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愛されたくない

1週間ほど前に2つ歳上の彼女と別れた。
大学3年の先輩であった。

2ヶ月程前に思い切って告白して付き合ったは良いものの、彼女から向けられる好意に何処かむず痒さ、もっと言えば気持ち悪さを感じてしまう自分がいた。

『好意を持っている相手が自分に対して好意を示すと、その相手に嫌悪感を抱いてしまう現象』、言わば“正式な方の“蛙化が起きてしまったのだと思う。

だがそれだけで告白するまでに好きだった女性に対して、恋情は冷めてしまうのだろうか。この原因を追求しなければ、二の舞、三の舞を繰り返し踊り狂うことになってしまう。

僕はどちらかと言うと学生の恋愛は遊び乃至は経験の一貫に過ぎないと思っている。残酷なことを言うが学生のうちから付き合って結婚までいく恋人なんて限りなく0に等しい。恋愛は無責任だが、結婚となるとそれ相応の覚悟と責任がいる。

それらの壁を学生から何の気なしに付き合っている男女が超えられるはずがないのだ。だからこそ学生のうちは遊びや経験のように思っている方が実際問題、楽だし有益である。

話が逸れたが、別れたばかりの彼女も一方的ではあるがそのような“体(てい)“で付き合っていた。

「お試しでいいから」

告白の際に、半ば甘えて放った言葉だ。

高校時代に付き合っていた後輩とは、“部活引退“を区切りに別れたし、今でも仲が良い(と思っている)。円満と思いきや、別れたあとも未練がましく半年ほどは後輩への愛は冷めなかったような気もするが今となっては気のせいということにしている。

兎にも角にも“条件付き“の恋愛をしている以上、心のどこかに手放す瞬間のようなものが確かに存在していて、そのタイミングいつ来るかに過ぎないのだ。

本気で恋をして、真剣に告白して、途端に付き合ったところで、その条件がある以上、来たる別れに備える準備をしていたのだと思う。

これを自己の言葉で“恋愛観の達観(別れを意識しながら恋愛をすること)“とする。
なんか韻を踏んでいて気持ちいい。

一方的にこのような達観した視点で彼女と恋愛をしているのに、彼女の方は何の気なしに熱烈な愛を振りまいてくるのだから、2人の恋愛観には大きな隔たり(ギャップ)が生まれてしまう。

恋人として当たり前の接し方をしている彼女側には何の非もないのが本当に可哀想ではあるのだが、そう思いながらも別れの言葉を切り出した私は我ながら最低だなと。。。

恋愛のゴールは別れるか結婚の2択なのだから、このような恋愛観は付き合ってすぐにとは言わずとも、タイミングをみて共有することが大切なような気がする。



解決したかのように思われた本題だが、タイトル(愛されたくない)と少し内容が乖離していることに気づいただろうか。俺は今気づいた(おい)。先程のような内容なら俺は浅い人間なので『恋愛観の違い』などしょうもないタイトルをつけて、そのまま終わっている。

少しメタいことを言うのだが、基本小説なんかはタイトルを書き終えた後に考えるのだが、noteのような記事に関してはあらかじめ書く内容は決まっているのでタイトルから書くことがほとんどだ。

ずばり「愛されたくない」が本題なので恋愛観の達観なんてものはどうでもいい。

だらだら話しても仕方ないので単刀直入に書く。


俺の向ける好意はあしらわれてほしい。


もっと言えば思い通りにならない方がいいし、思い通りになる恋愛なんてしたくないのだ。

俺が放った「好き」という言葉への返答は「私も好き」「ありがとう」なんかではダメなのだ。俺が「好き」と言ったら「ごめんなさい」や「へー」や「キモい」や「そうですか」とあしらってほしい。

このような考え方になった要因はたった1つ。

過去の恋愛の失敗からであろう。

中学時代、本気で好きになった人が2人いた。1人目にはフラれ、2人目にもフラれている。その際俺の細胞には“恋愛は報われないもの“だという情報がインプットされている。

高校時代は言わずもがな後輩と別れたあとに引きずった未練が、後輩へのアプローチに代わりにその際半年間あしらわれてきた全てが、人格形成に強烈なフックのように殴り込まれ、ブランクを経た現在でも残り続けているのだ。

好意はあしらわれるものであり、好意を向けられてしまうと気持ち悪くて仕方なくなる。ふざけた好意ならいい。本気の恋愛的な好意には1週間お風呂に入っていないような体のむず痒さと気持ち悪さが発生してしまう。1週間もお風呂に入らなかったことはないから知らんけど。

この気持ちを友人に相談すると全く理解されないし、後輩本人に伝えても「自業自得」などとありがたいお言葉を頂戴してくれます。

やっと大学生になり恋愛が報われたと思ったら、思い通りになる恋愛に気持ち悪さを覚え別れてしまったので本当に解決策がないです。


結論

好意をあしらいながら付き合ってくれる彼女を募集しています。



※落とし所を絶対間違えてます。

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