東野圭吾 加賀恭一郎シリーズまとめてみた。
心地よい緊張感と謎解きの興奮を同時に楽しめる「加賀恭一郎シリーズ」は、東野圭吾の代表作の一つです。
シリーズを通じて描かれる、恭一郎刑事の鋭い観察力と深い洞察力は、読者を魅了し続けています。
物語の舞台となる風景や登場人物の心情描写も繊細で、その描写力に引き込まれることでしょう。ひとたびシリーズの世界に足を踏み入れれば、その謎めいた事件とキャラクターたちの人間模様にどっぷりと浸ること間違いなしです。
是非、加賀恭一郎の世界にどっぷりと浸ってみてください。
東野圭吾さんの加賀恭一郎シリーズは、刑事の加賀恭一郎を主人公としたミステリー小説のシリーズです。これまでに11作品が刊行されています。作品題名とあらすじは以下の通りです。
『卒業』(1986年)
加賀恭一郎は国立T大学の学生で、剣道部の部長を務めている。卒業間近に、同じ大学の女子学生が殺害される事件が起きる。加賀は事件の真相を探るうちに、自分と親しい人々が次々と疑われることになる。¹
『眠りの森』(1989年)
加賀恭一郎は警視庁捜査一課の刑事になっている。ある日、高校時代の同級生・石神亮一から連絡が入る。石神は14年前に交通事故で死んだはずの幼なじみ・浅岡未緒を見たという。加賀は石神と共に未緒の死の真相を追うが、やがて驚くべき事実が明らかになる。²
『どちらかが彼女を殺した』(1996年)
加賀恭一郎は練馬署の刑事に異動になっている。ある日、彼は同僚の和泉康正から相談を受ける。和泉は妻・美沙子が不倫していると疑っており、その相手が誰なのか知りたいという。加賀は和泉に協力するが、やがて美沙子が殺害される事件が起きる。³
『悪意』(1996年)
加賀恭一郎は捜査一課に戻っている。ある日、彼は教師時代の同僚・野々口修から連絡を受ける。野々口は自分の妻・美和子が殺されたという。加賀は野々口を慰めつつも、彼が犯人ではないかと疑う。やがて、野々口と美和子の関係に隠された秘密が明らかになる。⁴
『私が彼を殺した』(1999年)
加賀恭一郎は捜査一課で働いている。ある日、彼は神林貴弘という男から電話を受ける。神林は自分の妻・美紀子が殺されたという。加賀は現場に向かうが、そこで見たものは衝撃的だった。美紀子は神林の友人・岩田克己に抱きついたまま死んでいたのだ。
『嘘をもうひとつだけ』(2000年)
加賀恭一郎は捜査一課で働いている。この作品は短編集であり、加賀が関わったさまざまな事件を描く。「嘘をもうひとつだけ」「夢」「遠くから来た男」「夏休み」「鍵」「夕暮れ」の6つの短編からなる。
『赤い指』(2006年)
加賀恭一郎は日本橋署の刑事になっている。ある日、彼は父親・隆正が癌で入院していることを知る。加賀は父親との関係に苦悩しながらも、彼の見舞いに行く。そこで、父親がかつて捜査した未解決事件のことを聞く。それは、赤い指の女性が殺されたという事件だった。
この家族は何かおかしい。
『新参者』(2009年)
加賀恭一郎は日本橋署の刑事として働いている。ある日、彼は人形町で起きた女性殺害事件の担当になる。被害者は川原みどりという名前だったが、それは偽名であり、彼女の正体は謎に包まれていた。加賀は人形町の住人や店主たちから情報を集めながら、事件の真相に迫っていく。
『麒麟の翼』(2011年)
加賀恭一郎は日本橋署の刑事として働いている。ある日、彼は自分の従弟・松宮脩平から連絡を受ける。脩平は捜査一課の刑事であり、16年前に起きた少年殺害事件の再捜査をしていた。その事件では、被害者の友人だった少女・小林美咲が重要参考人となっていたが、美咲はその後行方不明になっていた。加賀は脩平と協力して、美咲の消息を探ることになる。
『祈りの幕が下りる時』(2013年)
加賀恭一郎は日本橋署の刑事として働いている。ある日、彼は自分の母親・美津子が死んだことを知る。美津子は30年前に家族を捨てて姿を消しており、加賀はその理由を知らなかった。加賀は母親の遺品を整理しながら、彼女の生涯を辿っていく。やがて、母親が関わった殺人事件や秘密が明らかになる。
『希望の糸』(2019年)
加賀恭一郎は日本橋署の刑事として働いている。この作品では主人公ではなく、脇役として登場する。主人公は小林美咲という女性であり、彼女は16年前に起きた少年殺害事件の被疑者だったが、証拠不十分で不起訴になっていた。美咲はその後も自分が犯人だと思われており、孤独な生活を送っていた。ある日、彼女は自分と同じ境遇の少女・松岡真琴に出会う。真琴は2年前に起きた少女殺害事件の被疑者だったが、証拠不十分で不起訴になっていた。美咲は真琴に同情し、彼女を助けようとするが、やがて新たな事件に巻き込まれていく。
以上が今刊行されている11作品になります。
一番のおすすめ
私のおすすめは以下の2作品です。もう少し詳しいあらすじと魅力を書き残します。
「悪意」は、読者を謎解きの迷宮に誘う巧妙なプロットが魅力です。登場人物たちの思惑や過去の因縁が絡み合い、読者は事件の全容を解き明かす手がかりを探す過程で熱中します。心理戦や意外な展開が織り交ぜられ、読者は物語の中で推理する楽しみを味わえます。
「私が彼を殺した」は、登場人物たちの心の葛藤と複雑な人間関係が深く描かれた作品です。犯罪の真相だけでなく、登場人物たちの内面に迫ることで物語が展開されます。感情や思惑が交錯する様子は、読者に臨場感を与え、事件の真相を一緒に追い求める興奮を生み出します。
どちらの作品も、東野圭吾独自の筆致によって緻密に描かれたキャラクターとストーリーが魅力です。読者は登場人物の心情に共感し、事件の真相を解き明かす過程でスリリングな楽しみを味わえることでしょう。
「赤い指」も、家族の優しさ、悲しさが詰まった読んだ後に余韻を残す小説です。
ソース:
(1) 加賀恭一郎シリーズ - Wikipedia. https://ja.wikipedia.org/wiki/加賀恭一郎シリーズ.
(2) 【2023年版】東野圭吾「加賀恭一郎シリーズ」の読む順番、お .... https://fictionpot.com/kagaseries.
(3) 「加賀恭一郎シリーズ」の読む順番と見どころ|東野圭吾人気 .... http://pro.bookoffonline.co.jp/hon-deai/mystery-shousetsu/20160622-shosinsya-kagakyouitirou.html.
(4) 東野圭吾、最新長編小説『あなたが誰かを殺した』(講談社)9 .... https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005352.000001719.html.
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