英語は楽し! 第17弾「色」
さあ、英語の世界の「色」の第2弾です。楽しんで下さい。
PART2
③ yellow(黄)
黄色は yellow と言いますね。もう一つ紹介しましょう。実はイギリスでは黄色を yellow と表現するより、他の単語の方が好まれているのです。特に信号機の黄色信号では好んで使用されているのです。それは amber(アンバ)と言います。これは「琥珀」と訳されます。「琥珀色の~」なんて聞いたことがありませんか。刈り入れ間近の小麦や、少し濃いめのウイスキーロックを想像してください。
琥珀は人類最古の宝石とも言われます。人間が初めて身に付けた装飾品であり宝石です。「抱擁・長寿・繁栄」の象徴とされています。東洋では「幸せを呼び込む宝石」と考えられています。しかも漢字を見てください。「王様」が2人いて、「白い虎」ですよ。白い虎はその希少性からやはり「幸せを呼ぶ生き物」とされています。幕末の会津藩でよく知られた悲運の白虎隊も有名ですね。
琥珀 amber は存在感抜群です。どうぞ皆さん、今後は yellow よりも amber を使ってみてください。使っているだけで幸せが舞い込んできそうな気がしませんか。
④ green(緑)
信号機の「青」は、green です。 blue ではありません。悪しからず。
green もまた働き者でしかも深い意味を持つ色です。まず「未熟さ」を表すことができます。日本語では「青二才」「尻が青い」という言葉があるように、青blueですが、英語では green です。 green boy で「青二才」です。
次に「庭仕事・畑仕事が巧みな人」を表します。その場合、「親指」 thumb(サム)と合わせて green thumb と表現します。「緑色の親指」です。畑仕事をやっているうちに親指が緑色に染まってゆく感じでしょうか。
ついでに、green thumb の逆の意味を出すなら brown を使います。つまり brown thumb と表現します。「茶色の親指」という意味で、これで「庭仕事や畑仕事が下手」となります。 brown は「茶色」ですから、「植物扱いが下手すぎて枯れちゃった」みたいなニュアンスが伝わり、面白いです。
補足に一つ。雪の降るクリスマスを white Christmas(ホワイトクリスマス) と言いますね。では雪の降らないクリスマスは何というでしょうか。 正解はgreen Christmas です。この green は、雪に覆われていない緑の葉っぱが露出した状態を表すわけです。
「嫉妬心」を表すこともできるのが green です。 She is a green monster. monster は「怪物」。「彼女は嫉妬の権化だ」という意味です。 green eye は「緑色の目」ではなく、「嫉妬心にあふれた目」という意味です。
さて、ここからが green の真骨頂です。green は地球を救う正義の味方なのです。 地球温暖化が人類が直面する最大の課題であると言われて久しい昨今ですが、今こそ我々は green の力に頼らなくてはなりません。
green energy とは「持続可能なエネルギー」という意味です。この green は「地球に優しい」という意味です。この場合、 green は形容詞として使われています。Let’s go green. なら、「さぁ、環境緑化を目指しましょう」となります。
さらに green には動詞もあるのです。意味はご想像通り、「環境を緑化する」「持続可能な環境を作る」という意味になります。 We must green the world. で「世界を緑化しよう」「地球に優しい生き方をしよう」となります。
green は今後人間が目指し創造する未来へのキーワードです。みんなで心も体も green になりましょう。 今回はここまで。 See ya!