日本と韓国 結束できるか(3)

日本と韓国 結束できるか(3)
“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」149/通算581 2023/3/10/金】地元の憩いの場「緑化センター」は、以前は「農業試験場」と呼ばれていた。小生が小中学生の頃(1957~1966年あたり)まで我が街には農家が多く、米類や野菜の他にモモ、ナシ、養豚、養鶏(鶏卵)を営んでいた。多摩川を渡れば大市場の東京だから我が街は恵まれていたのだ。時々、農業試験場を覗いたが、豚の品種改良も行われており、体重200キロを超える相撲取りのようなのもいた。

3/8に多摩川土手を散歩していたら40キロはありそうな動物と出会った。綺麗なお姉さんを連れている・・・逆か。よく見ると豚だった。豚は正月の蒲鉾みたいな素敵な紅白の服を着て、とても楽しそうだった。豚の散歩・・・初体験、シュールである。トンテキにすると50人前かなあ、それにしてもなぜ豚なのか? 立ち止まってじっくり見ていたらお姉さんが「お早うございまーす!」。ニコニコしているお姉さんの方が美味そうである。ボ、ボ、ボクをペットにしてください・・・ちっとも可愛くないからダメだな。

「ペットとしての豚の特徴 飼育経験者が語る魅力や注意点」から。
<豚は犬のように頭がよく、人によく懐くので、飼ったらとても仲良くなれるペットです。ペット豚の多くはミニブタです。小さくて可愛らしいピンク色の豚をイメージする人が多いでしょうが、ミニブタは必ずしも「ミニ」サイズではありません。

ミニブタは100kg以下の豚のことを指します。大型犬のゴールデンレトリバー でも体重30kg前後です。その3倍以上の大きさがあったとしても「ミニブタ」と定義されていますが、大型のミニブタは安易に飼うことはできません>

「あら、可愛い!」と飼ってみたら90kgになってしまったというケースもあるようだ(人間界にもありそう)。手に負えず涙ながらに養豚農家に引き取ってもらったり。癒しが悲しみに・・・

人類にとって一番身近な動物は犬だろう。人間は生活に役立つように野生のオオカミ類を手なずけて、あれこれ交配や品種改良してきたようだ。今は世界全体では4億匹、700~800の犬種が認定されているという。

ペットの豚や犬なら病気、事故、加齢で往生しても「仕方がない」と諦められるかもしれない。しかし、人間にとって戦争、特に負け戦で我が子や夫を失うというのは、筆舌に尽くし難いほどのショックではないか。

中国は少子高齢化で人口は減る一方と言われているが、国連の「2022 Revision of World Population Prospects」推計によると、10年後2034年でも労働年齢人口は9億5000万人もいる。マスコミは鬼の首を取ったように「中国人口減!」と騒いでいるが、2023年は9億8300万人なのだから大して変わらない。

しかし、戦時になったら中国はどうなるか。一人っ子政策により、独身兵士1人を死なせると両親と祖父母の4人、既婚兵士の場合なら8人の親と嫁さん+子供から激しい憎悪を習近平・中共は浴びることになる。10万の兵士が死ねば40~80万の家族が嘆き、国民は遺族に同情するし、もともと伝統的に薄かった戦意はますます喪失するだろう。

何しろ「良い鉄は釘にならない=まともな人間は兵隊にはならない」という国柄でもある。敵前逃亡しないように督戦隊が後ろから監視していないと兵隊は戦場から逃げるのが普通という民族性で、つまり継戦能力が低い。プーチン・ロシアは職業軍人だけでは戦えないから辺境の住民を徴兵したが、戦力としての効果はかなり怪しいのではないか。

習近平・中共にとってロシアの苦戦&戦争長期化と米欧など西側諸国の対ロシア制裁は想定外だったろう。台湾と日本への侵略は独裁体制を固めるために必要だから看板は下ろさないが、暫くは露・ウ戦争の行方を見ながらチャンスをうかがうのかも知れない。

アジアも大戦に備える動きが活発化している。米国にとって日韓は大事な子分=同盟国だが、日韓はお互いに顔を見るのもウンザリ、と嫌い合っている。米国は日韓が仲良くならなければ対中露戦略が成り立たないから「恩讐の彼方に、ってことで今は握手して仲良くし、中露に備えよう」と日韓に訴えているわけだ。

産経2023/3/8「尹大統領が4月末に国賓訪米、日米韓協力軸の外交復元へ」から。
<米韓両政府は7日、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領がバイデン米大統領の招待で4月末に米国を国賓訪問すると発表した。

尹氏は日韓関係の修復に向け、いわゆる徴用工訴訟問題の解決策を6日に発表。来週にも訪日し岸田文雄首相と会談する方向で、調整が進む。文在寅(ムン・ジェイン)前政権の親中国・親北朝鮮路線で崩れた日米韓協力を軸とする外交を立て直すという公約通り、韓国の外交路線を転換させようとしている。

尹氏は昨年末までに韓国としてのインド太平洋戦略をまとめ上げ、日米韓の3カ国協力を軸に自由民主主義や法治、人権といった価値を共有する欧米やアジア、オーストラリアなどの国々との連帯も打ち出している。

これに対し、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は8日の会議で、政府の徴用工問題解決策について「事実上の対日降伏文書」だと激しく批判。世界の安保情勢を度外視し、旧態依然の「反日」攻勢で対抗する姿勢を鮮明にしている>

「反日命!」の「共に民主党」の支持率は40%もある(聯合ニュース3/6)。産経も頭にきている。○○につける薬なし、なのかどうか・・・憂国の人、朴正熙もあの世で嘆いているだろう。

前回に続いて「朴正熙選集」から主旨を引用する。(補足)は小生による。

<【開拓精神の欠如】外国人は「韓国人は悲しみ、哀傷、悲劇を好む」という。我が国の民謡はほとんどが哀調を帯びており、その悲しみは強い反抗として爆発するのではなく、「なるようになれ」「仕方がない」といった諦念に堕している。

西欧の悲劇は、運命的なものと果敢に争いながら悲壮に倒れてゆくというもので、そこには運命を克服しようとする力動的緊張がある。ところが我が国の悲しみ、哀愁は、哀れと諦めの反芻である。「忍従」より劣る奴隷的な「屈従」の塊のようだ。

韓国には「苦難に逞しく立ち向かっていく」という西欧的意識はなく、「軟弱な涙と安っぽい同情」があるだけである。これでは力強い人生の勇気や、逞しい開拓精神を生み出すことはできない。

我が国の代表的な歌「アリラン」。歌詞を見ると「♪私を捨てていく人は 十里(日本の1里、4キロ)もいかずに足を病む・・・」。自分を捨ててゆく男を慕いながらも「私を置いてどこへ行くの?!」と強く立ちふさがることができず、もしかして4キロぐらい行って足でも痛めて戻ってきてくれたら、という哀れな心情が含まれている。

遊牧民族の西欧人であれば一緒について行くか、首筋にぶら下がって行かせないようにするであろうが、行動に移せぬ韓国人の軟弱さをよく表している。「密陽アリラン」には「♪恋しい君が来たのに挨拶できず 前掛け加えて口だけにっこり」とあり、韓国人の消極的で無表情の一面がうかがえる。

わが民族の「消極的諦念」は新羅の郷歌「処容歌」にもあり、外出から戻ると妻のかたわらに男が寝ており、「♪俺の女であったが寝取られた こうなってはどうしようもない」。仕方がない、と諦めてしまう民族性の一端を覗かせている。

こうした場合、西洋人なら有無を言わずに拳銃をぶっ放して射殺したろう。我々の祖先はこれほど意気地のない“聖人”であったのだろうか。

こうした諦念(諦観)は「対決意識」がなく、後退するか屈服する人生態度であり、「運命」としてやすやすと受け入れることになる。運命を開拓するとか、新しい道を模索する、ということができない。特に民間の信仰の中に、占い、観相、四柱、拓日といった運命感が深く食い込み、不可能を可能に転換しようという勇気が不足した。従って貧困が付きまとい、生活向上の意欲が盛り上がらなかったのである。

諦観は一般に現実逃避として現れる。李朝社会に蔓延した民間信仰などは現実逃避が多く、この世を離れ深山の自然に埋もれ、月や草木を友として(儒教「貧に安んじて道を楽しむ」)安貧楽道したいというもので、これこそが韓国知識人の典型である。

我が国の歌には悲しみ、涙、嘆息、辛さ、生きられない、死にそうだ、という言葉が多い。李朝専制下、郷吏らの搾取に苦しんだ民の暮らしの一端を物語ると同時に、安易に生活を放棄しようとする軟弱な人生態度、現実逃避を「高尚なもの」と錯覚する敗北意識が深く根を下ろしているのである>(以上)

前回「日韓が今求められているのは『小異を捨て大道に就く』ことではないか」と書いたが、興国の偉人、朴大統領でさえ腹心の部下、金載圭・中央情報部長に射殺された(1979年10月26日)国である。信用していいのか・・・

<金載圭は事件翌日に逮捕され、軍法会議で内乱目的殺人および内乱未遂罪により翌1980年1月28日に死刑判決を受け、同年5月24日にソウル拘置所で絞首刑に処された。54歳没。10.26クーデター(朴正煕暗殺事件)の真相や動機については謎が残るが、韓国では、一時的な「精神錯乱の暗殺者」という評価と、18年の長きにわたった軍事独裁政権に終止符を打った「民主化運動の愛国者」という全く正反対の評価がある>(コトバンクなど)

韓国ではテロを容認、賞賛、英雄視する人が国民の半分ほどもいる! 中露北に対抗する同志としてどうなのだろう?と不安になる。長くなったので以下次号。*読者諸兄の皆さま、御意見を! ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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