「FANTASISTA」(B班初日)を観てきました。
恵比寿・エコー劇場で、2024年10月31日から公演が始まった、蛇の目企画さんの第7回公演「FANTASISTA」(B班)を観てきました。
公演は始まったばかりですので、ネタバレを避ける意味で、ふんわりとした感想をぼんやり(^^;)といくつか書きたいと思います。
3年前の2021年11月、池袋での同公演を拝見した際は、主人公の「カイン」は南武杏輔さんが演じておられました。今回は入倉慶志郎さんが演じられた「カイン」その違いを3年越しではありますが、観ることができたのが嬉しかったです。ざっくりとした言い方になりますが(^^;)南武さんが「火の玉ストレートがズドンとくる速球派」なら、入倉さんは「チェンジアップが光る技巧派」という感じでしょうか。どちらも心に響く演技なのは間違いありません。今回の公演は2班体制なので、A・B両班のキャストの違いを、目で心で比べてみるのも楽しいと思います(^^♪
私は諸事情でB班のみしか観られないので、私の代わりに両班を是非観ていただきたいと思います!
登場人物はその色彩の違いはあれど、皆、「不器用で、残酷な優しさを持つ愛すべき人々」だと感じました。ひとの心は摩訶不思議。執着と恋慕は紙一重なのだとも思いました。
どんなに信じあい愛しあっていても、その形は如何様であれくるべき時はやってくる。その時を迎えた二人の哀しく寂しい結末かもしれません。でも、見ようによっては「再生への物語」としての前向きな結末ともとれる、観る人によっていろいろな捉え方のできる物語だと思います。
心に訴えかける場面が多かったので、自然と涙腺が緩んできました。その理由は、切なさだったりあたたかさだったり。
そんな中にも笑える場面もあって、緩急の付け方が見事だなと思いました。
(アリサ役の七世さんのリフティングがカッコ良かったです(^^♪)
様々な感情をダンスで表現するダンサーの皆さんの美しさも素敵でした(^^♪
黒幕っぽい黒いお方、3年前に観た時は「ひでーことするなぁ…」と多少思いましたが、今回は「貴方も不器用だっただけなのね…」と思えたり。二人の背中を押す…ポンと優しい感じではなく、助走をつけて飛び蹴りする感じには見えましたが…(^^;)
「FANTASISTA」(想像)という意味の(fantasia)に(人)を意味する(ista)が付いて「多芸多才な人」という意味になるそうで。
優しい嘘や溢れる思いや武骨な気持ちを、心に隠したり真っすぐにぶつけたり。ひとは誰でも想い人の為の「FANTASISTA」になれる。
ほんのりとあたたかく切なくて苦しくて…でもふと笑みがこぼれる…
優しさが後ろからハグしてくれるような、そんな物語でした。
観ることができて良かったです(*‘∀‘)
追記
エコー劇場の入り口は階段を上ったところにあるのですが、その階段を上る手前で、蛇の目企画の逢阪えまさんがお客さんをお出迎えされていて、素敵だなと思いました(^^♪スタッフの皆さんも感じ良き応対でこちらも素敵でした(^^♪