ゴリラ的育児生活 #2 産後の生活と心身について
自宅に帰って、夫にオムツの替え方や着替え、お風呂の入れ方などを一通りやってもらいました。
夫はワイと一緒にファミリー学級に出席したため、人形で練習したのを覚えていて、おむつ替えと着替えは難なくできるようになりました。ミルク作りも何度かやればできるようになったし、積極的にやってくれます。
ただひとつだけ、苦手意識を持ってしまったものがあり、それは沐浴。
我が家はスペースに余裕のあるリビングにベビーバスを置いて沐浴をしていたのですが、初めての沐浴を夫に1人でやってもらおうとお願いしました。
今思えば無茶振りだよなと思います。体がフニャフニャの新生児を、まだろくに抱いたこともない父親が片手で体を支えて沐浴させるなんてね。でも夫は果敢にチャレンジしてその結果、手が滑って我が子をベビーバスの中に落としてしまったのです。
我が子は泣きましたが、全く怪我はなく、ただ顔の半分くらいがお湯に一瞬浸かってしまって驚いてしまっただけでした。
それが夫にとってはトラウマになってしまったようで、しばらくは親2人体制で沐浴させました。なんだかんだ1ヶ月過ぎてもベビーバスの沐浴をしていて、夫が1人で沐浴をさせられるようになったのは我が子が1ヶ月半くらいになった頃でした。
ワイはといえば、骨盤がガタガタするような感覚や、深刻なマミーブレイン(昔でいう産後ボケ)に陥ったり、傷が痛んだりと産後の洗礼を受けていました。
産後なるべく早く職場に提出しなければならない書類があって、夫に子供を任せて提出しに行ったことがあったのですが
頭が動かないのでぼーっとしたまま、体もガタガタでどこかに手をつかないと歩けない状態でなんとかこなした記憶があります。
スピード出産で安産だったワイでもそんな感じだったので、あらためて出産って体へのダメージがものすごいんだなと実感しました。
そしてなにより精神的なダメージが強く、産後まもなくから涙が止まらなかったりイライラしたり、強い落ち込みを感じたりしました。
1人で起きているのが辛くて夫やほかの家族に助けを求める日々でした。イライラしているから夫と何度も衝突しました。
ふとした時に死にたくなってしまう。そんな日々を過ごして産後1ヶ月の母の健診で、産後うつの診断がおりました。
産院の方がワイを見てうつがひどいと思ったそうで、無理やり精神科の予約をねじ込んでくれました。
それに関しては今も通院と投薬をしています。だいぶ楽になってきています。
夫と話し合って適宜睡眠が取れるようにしました。ほかの家族の助けを借りて、なるべく1人にならないようにしました。そのおかげで体力精神力ともに回復が早かったと思います。
夫が仕事に行き昼間1人で子供をみるのは子供が2ヶ月前くらいで初めてやりました。
また、地域の補助制度を利用して産後ケア施設で宿泊もしました。
夫が泊まりの仕事があったため、それに合わせて利用したかたちです。
授乳指導や育児グッズのお試しができたし、赤ちゃんを預かってもらって夜ぐっすり眠れたりおいしいご飯が食べられたりと至れり尽くせりでした。
育児で1番疲れている時に利用できて本当によかったです。
いま、産後3ヶ月半を過ぎました。
マミーブレインはだいぶ良くなりました。とにかく言葉が出なくなり会話に支障が出ていたのですがほとんどなくなりました。
精神的にも余裕が出てきました。子供が元気に育ってくれていることも大きいし、育児に慣れて、精神科にもかかれて、とラッキーなことが続いたからだと思います。
夫曰く「ガルガル期はあった。意味わからなかった」だそうですが、言われてみればそうかもしれん…くらいの感覚で自分としてはそんなことはなかったと思っています…。
体はもうすっかり元気です。夫をはじめ、産後ケアの方々の助けや、なんやかやで実母と義母がフォローしてくれたりで1番大変な3ヶ月を乗り越えられたと思います。
また、我が子があまりぐずらない子で、なぜ泣いているかわかりやすいので対処がしやすいのもありました。
運がよかったと思います。
産後すべてが回復したかはわからないですし、また今度は違う体の変化が現れたりしてまだまだ戸惑うことばかりですが、周りの助けを借りながら育児を頑張っていきたいと思っています。