリのEDMとかHARDCOREを聴きたい時にちょっとだけ物足りないかな~?感があるくらいしか欠点が思いつかず、正直「もう全部こいつ一本で良いんじゃないかな」と思いまでする。
25kでこの音が出せるのは反則、まであり、同価格帯どころかかなり上の価格帯の機種とも張り合えるのでは?と思う程度には僕のツボにハマっている。

勿論モニターと比較するのは野暮なのは分かっているのだが、どうしたって僕の音の好みはこっち寄りなのでもうしょうがない。
こいつの存在もあって正味60kのヘッドホンはちょっと見送っておこう、となってしまうのだ。


まぁ色々と書き散らしたが、要は安月給の遠吠えである。
beatmaniaを我慢すれば買えるのでは?と言われたらそれは無理なので見送るしかあるまい。

次はbeatmaniaの話でも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?