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高校生がインドを訪れると人生は変わるのか#3


ちなみに、今回、ホテルは、支援先Aozora Schoolまで徒歩圏内のところにあり、1泊5000円弱だったそうです。
ホテルに着いてみると「ここはリゾートか?」と思うほどの規模と綺麗さ。スタッフ対応もよく、大満足だったのですが、太一さんがオーナーと仲良くなっていたので話を聞きました。

太一さんのinstagramから引用

オーナーは若干26歳で、前オーナーから能力を買われて経営を任されました。以前からリゾートホテルの姿を目指していたようなのですが、木をふんだんに使った部屋などこだわりある部屋を増やしていき、今では宿泊者の大半が外国人とのこと。

従業員は120名超え、部屋数は60部屋以上。間違いなくブッダガヤエリアではトップクラスのホテル。

また「それは良いな」と思ったのが、ホテル内には芝生スペースなど広い場所もあるのですが、定期的に近隣の子どもたち(小学生)を呼んでランチビュフェなどを振る舞っているそうです。日本で言う遠足、社会科見学のような感覚。子どもからすると普段はなかなか入れない場所のようで、みんな喜んで帰っていくそうです。


26歳にしてすごいね、経営者としてプレッシャーなどないの?と聞いてみたところ、「3年間みっちり経営学を勉強して、実際に経営しているけどうまく回っているからプレッシャーはない」と。また、「この村出身だから、この村の発展にも貢献したいんだ」と想いも教えてくれました。

このホテルのあるハティヤール村は、主な産業は農業なのと、昔で言うカースト制度の最下層の人たちの割合が高い地域。そのため所得も多くなく、平均の世帯所得は年間約20万。インドの平均所得は150万とか200万などのデータもあるので、まだまだ少ない。そんな地域でホテル経営をして、近隣からスタッフ120名を雇用しているので、大いに地域貢献しています。この話を聞いた時に感動したし、心から尊敬。今後も応援したいし、経営についても教えを請いたいくらいです。

この話をオーナーから聞いてから、ますますホテル滞在が楽しくなり、実際に満喫しました。このホテルを今後も常宿にします。

インドスタディツアーを今後実施したいと思いますが、滞在先はこのホテルにする予定です。安心安全で清潔なのと、現地民の雇用にも繋がっているという意味で、ぜひここでお金を使いたい、そう思います。
                     引用 田中太一 instagram


太一さんに教わったのですが、こういうシーンに出くわすたびに思うのが、「日本人としてきちんと振る舞おうこの日に訪れた大仏ですが、ブッダガヤの象徴「大仏」は日本が大いに関係しているそうです

ブッダガヤには高さ25mの巨大な大仏があります。(東大寺の大仏:約15m、鎌倉の大仏:約11m)なので「25m」がどれほど大きいか想像できると思います。

この大仏は1989年に日本の「大乗教」(愛知県名古屋市に総本山)により建立されました。現在、聖地ブッダガヤにおいては世界遺産マハーボディ寺院に継ぐシンボルとして、世界各国からの巡礼者に親しまれています。地元の方々からは“80フィート(25m)大仏”という愛称で呼ばれています。

この大仏が日本によって建立されたことをここに来る人々はたいてい知っているようでした。それのおかげか、僕たち日本人を見て話しかけてくれたインド人に「I am from Japan」 というと、すごく感謝されます。みんな進んで握手してきたり、写真を撮ろう!と積極的です。
少なくともここにこられている人にとって、日本はイメージがとても良いと感じました。
」「インド人とのこの関係値をきちんと後世に引き継ごう」ということです。

1989年にこの大仏を建立してくださった先人のおかげでインド(ブッダガヤ)市民と日本人との良好関係が築かれ、今も継がれています。

私たちはその「恩恵」をありがたく頂戴した日本人として、頂いたものを次の代にも継ぐ使命があると思います。海外にいるときはこの考え方を大事にして、ふるまうことが大切なんだと実感しました。
特にブッダガヤは仏教という日本と大きな共通点があるからこそ、この考え方の大切さに気が付きました。

DAY3 Aozora School 訪問


土曜日だったのですが午前中だけ、来れる児童に校長先生が呼びかけてくれていました。
学校に着くと、朝の体操をしていたところにお邪魔させてもらいました。

この学校は田中太一さんが支援を行っているAozora Schoolで、完全に寄付金で運営されています。

ボランティアも日本人、オーストラリア人と年に何回か訪問しているようなのですが(今年に入って、3月末にかけて、日本人だけでも僕ら含め5人は訪問)、その分、子どもたちは来訪者を迎え入れることに慣れているようでした。

寄付金で運営されている学校であるため、教育システムにおいては少し脆弱な部分があります。しかし、他国から外国人がこれだけ訪問してくるということは、ほかの学校と比較したときに子どもにとって大きなアドバンテージだと思いました。

大きな声でナマステと挨拶してくれて、握手、ハグなどで快く迎え入れてくれました。ここの学校の子たちはみんな笑顔で、元気で、優しくて、きれいな心を持っています。もちろん、熱心に勉強しています。いままでボランティアには縁がなかった僕が、実際に現地へ足を運んでみることで、やはり感じたものがありました。はじめて「百聞は一見に如かず」を実感しました。心から、サポートしていきたい。どんどん勉強して、成長していってほしい。そんな思いで溢れました。

Aozora Schoolはインドのビハール州にあります。ビハール州はインド全28州のなかでも経済的な発展が遅れている地域と言われていますが、教育面でも同様です。

以下は田中太一さんのinstagramからの引用です

2022年までの情報に基づいて、インドのビハール州の初等教育状況をお伝えします。

ビハール州はインドの北東部に位置し、人口の大部分が農村地域に住んでいます。初等教育の状況はいくつかの課題に直面していますが、近年いくつかの改善が見られています。

(1)学校の普及率とアクセス:
ビハール州では、学校の普及率は向上していますが、依然として農村地域や遠隔地域ではアクセスが制限されている場合があります。特に女性や低所得層の子供たちにとって、学校へのアクセスが課題となることがあります。

(2)教育資源:
教育資源の不足が依然として課題です。一部の学校では、教室や教材の不足、質の低い教育を受けることがあります。また、教師不足や質の低い教師の問題も依然として存在します。

(3)教育の品質:
教育の質の向上が必要です。ビハール州の一部の地域では、学校の品質が低く、教育水準が十分でない場合があります。これは、カリキュラムの適切な実施、教師のトレーニングと質の向上、学校の管理と監督の強化が必要です。

(4)女子教育:
女子教育の促進が重要な課題です。女子の識字率や学校への参加率は改善されていますが、依然として男子と比べて女子の教育へのアクセスが不足しています。女子の教育を促進するための取り組みが必要です。

(5)政府の取り組み:
ビハール州政府は教育に対する投資を増やし、教育の普及と品質向上に取り組んでいます。さまざまな政府のプログラムや取り組みが実施されていますが、これらの取り組みが全ての地域に効果的に浸透するようにする必要があります。

総じて言えば、ビハール州の初等教育は改善の余地がありますが、政府や関係者の取り組みによって徐々に向上しているというのが現状です。

                       田中太一instagram から

ちなみにこの日はバイクに乗せてもらって登山みたいな感じでこんな仏教徒のところにも足を踏み入れました。

DAY4

4日目、薄々と感じていましたが、下痢がひどい。体がだるい。そんな症状が現れました。公共施設にほとんどトイレがなく、あったとしてもトイレットペーパーなし。水でない。もちろん素手でおしりをふきます……..日本のウォシュレットつきの洋式トイレに感謝ですね。
そういえば、インドの食事について語るのを忘れていました。




これまで、見ての通り、the インド飯を食べてます。油とスパイスが大量に使われていて、僕の胃はぶっ壊れてました。日本食を持ってきていなく、太一さんが持ってきてくれたじゃがりことカロリーメイトがすごくおいしく感じました笑

四日目では、主に、世界遺産「ナーランダー僧院」、ラージギル(Rajgir)最貧困地のある集落を訪れました。

世界遺産「ナーランダー僧院」は迫力あり

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スタディツアーの下見を兼ねて、ビハール州にある「ナーランダー僧院」という世界遺産を訪問しました。ここは2016年に世界遺産に登録されたばかりの比較的新しい観光地です。



ここの歴史はとても古く、「仏教文化の聖地」とも言われています。見ての通り、大量のレンガで作られた建物は迫力満点でした!

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後日調べてみると、ここは、日本とも繋がりが強いことがわかりました。日本で信仰されている仏教の多くは「大乗仏教」ですが、この大乗仏教の発展に大きな影響を与えていたのがナーランダー僧院だそうです。ナーランダーには、中国やチベットなどアジア各地からの留学僧侶が集まっており、彼らによって大乗仏教の様々な思想や教理が研究・教授されていました。特に、インド大乗仏教の代表的な思想家であるディグナーガやダルマキールティらの著作が、ナーランダーで熱心に研究されていたことが知られています。
日本の仏教僧侶も、ナーランダーに留学し、そこで修学した大乗仏教の教義を日本に持ち帰り、日本の仏教思想の発展に大きな影響を与えました。
例えば、誰しもが歴史の教科書で聞いたことのある日本の天台宗や真言宗の開祖である最澄や空海は、ナーランダーに留学した経験を持っており、帰国後に独自の大乗仏教思想を展開したんです!
日本の仏教文化の形成に大きな影響を与えていることがわかりますね。
しかし、12世紀にはムスリム侵略軍によって襲撃・破壊されてしまい残念ながら13世紀には破壊されてしまいました。しかしそんなナーランダ大学ですが、なんと2014年にインド政府の尽力によって復活し、授業が約800年ぶりに再開。近代的なキャンパスも完成予定で、アジア最大級の大学になるとのことです!

ブッダガヤから下道で車で約2時間。ラージギル(Rajgir)という場所に、「日本山妙法寺」は建てられています。
この日は多くのインド人で賑わっていました。Nikesuさんによると、インド人のみならず、日本、中国、スリランカ、タイ、シンガポール、ミャンマーなどから仏教徒が集まるそうです。
「世界に平和を」との願いで建てられたこの仏塔は、標高400mのところにあり、世界で一番高い仏塔のようです。この日は天気が悪かったのですが、晴れていたら確かに見晴らしが良さそうでした。
やっぱりインドにいると、尊敬されているのか、みんなが写真を撮りたがってきます。有名人になった気分でした!
そして、どこにでも日本ではありえない野生の動物が普通に町中にいるインドですが、ここでは猿と人間と共生してる感じがしました。一回威嚇されて襲われそうになったのはいい経験でした笑

DAY5

ここから悲惨な出来事が起こっていきます。

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