映画🎞️孤独のグルメを観たら、ポップコーンに心とおなかが侵食された話

「孤独のグルメの映画を見終わったあと、
　ラーメンが食べたくなるらしいよ。」

夫の言葉につられて、
今日は早起きして、
2人そろって遅ればせながら
孤独のグルメの映画を観てきた。

映画館に着いたのは朝の8:30。
上映開始時間を待つ人は私たち合わせて
10人もいない。

割引チケットを持っていたので、
着いてから予約をとったのだけど、
すでに埋まっている席は4席くらい。

静かな空間で楽しめそうで、
なんだか朝から得した気分に。

そして、朝ご飯も軽く済ませてきたので、
飲み物とポップコーンを頼むことに。

夫「ポップコーンはSサイズがいいかな…。」
私「Sサイズでいいと思うよ！」
夫「おなか空いてるから食べれそうなんだよな。」
私「任せるよ！」
夫「…（悩み中）」
夫「じゃあ飲み物とセットはLサイズしかないし、
　　Lサイズにしよう！」
私「いいよー！」

と、結局はLサイズのポップコーン1つと
夫はコーラ、私はココアを注文。

映画館でポップコーンを食べること自体
2人とも久しぶりだったので、
出てきたサイズに少々のけぞる。

「食べきれなかったら残したらいいか。」
とお互いにつぶやく。

そしてシアタールームに入った。
開始10分前でも、わたしたち2人きり。
ちょっぴりそわそわしていたら、
始まるまでに3人が入ってきた。
なぜか少しホッとした。

上映開始。
＊ここからは、ネタバレを含みます。
＊映画の内容について、記憶が少し
　曖昧な部分があります。

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松重豊さん演じる
輸入雑貨の貿易商を個人で営む
井之頭五郎（以下五郎さん）が依頼を受けて
パリへ行って絵画を届けるところから
物語りはスタートする。

依頼人の家に立ち寄る前に、
パリのこじんまりしたお家みたいなお店を
発見して立ち寄った五郎さん。

チーズたっぷりのオニオンスープを目の前に、
五郎さんの口角が自然と上がり、
満面の笑みで食べている。

それを観ながら、
夫と私はひたすら
Lサイズのポップコーンを口に運ぶ。

依頼人の家へ絵画を届けたついでに、
その依頼人であるかつての恋人、
パリ在住の日本人の祖父と孫から
「祖父が子供の頃に飲んだスープ（いっちゃん汁）
を飲みたい」

とせがまれ、引き受けたところから物語が
展開していく。

ただし、どんな食材が使われていたか、
はっきりしたことはわからない。
わかっていることと言えば、
海の幸と山の幸が使われていることくらい。

依頼人の祖父の出身が五島列島
ということで、五郎さんは向かう。

五島列島でももちろんおなかを空かせた
五郎さんは、定食屋を訪れる。

テーブルを縦と横に2台ずつ並べたら
埋まってしまうくらいこじんまりした、
昔ながらの定食屋さんで
五郎さんが選んだのは

「ちゃんぽん」

野菜と麺の絡み具合が最高に美味しいそうで
五郎さんの口角はまたきっゅと上がり、
幸せそうに、食べている。

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五郎さんが食べている間も、
食べていない時も、
夫も私も頑張って食べているはずが、
ポップコーンは全然減らない。

私（おなかいっぱいかも…）
私は少しの間、ポップコーンに伸ばす手を止める。

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物語りはここから急展開し、
目的のものを手に入れようと思ったが、
それには隣の島に行かなくてはならず、
なぜかSUPという手段を選んだ五郎さん。
嵐に見舞われ、知らない島へ漂着してしまう。

実はそこは韓国なのだけど、
その島は自然栽培の韓国料理を研究している
こじんまりした家しかなく、
そこで働く内田有紀さん演じる
日本人の女性と出会うことになる。

そこで振る舞われた料理も
確か韓国の家庭料理だったかと思うのだが、
詳細を忘れてしまった。

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夫はその間、少し休憩をはさみながらも
次々にポップコーンを口に運んでいる。
私は手を止める時間が長くなったものの、
たまに思い出したように運ぶ。
残していいとはいえ、
大量に残すのは、はばかれる。。

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五郎さんはきちんと入国せねばならず、
入国審査をするために、
韓国の本土にたちよるのだが、
審査をしてくれる担当者がなかなか来ない。

おなかが空いた五郎さんは、またまた
近くのお店に立ち寄ることに。

「たらのスープと焼き魚」

食べる五郎さん。
顔の表情を見ただけで、
おいしいことがわかる。

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物語りも中盤。
ポップコーンはというと、
このままではお昼ご飯が食べられないかも、
と完全に手がストップ。
夫もさすがにペースダウン。

焼き魚の味を感じたいが、
舌がもうポップコーン舌になってしまっている。
あぁ、なんてことか…。

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旅の道中で食材を手に入れた五郎さん。
残すはスープ作りのみ。
素人では難しいと判断した五郎さんは
韓国で知り合った日本人女性の夫が
ラーメン店主であることを思い出し、
尋ねることに…。

ラーメン店主（オダギリジョー）は
訳あって今はチャーハンしか出していない。
くたびれた、散らかった店内。
（夫婦関係がうまくいっていない）

スープを作って欲しいとお願いする五郎さん。
食材はこれを使って欲しい、と差し出すと
この食材なら、と受け入れてくれた。

そして数日かけて出来上がったスープ。
スープはラーメンにして提供された。
五郎さんの幸福な顔。
お店もすっかり整理されて綺麗に。

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あぁ、、ラーメン美味しそうだけど
私のおなかはポップコーン腹に………
ラーメンを食べたい気持ちがポップコーンに
侵食されてしまっている………

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出来上がったスープを無事、
パリへ届けることができた。

依頼人のかつての恋人の祖父からは
スープの食材は正しいけれど、おいしすぎる、
と言われてしまった五郎さん。
もうすこし、おいしくならないように（まずく）
作って欲しいと言われた孫。

ただ、その後、
「本当の味を食べるまでは元気でいなければ」と
これから生きる、食べる原動力が
依頼人に生まれていた。

まさしくハッピーエンドだった。

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結局半分くらい残してしまったポップコーン。
残してごめんなさいの気持ちで
スタッフの人に渡して回収してもらった。

私はラーメンが食べたくなった？？
と言われたら、NOだ。
私のおなかは7割くらい、
ポップコーンで満たされていた。

夫はラーメンが食べたくなった？？
こちらもNOだ。

ただ、お昼ご飯は食べるくらいのおなかの
余力はありそう。
夫もおなかは減っているとのこと。
ただ、食べたいのは2人ともラーメンではない。
ポップコーンで満たされたおなかが、
その気持ちを奪っていった。

そして、私がお昼に選んだメニューは
「スンドゥブチゲ」

ポップコーンで充満したおなかと
映画に出てきた韓国料理の余韻を感じたい心が
絶妙にマッチしたのが
「スンドゥブチゲ」だった。

コレが本当に私の心と食欲にピッタリだった。

チーズトッピングで辛さもマイルドに。
貝の旨みがでた出汁と豆腐のやさしさが
体に染み渡った

食べた後に、
辛さの刺激か？おなかが少し空いたような…。

ちなみに夫は冷麺とビビンバと結構
ガッツリ食べていた。

（2人とも、あれだけ食べたポップコーンはどこかにいったのかな？？）

ネタバレ満載の内容になってしまいましたが、
これからもし見られる方は、
あまりにもおなかをすかし過ぎるのも
辛いと思うのですが、
どうかポップコーンは控えめにしてくださいね。

本当はラーメンが食べたかったというより、
映画を観た後に、
「早くラーメン食べたい！」
という気持ちになりたかったな、
と少し後悔した。

もちろん、
ポップコーンには何の罪もありません。

おしまい。