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中学生の時に作成した「平和メッセージ」【中学生による「伝えるHIROSHIMAプロジェクト」】
・中学生による「伝えるHIROSHIMAプロジェクト」
広島市は、被爆70周年に当たる平成27年度から、市内の中学校に通学する中学生からメッセンジャーを選出し、8月5日、6日を中心に、各国駐日大使や平和公園を訪れた外国人に対して、英語で平和メッセージを伝える活動を行っています。
私は、その第1回である平成27年度にメッセンジャーに選出され、この事業に参加しました。
5回の研修で「平和メッセージ」を作成し、8月5日、リーガロイヤルホテルにて各国駐日大使、国連職員にスピーチを行いました。
また、自分の中学校の全校集会でも発表しました。
そのメッセージが残っていたので掲載します。
https://www.city.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/53257.pdf
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良くも悪くも、中学生らしい素朴な文章です笑
世界平和の実現は、単純な感情論や理想論だけでは達成できないと思っています。
しかし、子どもの時点では、戦争が悪だということや、世界平和を目指さないといけないということを認識することが大事で、意味あることだと思っています。
ですが、大人になっても尚、この考えだけに留まっていては、少々不甲斐ないなと思います。
上述したとおり、世界平和や核廃絶などの問題は、単に理想論・感情論だけで語ることはできないと思っています。
「戦争は人間の本能」との説(https://www.nikkei-science.com/201812_074.html)もあるくらいですし、「本能」とまではいかないにしても、戦争というものは、それなりの「理由」があって起こるものだと思います。(政治、資源、領土、経済、宗教等)
とは言え、まずは戦争や平和に対して興味・関心を持たないと始まらないので、感情や道徳に任せたアプローチは、小中高生などの「導入段階」には有効だと思います。
ですが、大人になっても尚、「戦争はいけない」「被爆者が可哀想」「核兵器は危険だから無くせ」「みんな仲良く」といった考えで終わっているように思います。(あるいは、何も考えていないか)
ダイエットでさえ、理想論や感情論だけでは達成できないでしょう。
短絡的な願望だけで世界規模の複雑な課題に立ち向かっていくことは、却って事態の停滞ひいては混乱を招くことになると思います。
「原爆で沢山の人が亡くなった」という結末だけを見るのではなく、そもそも何故原爆が落とされたのか、何故アメリカとの戦争が始まったのか、などと源流の部分にまで思考を巡らせることが必要ではないかと思います。
言い換えるならば、「広島市への原子爆弾投下」を「第二次世界大戦の一場面」として俯瞰的に捉える見方も時には必要だと思います。
昨日広島に帰省したため、たまたま以下のテレビ番組を視聴しました。
同番組では、崇徳高校新聞部や基町高校美術部の活動も取り上げられていました。
この番組自体を批判するつもりはありませんし、戦争や平和を「じぶんごと」として捉えるための「きっかけ」としてはすごく意味のある内容だと思います。
ただし、子どもの素直な視点からの取り組みを見た、いい大人達が「素晴らしいですねー」「私にも何かできることはないかな?」などと感化されている様子は、情けなくも思えました。
感情に訴えかけるアプローチに傾倒すると、活動のモチベーションの根源が、原爆を落とされたことへの「被害者意識」になってしまう虞があると考えます。これだと、平和希求の本来の目的とは相反してしまいます。
大人であるならば、中学生の平和メッセージや、高校生の部活動のような「純粋無垢」な取り組みよりも上の次元にいるべきだと思います。
すなわち、現実的かつ理性的、そして科学的なアプローチで、一人ひとりが「戦争・平和」について考えるべきだと思います。
私自身も、ただこのように批判するだけでなく、何か取り組みとして具体的に行動できれば良いなと思っています。
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