みんなロシアが大嫌い
みんなロシアが大嫌い
“シーチン”修一 2.0
【雀庵の「大戦序章」50/通算482 2022/6/3/金】男(雄)は「タネ/種」、女(雌)は「畑」である。戦争(縄張り争い)は男の仕事で、大体、女は子供を守るために母子ともに避難する。男は命懸けで畑と子孫を守る。
戦争に負けると男は勝者により駆除・追放されるか、「三流の劣性のタネ」として勝者に併呑される。大昔は奴隷にされた。女は本能的に「出産・子育て安全保障」の観点から「優秀=強いタネ」に従うようで、牛を馬に乗り換えるように勝者になびく。基本的にそういうことだ。
モンテーニュの「随想録」によると、1492年に新大陸が発見されると欧州から強いタネがやってきて、先住民の男は駆除されると共に、先住民の女から「ダメなタネ」として否定され、ほぼ絶滅した。女は勝った方、強者になびくのである。それは本能だろう。
負け戦は男にとっては地獄であり、たとえ生き永らえても「いつか必ず勝ってやる、二流三流国民という屈辱を必ず晴らしてみせる」と根性を固める。それもまた本能である。その点でユダヤ民族は凄いなあと思わざるを得ない。
大雑把に言えば、ユダヤ人(ユダヤ教徒や自称他称的なユダヤ民族)は2000年前に国家、国土を失い、世界に散り、彷徨の末に2000年後に「イスラエル国/State of Israel」という国家、国土を復興した人々である。WIKIによるとユダヤ人は世界全体で1400万~1500万人(2014年)と言われ、居住地域別人口は――
イスラエル6,135,000、アメリカ5,425,000、フランス478,000、カナダ380,000、イギリス 375,000、ロシア190,000、アルゼンチン181,500、ドイツ118,000、オーストラリア112,500、ブラジル95,200、南アフリカ77,500、ウクライナ65,000、ハンガリー48,000など。
ウクライナはキリスト教徒が圧倒的に多いが、ゼレンスキー大統領、シュミハリ首相は共にユダヤ教徒と言われている。ユダヤ教徒は同国で0.2%ほどの少数派だが、バックには世界中の1500万のユダヤ人(多分プーチン・ロシアが嫌い)がいるのではないか。ユダヤ人は歴史に名を刻む優秀な人、影響力の大きい人が多いようで、例えば現代史で小生が知っているのは、
アインシュタイン、フロイト、サミュエルソン、キッシンジャー、ジョージ・ソロス、マイケル・ブルーグバーム、サマーズ、バーナンキ、カルバン・クライン、ダスティン・ホフマン、スティーブン・スピルバーグ、ポール・クルーグマンなどなど。
ウクライナの戦争にイスラエルは距離を置いているし、世界のユダヤ人社会がどう関わっているかは分からないが、プーチンと彼にべったりの邪教的「ロシア正教会」への嫌悪、反感は多くのユダヤ人も共有しているのではないか。
以前はリベラル≒アカモドキのようだったのに、プーチンの暴挙によって目覚めてきた論客も増えているようだ。産経パリ支局長の三井美奈氏なんぞは「私はパリジェンヌ」とチャラチャラしていたが、戦争取材を通して君子豹変、今では独ショルツと仏マクロンの軟弱振りに「アンタたちはそれでも男なの!」と怒り心頭、「ウクライナ…仏独に出番はあるか」(産経2022/5/27)と蹴飛ばし始めた。
<ロシアのウクライナ侵略は4カ月目に入った。欧州連合(EU)で「なぜ戦争を止められないのか」といういらだちが強まるのに、盟主であるドイツとフランスは何という体たらくか。
ドイツでは今月、ショルツ首相が率いる与党、社会民主党(SPD)が重要な州議会選で2連敗した。ウクライナへの武器供与をめぐって方針が定まらず、新たな提案もないので国民の失望を買った。
追い打ちをかけたのは、ランブレヒト国防相の「公私混同」騒ぎだ。21歳の長男を連れて、軍用ヘリコプターで避暑地に出かけたことが発覚した。国防相は「経費は自己負担した」と反論したが、この発言自体が、政府の緊張感欠如をさらけ出している・・・
仏独首脳は「欧州の戦争」で指導力を発揮できず、EUの安全保障の脆弱さを露呈してしまった。フィンランドとスウェーデンがNATO加盟を申請したのも「EUでは国を守れない」と判断し、米国を頼みにしたからだ>
行動のともなわない「口先男、大っ嫌い!」というわけ。役立たずの小生も頑張らないといかん。まあ舌戦しか武器はないが・・・上岡龍次氏「プーチンを追い詰める欧米の間接的な戦争」(Viewpoint 2022/5/31)から。
<●悪夢の再来:ロシアは2月24日にウクライナに侵攻したが、3ヶ月の死者数は1万5000人と推測されている。旧ソ連時代のアフガン侵攻は9年間で死者数1万5000人とされているが、ロシアによるウクライナ侵攻3ヶ月で同数になってしまった。
ロシアはウクライナ北部から敗走し、ウクライナ東部に戦力を集中した。だがロシア軍は決定的な勝利を得られないまま今に至っている。ハルキウ付近のロシア軍は国境付近まで撤退し、(ウクライナ軍は)付近のロシア軍兵站線を遮断できる位置にまで進出。
その間に欧米からのウクライナへの軍事支援は続いており、アメリカはウクライナ南部を防衛するための対艦ミサイルを提供した。これでロシア海軍は海岸部での作戦が困難になり、ウクライナ南部を基点に反攻が始まる予兆になっている。
●間接的な戦争:3000年の戦争史を見ると、時の強国が直接戦争することは稀。自国の損害を回避しながら代理戦争をするのが基本だからだ。歴史に名高いアレキサンダー大王は征服者の典型で、現状拡大派。だが現状拡大派は一部の征服者だけが行えた戦略で、歴史の大半は現状維持派か、現状打破派の戦略になる。
今のアメリカは現状維持派の典型で、自国の脅威となる国に第三国を使って戦争させることが戦略になる。悪く言えば紛争作為戦略。第三国を支援して代理戦争をさせれば、自国は損害を出すことなく戦争ができる。自国が戦争するのは、仮想敵国が弱体化してからの方が有利なのだ。
これらは「間接的な戦争」と呼ばれ、戦前のアメリカが日本に使ったことがある。それは日本が中国大陸で戦っていた頃、アメリカは蒋介石率いる国民党軍を支援した。国民党に軍事物資や空の義勇兵であるフライングタイガースを派遣した。この様な支援は間接的な戦争になる。アメリカは直接日本と戦争せず、日本の宣戦布告前から第三国を使い間接的な戦争をしていた。この様な間接的な戦争こそが国際社会の現実で、使わなければ半人前の国。
今の欧米は、ウクライナに軍事支援してロシアと間接的な戦争をしている最中。ロシアを仮想敵国と見ているので、ウクライナは代理戦争を行っているだけ。しかも支援するだけの価値があると見なされたから継続的な軍事支援を受けられる。
●異常な数字:旧ソ連によるアフガン侵攻は9年間だった。この9年間でソ連軍は1万5000人の戦死者を出した。だが今のロシア軍は、3ヶ月間で1万5000人の戦死者と分析された。極端だが、仮に今から3ヶ月も同じ損害率であれば3万人の戦死者になる。負傷者は戦死者の5倍とされるから15万人の負傷者となる。
侵攻から6ヶ月後には、戦死者3万人・負傷者15万人となる。これではウクライナに侵攻したロシア軍20万人と同数になる。これは今の損害率をロシア軍が出し続ける間抜けだった場合の数字。そこまで酷くはないと思われるが、ロシア軍は長期戦が行えないことは間違いない。
さらにロシア軍は戦車1000両以上を失う損害を出した。人的損害だけではなく戦車・歩兵戦闘車・装甲車・火砲・航空機・艦船を大量に失ったのだから、損害回復が困難な状態に追い込まれた。これは欧米には嬉しい間接的な戦争になり、ロシアの弱体化に成功したことは間違いない。端的に言えばコストが安い戦争。
(欧米が)ウクライナに費やした金額は高額だが、自国兵は死んでいないし、ロシア軍は大損害。それどころか、僅か3ヶ月で旧ソ連のアフガン侵攻と同じ損害を出した。これでウクライナを支援するだけでロシアを崩壊させることも可能になった。そこでロシア海軍を潰すための対艦ミサイルまで提供。これは明らかにアメリカ海軍が黒海で作戦するための露払いであり、ロシア海軍の息の根を止めることが推測できる。
●直ぐには動かない:19世紀のナポレオン戦争にはイギリスも参加した。だがイギリスは、革命前のフランスに対して間接的な戦争を仕掛けていた。つまり、王政フランスから次のナポレオンの時代までの60年間、間接的な戦争を実行していた。イギリスが直接軍隊を派遣したのは、ナポレオン軍が弱体化してから。ナポレオンの指揮能力は高いが、兵士は損害が激しく、ナポレオンの指揮を実行できる者が減少した。これでナポレオンはワーテルローの戦いで敗北した。
欧米は、ロシア軍が弱体化していることは判っている。だが欧米が軍隊を派兵しないのは、今以上にロシア軍を弱体化させたいからだ。何故ならロシア全土のロシア軍を集めれば戦争は可能。ならば8月まで様子を見るのは間違いない。
ロシア軍はウクライナ侵攻に20万人を投入したから、戦死者・負傷者を含めて20万人の損害になれば(欧米は)派兵する可能性がある。無理に派兵しなくてもウクライナ軍は確実にロシア軍に損害を与えている。だから支援はするが派兵しない。
●日本も軍事支援すべし:日本は今も脳内お花畑。平和を口にしても世界は弱肉強食で、軍事力を背景に外交をしている。表向きは友好的で、裏では間接的な戦争で挑んでいる。第三国が仮想敵国と戦争するなら(第三国を)支援するのが基本。経済支援は軍事支援だから、日本はウクライナを支援すれば、間接的にロシアと戦争できる。
ロシアは日本の仮想敵国。北方領土を奪還したければ、ロシアを弱体化させることを率先して行うべきだ。それができない日本の政治家は国際社会を知らないバカばかり。脳内お花畑では政治はできない。一日も早く政治家を辞めるべきだ>
脳内お花畑のバカ・・・民度が低いと政治家もダメなのが多くなる、逆に民度が向上すれば政治家もまともになるから、まあ日本も目覚めていくはず。そう思っていないと世捨て人になってしまう。憂国の識者がくさらず、諦めずに警鐘を鳴らしていく、というのが大事だろう。安西先生曰く「諦めたらそこで終わり」。
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