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日向坂46 握手会の思い出

元々欅坂ファンだった私は、日向坂の事はひらがな時代から知っている。「日向坂46」としてデビューした2019は、欅坂の活動がほとんど止まっていたこともあり、日向坂の方に夢中になった。

全国握手会にも何度か行ったが、コロナ禍で握手会が無くなった。また、自身も10代から20代になるにつれ、坂道への関心も以前より低くなっていった。

しかし、推しメンであった濱岸ひよりが卒業するとのことで、自分が参加した握手会の思い出を記録しておこうと思う。

欅坂46 8thシングル『黒い羊』発売記念 全国握手会 3月21日(木・祝)大阪会場@インテックス大阪

当時はまだ「けやき坂46だったために、欅坂に帯同という形。
しかし、「ひらがな推し」の影響もあって当時の自分は、ひらがな目当てで握手会に参加。

以下の3つのレーンを訪れた。

井口眞緒・佐々木久美・濱岸ひより

端的に言うと、3人ともスタイルがとてつもなく良い。身長が高いことはさることながら、顔の小ささに驚いた。

対応の方も、3人ともすごく良かった。

特に久美は、「応援しています。頑張ってください。」という、毒にも薬にもならないような私の発言にも、頷きながら聞いてくれたことが印象的。

当然、推しのひより目当てで参加したのだが、正直言って、ひよりの握手に関しては前評判があまり芳しくなかった。当時彼女はまだ16か17歳だったはずなので、多少の塩対応は覚悟で行った。

けれども実際は、めちゃくちゃ笑顔で「神対応」だった。なぜ評判が悪いのか、私には全く理解できなかった。

しかし、記憶が正しければ、この翌日あたりの握手中にファンから「説教」を受けたらしく、その後の握手会を欠席したという噂を聞いた気がする。

たとえ対応が悪かろうが、いい歳した男が、赤の他人である10代のお嬢ちゃんをガミガミ叱れる神経が解らない。
むしろ、あれ程可愛い女の子に堂々と説教できるような傲慢無礼なメンタルを羨ましくさえ思う。

高瀬愛奈・金村美玖

漢字欅の握手会ということもあり、はっきり言ってレーンはガラガラだった。1秒も並ばずに握手ができた気がする。

まず高瀬だが、めちゃくちゃ可愛い。「癖のない」というか、シンプルな美人だった。
その「欠点のない顔面」は一般人に紛れれば、間違いなく羨望の眼差しを受けるだろうが、悪く言えば大所帯のアイドルグループではあまり目立たないのかなとも思った。
握手の対応もとても良かった。ガラガラだったこともあり、喜んでいる(風?)な表情と声掛けをしてくれた。

金村は、評判通りとにかく対応が良い。握手が終わってレーンを出る時までこちらに手を振ってくれていた。めちゃくちゃ可愛い。レーンがガラガラだったので出来たのだと思う。

日向坂46として人気を確立している今から考えると、すごくラッキーだった。

渡邉美穂・上村ひなの

ひなのが加入直後ということで、けやき坂のレーンにしては待ち時間が長かったように思う。

自分もまだ10代だったからそこまで気にしなかったが、今となって考えれば、15歳の女の子と握手するために長時間並んでいた自分に虫唾が走る。

べみほは笑顔が素敵だった印象。コミュ力の高さが窺えた。


日向坂46 デビューシングル『キュン』発売記念 全国握手会 京都パルスプラザ(京都)(2019年6月22日)

河田陽菜

当時私は山口に住んでいたので「山口から来ました」と言うと、「一緒ですね!」と答えてくれた。

当時の私でも、山口から来ているファンは何人もいることくらい分かっている。そして、全員漏れなく「山口から来ました」と言うことも想像がついている。
しかし、「応援しています。頑張ってください。」では芸がないし、定型文すぎて失礼かなとも感じる。
となると、取り敢えず「地元が同じ」と伝えることに着地するのである。

どうかアイドルの方達は「こいつも同じこと言ってて草」と蔑むのではなく、こちら側も一応気を遣ってセリフを考えているということを認識して頂きたい。


小坂菜緒

さすがエースということで、1時間半以上並んだ。待ち時間の長さはグループ内1位だと思う。見た目はテレビどおりだった印象。


2ndシングル『ドレミソラシド』発売記念 全国握手会 8月17日(土)京都会場@京都パルスプラザ

潮紗理菜、高本彩花

潮さんには、「歌声が好き」的なことを言った気がする。「聖母」と呼ばれるに相応しい、優しい雰囲気が確かに垣間見えた。

あや姉さんは、とにかく美人。日向坂の他にも欅坂やSTU48の握手会にも行ったが、自分的には断トツで美人だった。

背の高さと顔の小ささに驚く間もなく、「可愛い」という言葉では形容しきれない程、素晴らしい笑顔が眼前に現れる。

気持ちの悪い表現をしたが、ビジュアルが圧倒的で、未だにその衝撃を覚えている。

オードリー若林も、第一印象で、おたけの事を「ビジュアル枠」なのではと感じたために、小坂とともに「ひらがな推し」の最初の方から「贔屓」をしていたのではないかと推測している。


佐々木久美、宮田愛萌

年長であるために、握手会前のミニライブの時点で「大人のレーン」と本人達が言っていたように記憶している。

ぶりっ子キャラであった愛萌さんは、「釣って」とお願いされることが多かったようだ。

もともと私は、握手会でアイドルに「釣って」と言う人を軽蔑していた。

「釣って」という3文字には、「俺は他のメンバーを推してるけど、ウインクするなり甘い言葉吐くなりして俺を推し変させてみろよ!」というナルシズムが感じられる。
握手してくれるアイドルに失礼だし、よりによって冴えないキモオタにこんな事言われたくないだろうなと考えていた。

そもそも10代の私は、飲食店で「当店一番人気」のメニューを注文することを恥ずかしがったり、小学校の修学旅行では、お土産屋さんで、事前にバスガイドがオススメしていたお菓子を素直にレジへ運ぶ同級生達を心の中で嘲笑して、自分1人だけその場では何も買わなかったりと、偏屈な考え方をすることが度々あった。

したがって、握手会前日には彼女のレーンを訪ねることを決めていたが、「釣って」などという身の程知らずなセリフは言わないことを心に決めていた。

しかし、「大人のレーン」という甘美な響きに高揚した当時10代の私は、気がついたらその言葉を発していたのである。

その言葉を受けた彼女は「大好き💕(ウィンク)」と、もはや伝家の宝刀とも言える見事な「釣り」を披露してくれた。

結果的に私は、迷いながらも「釣ってください」と口にした、あの日の自分を誇りに思っている。
無駄なプライドや偏見を捨て、自分の気持ちに正直に生きることの大切さを学んだ。

おわりに

正直言って、今はそこまで坂道グループの情報を追っていないし、握手してもらったメンバーの半分以上が卒業(予定含む)している。

コロナ以降握手会が復活しているのか知らないが、CDを買うだけでミニライブまで見られて、本当に楽しい思い出だった。

握手や会話の内容うんぬんよりも、一般人とは抜きん出た容姿を持つトップアイドルを至近距離で見られたことが良い経験だと思う。

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