前回の「神道系大学」でミスした

前回の「神道系大学」でミスした
“シーチン”修一

【雀庵の「大戦序章」333/通算764 2024(令和6)年9/8/日】9/7の記事「國學院大は神道系大学」で「皇學館大学」(正式には國學院大学)」と書いたが、「皇學館大学」と「國學院大学」は別組織だった! ジャーナリストの先輩からの指摘があったので訂正します。それにしても「なぜミスをしたのか?」 深掘りが足りなかったのだ。手抜きをした。無知だった。慎重さに欠けていた。ボケが進んだか? 失敗を繰り返さないよう、改めてWIKIで調べると大きな発見があった。以下、紹介する。

◎「國學院大學」の母体は、1882年(明治15年)11月4日に神職養成と古典研究のための教育機関として創立された皇典講究所である。初代総裁は有栖川宮幟仁親王が務めた。1890年(明治23年)、皇典講究所内に國學院が開校。1906年(明治39年)には私立國學院大學になった。皇典講究所は内務省の委託を受けて神職養成を行っていた。

◎「皇學館大学」は1962年(昭和37年)に創立された私立大学である。前身の「官立神宮皇學館大學」は、1882年(明治15年)4月30日に神宮祭主・久邇宮朝彦親王の令達により、伊勢神宮の神官の子弟に国学に関する教育を行うために伊勢の林崎文庫内に創立された神宮皇學館に起源する。1900年(明治33年)に、総裁・賀陽宮邦憲王より授与された「令旨」が現在でも皇學館大学の建学の精神を具体的に述べたもの、皇學館大学の原点と解されている。

「皇學館大学」は1962年(昭和37年)に創立された「私立大学」? 不自然極まりないが、さらに調べてみると・・・
<1940年(昭和15年)4月23日には、勅令をもって「神宮皇學館大學官制」が公布。内務省所管の官立専門学校から、大学令による文部省所管の官立大学に昇格した。皇學館大学ではこの官立大学であった時期を「国立大学時代」としている
しかし、1945年(昭和20年)の敗戦によって、同年12月15日に連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)より神道指令が発出。国公立の学校において神道教育およびその調査研究を行うことを禁止する条項が出され、1946年(昭和21年)3月31日をもって「神宮皇學館大學」は廃学となった。

その後1962年(昭和37年)、神宮皇學館の精神を継承する私立の皇學館大学が再興。文学部、教育学部、現代日本社会学部の3学部を擁し、このうち文学部神道学科と神道学専攻科が神社本庁の神職養成の一翼を担う。皇學館大学学則1条では教育目的を「わが国民族の歴史と伝統とに基づく文化を究明し、洋の東西に通ずる道義の確立を図り、祖国愛の精神を教育培養するとともに、社会有為の人材を育成すること」としている。なお皇學館大学には國學院大學のような神殿はないが、創立の経緯からも現在でも神宮(伊勢神宮)との繋がりが強い>以上

米国マッカーサー率いるGHQに「神宮皇學館大學」は潰されていたわけだ。同校の「皇學館のあゆみ」にはこうある。
◎昭和21年(1946)  3月:昭和20年12月にGHQが神道指令を出し、21年2月に廃校指令が通達される。3月に最後の授業が行われ廃学となる(「神宮皇學館大學官制」廃止)。
◎昭和21年(1946)  8月:館友(OB)が中心となり大学再興を目指し「伊勢専門学館」が開学するが翌年に廃学となる。翌年、「清明高等学院」を設立するが再び学生募集停止。
◎昭和25年(1950)  1月:同窓会誌『館友』を復刊し、卒業生の動向把握がなされる。翌年8月、館友会が復活し、同時に「財団法人五十鈴会」を設立して大学再興を目指す動きが加速。
◎昭和34年(1959)  7月:大学再興を目指して「財団法人皇學館後援会」が設立される。後援会会長に吉田茂、副会長に池田勇人が就任。
◎昭和37年(1962)  4月:皇學館大学新築工事。「皇學館大学」開学。文学部国史学科・国文学科を設置。総長吉田茂、学長平田貫一。授業は当初、倉田山中学・伊勢高等学校の一部を借りるが、5月から大学新館にて授業開始。神宮文庫内の一部を借りて大学附属図書館設置。開学に際して頂いた北白川房子様御歌「たぐひなき 神の御国の みち直く きよく正しく 学びはげめよ」
◎昭和42年(1967) 12月:吉田茂の死去に伴い、岸信介が第二代総長に就任
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1946年(昭和21年)のGHQによる廃学から1962年(昭和37年)までの16年間の悪戦苦闘の末に見事に復活したわけだ。大した根性である。大和魂万歳!と敬意を表したい。

そんなことを思っていたら産経2024/9/6、乾正人氏の「大手町の片隅から やはり虎に翼はなかった」は「NHKの朝ドラに洗脳されてはいけませんぞ」と警鐘を鳴らしていた。以下転載すると――
<NHK朝の連続テレビ小説「虎に翼」が、多くの弁護士から支持されているという。弁護士で社民党党首の福島瑞穂が、インスタグラムに「毎日見ていて、涙したり元気づけられたりしています。寅ちゃんがんばれ!」と投稿しているほど、その筋の法曹関係者から絶賛されている。そんなもの見たくもない、というあなたはまともだが、先週の平均視聴率は17.6%と結構高い。
ドラマのモデルは、日本初の女性弁護士で戦後は裁判官となり、新潟家庭裁判所所長を務めた三淵嘉子で、NHKの司法担当解説委員が時代考証をサポートしている。かくいう私も毎朝、初回から見ていたが、確かに前半の脚本はよくできていて(考え方や歴史の見方にはまったく共感できないが)、主人公「寅ちゃん」を演じている伊藤沙莉をはじめ俳優陣も好演していた。
だが、戦後編になると、実際のモデルや当時の社会環境との乖離が激しくなり、夫婦別姓やLGBT(性的少数者)の権利拡大を訴えるプロパガンダ(特定の主義・思想についての宣伝)番組としかいいようがないシロモノになってしまった。端的な例が、主人公の再婚だ。モデルは再婚後、夫の姓である「三淵」に改姓したが、ドラマの寅ちゃんは「事実婚」を選んだ。
この改変は、ささいなこと、ではない。旧姓のままの「事実婚」だったなら(善しあしは別にして)、その後の「寅ちゃん」の裁判官人生はドラマのようにはならず、全く違ったものになっていたはずである。実際にあった事件や実在した人物のドラマ化は、本当に難しい。まず、登場人物を実名にするか仮名にするかに始まって、史実をどこまで忠実に再現し、どこからをフィクションにするかは、決まりがないだけにすべては、制作陣の腕にかかっている。
◎「地面師たち」とは大違い: ネットフリックスで大ヒットしている「地面師たち」は、平成29年に起きた「積水ハウス地面師詐欺事件」をモデルとしているが、誰もドラマが実際の事件そのものだとは思わない。視聴者は、フィクションという前提で見て、その中に物事の本質を見るわけである。朝ドラが厄介なのは、高視聴率ゆえに、歴史上の人物がドラマ通りの人生を歩んだ、と誤解してしまう視聴者が続出してしまうことだ。例えば、日本一の女性興行師をモデルにした朝ドラは、彼女をあまりにも爽やかで人格円満な人物に描き、関西人の私は腰を抜かしてしまった。
なによりNHKの「虎に翼」で問題なのは、無邪気なまでに新憲法を礼賛していることだ。登場人物の誰一人として、連合国軍総司令部(GHQ)が草案をつくって押し付けた日本国憲法の制定過程について問題視せず、葛藤もなく新憲法を天から与えられた福音の如く扱っている。
これはどう考えてもおかしい。終戦直後は、GHQが徹底的に言論を統制し、新憲法の生みの親がGHQであることを庶民は知る由もなかったが、在京の法曹関係者、しかも中枢に近いところにいた人物が知らなかったわけはない。朝ドラに洗脳されてはいけませんぞ>以上
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そう言えばNHKの制作現場にはアカが多いようで、反日の中国人は中共の代理人の如く海外向けNHK番組で日本=悪玉論を唱えていたとか。ネットで検索すると篠原常一郎著「中国が仕掛けるシン・共産主義革命工作 元共産党員が暴く!」(2021/9/17)の前書きにはこうあった。
<日本の政財官界に深く根を張った中国共産党の21世紀型工作活動! 私はかつて長きにわたり日本共産党の職員、国会議員秘書として、政治の実務の中にありました。もちろん、 共産主義思想やものの考え方を知るというより、実践する立場で実体験してきました。この共産主義勢力による他国への浸透工作や世論工作のやり方には「方程式」があり、共産主義に通暁せずともシンパシーを持つ誰もが共有しやすいように理論化・パターン化し、世界的規模で展開しています。(「はじめに」より)
【目次】第1章 習近平の野望と「シン・共産主義革命」工作 第2章 日本の政財官界に深く根を張る中国 第3章 日本の外交政策を狂わせる親中政治家たち 第4章 日本を組み伏す「三戦」の脅威 第5章 第三国を引き込んだ対日工作 第6章 アメリカへの「シン・共産主義革命」工作>
【目次】
第1章 習近平の野望と「シン・共産主義革命」工作
第2章 日本の政財官界に深く根を張る中国
第3章 日本の外交政策を狂わせる親中政治家たち
第4章 日本を組み伏す「三戦」の脅威
第5章 第三国を引き込んだ対日工作
第6章 アメリカへの「シン・共産主義革命」工作
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まったくもってメディアに「洗脳されてはいけませんぞ」!ということだ。
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*読者諸兄の皆さま、御意見を! ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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小生の記事は以下でもお読みいただけます。
渡部亮次郎 「頂門の一針」ryochan@polka.plala.or.jp
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