戦争への備えはイスラエルに学べ/2

戦争への備えはイスラエルに学べ/2
“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」93/通算525 2022/9/21/水】神奈川県公安委員会からハガキが届いた。「50年前の悪事をまだ許さないのか!?」と・・・よく見たら運転免許証更新の「高齢者講習等受講通知書」だった。

「神奈川県警交通部」名で出せばいいのであり、公安委員会が出しゃばる案件ではないだろうに、と調べたら、ナント公安委員会は「警察を監視するため」に米国GHQ占領軍が1947年に創ったものだった。ネットにこんな解説があった。

<[公安委員会] 1)警察の民主的・中立的な管理をつかさどることを目的とし、1947年(昭和22)の警察法により設けられた一種の行政委員会。国家公安委員会と都道府県公安委員会がある。

2)フランス革命中の1793年4月、国民公会内に設置された行政委員会。ロベスピエールの加入以後、革命独裁機関として恐怖政治を断行。テルミドールの反動後は権限を失った>

ロベスピエールの恐怖政治では政敵50万人を監獄に入れて4万人を処刑・・・フランス人も昔は血の気が多かったなあ。このところマクロン大統領は存在感が薄いが賞味期限切れか? 人間、守りに入るとダメだね、岸田総理も・・・閑話休題。

いずれにしても公安委員会は「行政を監視し、不正を叩く中立的な機関」らしいが、日本では事実上、公務員が公務員を監視しており、「公安委員会は存在の意味がない」という意見があるそうだ。WIKIによると、公安委員会の問題としては以下が指摘されているという。

<事務局は警察本部庁舎(国家公安委員会も警察庁内)に同居、庶務や事務職員も警察職員なので、制度として中立性や情報の機密が担保されていない。

これがために公安委員会に市民からの書類が届く前に警察職員によって書類の受理遅滞や受理拒否(事前チェック)が行われる事態が存在する。

都道府県知事や議会に警察に対する直接の権限がないため、警察不祥事が発生しても、公安委員会(≒警察)を介さなければ、真相究明を行うことができない。

実際の運用にあっては地元名士や財界有力者が公安委員に任命されるケースが少なくなく、警察や司法に精通していない者が就任してしまうという問題が指摘されている。そのような場合、委員が彼らの名誉職のようなポストにもなっており、委員会自体が強い権限を持っていてもメンバーに問題があり、うまく機能しないことが多いといわれている。

また、警察側の発言力が強いため、警察側の発言権や意向が全面優先され、警察主導で議事が決定してしまうことが全国においてしばしば発生しており、問題視されている。

実際、ほとんどの自治体において公安委員会は「目付役」でありながら警察側の意向に異議を唱えることがほとんどなく、都道府県において多かれ少なかれこの気質は存在している。国家側でも国家公安委員会と警察庁が意見対立することは滅多になく、大半の場合、警察庁側の意向は国家公安委員会に受け入れられている。

公安委員会側に刑事訴訟法や国家公安委員会規則等の各種警察行政に関する法的見解によって刑事行政の判断をする者が少ないため、警察法79条による都道府県警察の苦情申出が公安委員会に行われても、その対応に際して警察側の言い分がそのまま通るようになっている。これがために苦情申出制度が有効に機能していない面が存在する>

国家公安委員は「名誉職」「お飾り」?・・・それでも報酬は年額2300~2400万円(JCAST 2010/1/25)、 我が地元・神奈川県公安委員は月額(?)36万円とか(青森県調べ、平成21年4月1日現在)。

結構美味しい仕事だから、警察を厳しく監視するどころじゃなくてWINWINになるのだろうなあ、とは思う。まあ庶民には夢の世界だが、パラサイトみたいであまり褒められた仕事ではなさそう・・・と思うのはヤッカミか。

五輪利権で「天下の電通」の“天下り人脈”が叩かれているが、まあ「過ぎたるは猶及ばざるが如し」。石川五右衛門曰く「浜の真砂は尽きるとも 世に盗人の種は尽きまじ」、やり過ぎは嫉妬をかったり、身を滅ぼしかねないからよろしくないということだ。

聖人君子ではないから小生も賄賂を出して仕事をもらったこともあるが、贈る方も受け取る方も節度を持っていないと人格が破壊されることは間違いない。秘密にしていても、やがてはバレるのである。「天知る、地知る、吾知る、汝知る」、すでに4人が知っており、汝の妻も旦那の懐具合が良さそうなので、うすうす「なんか怪しい・・・」と感じるものだ。

「天網恢恢疎にして漏らさず」、不道徳なことはやらない方がいい。止むを得ないときでも節度を守らないと実刑を喰らうね。晩節を汚すっていうやつ。前科モン、かつ、アル中になって晩節をドジった小生が偉そうなことは言えないが、まあ、他山の石ということで・・・

プーチンはやり過ぎた。4年前のクリミア強奪で終わりにしておけば良かったものをと、同盟国からも暗に批判され、本人も戦況が芳しくないこともあって“名誉ある撤収”を考え始めているかもしれない。しかし、老衰もあるのか、損得理性よりも感情が優先しそうだから先は読みにくい。側近が結束して「病気で入院」ということにすればいいのだが・・・代わりの人材はいるのだろうか? 中共なら李克強(共青団派閥)が控えているが、ロシアの事情はどうなのか、小生には分からない。

そもそもロシア人の気質が分からない。片面は穏やかで忍耐強い諦観の善人ソルジェニーツィン、もう片面は銀行強盗で名を挙げた悪逆非道残酷な悪魔スターリン・・・ジキルとハイドの二重人格のよう。何しろロシア人は有史以来、自由民主人権法治の経験が全くなく、基本的に奴隷主(貴族、高官)か奴隷の階級しかない。トップが「右」と言えば右、「左」と言えば左に動く国民性・・・凄いもので一種の狂気だが、そんなのが隣人の欧米日亜諸国は戦々恐々だ。

日本と台湾は世界有数の悪党トリオ「中露北」の侵略圧力と日々対峙している。日・台が取り得る最も有効な策として前回、こう書いた。

<一番現実的なのは「核武装」である。人口わずか860万人の小国のイスラエルが敵性国家に囲まれているのに存続しているのは、徴兵制による通常兵力16万8000人、さらに予備役40万8000人がおり、総動員時の兵力は57万6000人にも達する戦力を備えているからだ。その上に「核兵器を持っているらしい、持っているはずだ、持っていないはずはない」と恐れられているからだ。・・・イスラエルに学ぶことは多い>

イスラエルの軍事についてWIKIで調べてみると――

<イスラエル国防軍(Israel Defense Forces/IDF)は1948年に設立され、陸軍、海軍、空軍の3軍と各軍管区により構成される。

IDFは、中東戦争など5度にわたる大規模な戦争と、秘密作戦を含む多数の特殊作戦や航空爆撃任務を経験している。ガザ地区やレバノンなどとの国境地帯や占領地、国内でも対テロリズム・対反乱作戦で恒常的な警戒態勢にあり、世界で最も実戦慣れした練度の高い軍隊の一つと評価されている。

2004年8月時点では10万7500人の徴集兵を含む16万8000人の人員を有している。このうち陸軍は12万5000人、海軍は8000人、空軍は3万5000人で構成されている。この他に40万8000人の予備役がおり、総動員時の兵力は57万6000人に達する。士官は一般兵の中から優秀な者を選抜して士官学校で育成する方式が採られている。

イスラエルでは女性にも兵役義務があることなどから「全国民に兵役義務がある」と誤解されている例もあるが、実際に兵役義務を持つのはイスラエル在住のユダヤ人(ユダヤ教徒)、イスラム教ドゥルーズ派の教徒(国籍を有していなくてもイスラエルに在住しているだけで兵役義務が発生)、ベドウィン、チェルケス人である。

キリスト教徒やドゥルーズ派以外のムスリムなどは兵役義務を有しないが志願することは可能。また、キリスト教徒への徴兵義務化の動きもある。良心的兵役拒否が認められずに兵役を拒否した場合、1〜4週間程度の禁固刑となる例が一般的であるとされる。

イスラエルでは、就職において軍歴が条件とされることが多い。兵役拒否あるいは非ユダヤ人住民の兵役不選択は、イスラエルにおいては将来が極度に不利になる。このため、兵役を免除されている非ユダヤ人住民であっても、志願兵として従軍する例は少なくない。

【核兵器の保有について】国際的にはイスラエルが核兵器を保有していることは確実視されている。核兵器保有は建国直後から計画され、1960年代からフランスの協力を得て開発が始まり、最初の実戦配備は第三次中東戦争中に当時の首相レヴィ・エシュコルの命令により行われたとされている。

イスラエルは核拡散防止条約(NPT)への加盟を拒否しているが、周囲のアラブ諸国全てが加盟しているNPT体制の崩壊は望んでいない。人口が圧倒的に少ないイスラエルにとって、核兵器はアラブ陣営との全面対決においては切り札となるが、その一方で保有を認めた場合にはアラブ諸国の核兵器開発、あるいはNPT脱退の理由となってしまう。そのために曖昧戦略と呼ばれる「保有を認めも否定もしない」方針を採っている。

イスラエル国防軍が保有する核兵器の種類およびその数については複数の説がある。全米科学者連盟(FAS)では100から200個の核弾頭が存在すると推定し、航空機および弾道ミサイルによって運用されるとしている。ジェリコーIIミサイルは1500km~4000kmの射程を有しており、ロシアの一部、イラン、リビアを射程におさめている。

さらにイスラエル海軍の保有する3隻のドルフィン級潜水艦が、魚雷発射管から発射される方式の核装備巡航ミサイルを搭載しているとの憶測がある。このミサイルは1500kmの射程を持つとされ、2000年5月にスリランカ沖で発射テストが行われたと言われている。

イスラエル政府は公式に核兵器保有を認めたことはない。しかし1986年、同国の元核技術者モルデハイ・ヴァヌヌにより、イスラエルの核開発計画の詳細が英国にて公にされた。ヴァヌヌはその後イスラエル諜報特務庁(モサド)に拘束され、反逆罪の有罪判決を受け服役、2004年に釈放された後イスラエルで監視下に置かれながら生活している。この暴露事件は核保有を公にして周辺アラブ諸国に対する核抑止力を発揮させる目的でイスラエル当局が仕組んだとする意見もある。

2007年には、首相エフード・オルメルトがドイツのテレビ局とのインタビューにおいて核保有を一度認めたととれる発言をし、直後に撤回する珍事が起きている。また2008年5月、在任中にキャンプデービッド合意締結など同国とエジプトとの和平に尽力した元米大統領ジミー・カーターが、イギリスでの記者会見でイスラエルの150発以上の核保有を認める発言を行ったと報じられている。

核兵器廃絶路線に舵を切った米国のバラク・オバマ政権は国務省のローズ・ゴットミューラー次官補を通して2009年5月にイスラエルへ核拡散防止条約加盟を呼びかけたが、この提案を拒否した。これは在職中の米国高官が公にイスラエルの核保有に言及した初めての例である>(以上)

良い予感は外れる、悪い予感は当たる――「平和」を祈り、訴え、叫んでも平和は来ない。キリスト教徒は2000年も平和を唱えてきたが、戦争ばかりしてきた。キリスト教など一神教は、他の宗教を「邪教」「野蛮人」「獣」としか見ないから先住民と摩擦を起こし、争いが絶えない。新大陸では奪いつくし、殺しまくり、奴隷にした。プーチン・ロシアは今でもそれをやっている。

第2次大戦では“人間未満”の日本人を原爆実験の試料にし、凄まじい威力を確かめた後、先進国同士の戦争は激減した。キリスト教のお陰ではなく、核兵器が相互抑止力になったからだ。核戦争になれば勝者も敗者もない、皆ボロボロになる。

一方で核兵器を持たない、持てない国は核保有国の餌食になる。プーチン・ロシアに襲われているウクライナを見れば十分に分かる。

それを分からない人は「分からない振りをしている」だけで、露中北の共産主義独裁を理想郷だと信じている(振りをしている)人々である。

彼らの多くは現状に不満を持っており、競争の激しい資本主義経済からの落ちこぼれである。普通の良識人は努力して上を目指すが、彼らは旨い汁を吸う寄生虫を目指す。汗水流さずに美味しい汁を吸うのが彼らの理想である。その群を率いるリーダーは基本的にズブズブのアカ、共産主義者、“ゆすりたかりも芸のうち”私利私欲の金銭亡者だ。

日本では革マル派創始者の黒田寛一が発明した「サナダムシ戦略」が寄生虫理論の嚆矢で、今のアカのほとんどはそれを基本にしているよう。彼らの理想郷、天国は「無為徒食」だ。福祉を唱えて善男善女からカネを取り、それで自らは「おいしい生活」、マルクスもビックリの寄生虫主義! アカはマスコミや政財界から教育、宗教界などあらゆるところにはびこっている。

サナダムシに国境はない。日本や台湾が中露北に侵略され乗っ取られても、彼らは中露北のシンパ、同志だから一段と美味しい汁にありつけることになる。コラボレーショニスト(勝者・強者に迎合する輩)と言うが、売国奴、寄生虫、サナダムシと同じである。台湾も「中国国民党」という強烈獰猛なサナダムシを抱えている。

今、日台は「中露北+我らの内なる敵」との開戦前夜にある。核兵器で武装しなければ亡国必至である。ウクライナのように侵略されたくなければ核兵器で備えるしかないのだ。内戦前夜の米国は当てにできない、天は自ら助くる者を助く。
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まぐまぐID 0001690154「必殺クロスカウンター」

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