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キラキラ英語の世界 英語は楽し! 第12弾 Part 3 「英語の合理性」ー 命名のチャンピオン英語


 英語は「命名技術のチャンピオン」であることを、前回まで「水生動物」の観点から証明してきました。今回から「虫」をテーマに進んでいきます。ではお楽しみください。
 
 
 次に、水生動物でなく、「虫」について見てみましょう。これもまた、「なるほど!」の世界ですよ。
その前に、英語では「ムニュムニュ這うミミズ状、毛虫状の虫」は「ワーム worm」と言います。ルアーフィッシングで使う疑似餌をワームと呼びますね。
 次に「空を飛ぶ小さな虫」は fly(フライ) と言います。 fly だけで「ハエ」となります。
 またカブトムシのように「背中に堅い皮膚を持っている虫」は bug(バグ)と言います。ブンブンとうるさい音を立てて飛ぶ虫と考えてもいいでしょう。そういうことで bug には「人の邪魔をする」という意味もあります。また「頭が混乱すること」を「バグる」とも言いますね。ほら、授業中に虫が飛んで来たらみんな「バグっちゃう」じゃないですか。
 さて練習です。 lady-bug って何でしょうか。 bug とあるので、背中に殻のようなものがある虫です。最大のヒントは lady です。 lady は本来「貴婦人」という意味です。さぁ、想像力をフル回転させましょう。「貴婦人」のような雰囲気を感じさせる虫です。正解は・・・「テントウムシ」でした。「なるほど!」と頷いてください。ではクイズです。

①    fire-fly(火の虫)  ② pill-bug(丸薬の虫)  ③ bag-worm(カバン虫)
 
 では考えてみましょう。①は空を飛び、火と関連した小さな虫です。日本人はこの虫の一番の特徴を「火」とはとらえてはいないように思いますが、この虫を漢字で書くと「火」が入ります。 あの悲しい映画をご存じの方も多いでしょう。戦争中の物語、主人公の女の子が飢餓のために死んでいく物語。そう、「火垂るの墓」です。そう、ホタルです。蛍とも螢とも書きますね。ホタルには背中に堅い覆いがありますので、 fire-bug とも言います。また bug には「おたく」「熱狂者」という意味もあることから、 fire-bug には、「放火魔」という怖い意味もあります。さらには「盗聴」という意味もあるのです。秘密の会談が行われている部屋に静かに忍び込んだ虫が誰にも気づかれずじっとその話し合いを聴いている、と言った光景を思い浮かべてください。
 ②は何でしょうか。 pill は「丸薬」ですので、特徴は「丸」です。丸に関連した虫ですね。もうわかりましたね。そう、ダンゴムシです。触るとクルリンと真ん丸になるダンゴムシのことです。
 では③です。 bag(バッグ) ですので、中に何かを収納する働きがありますね。これが bag の特徴です。そして worm ですから毛虫状の這って進む虫です。さぁ、わかりますか。私が子どものころはよく見かけたものでしたが、最近ではほとんど見ない虫です。カバンのような容器状のものに収納されて…・・・。あっ、ミノムシ! とイマジネーションを働かせてください。
 他にイマジネーションそのものから名前の付いた虫を紹介します。 grass-hopper(グラス ホッパー)、 pond-skater(ポンド スケーター)、 stag-beetle(スタグ ビートル)、 stink-bug(スティンク バグ)などがあります。 grass-hopper は「草地をはねるやつ」、 pond-skater は「池をスケートするやつ」、 stag-beetle は「鹿の角のようなものを持った甲虫」、 stink-bug は「臭い虫」という意味です。何という虫か当ててみてください。
 それぞれ正解は、「バッタ」「アメンボウ」「クワガタムシ」「カメムシ」です。すべて「なるほど、わかりやすい!」となりますね。
 
 今回は以上です。Part4 までお待ちください。では、 Seeya!
 

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