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イケ爺 アパッチの長老の教え
セドナで初めてのセレモニーを体験した後は、アパッチの長老ギルがガイドとなり、セドナ、アンテロープキャニオン、モニュメントバレーを巡りました。
ギルと一緒にいると様々な象徴が私達の目の前に現れます。
ある時は青空に飛行機雲で十字架が描かれたり、ある時は二羽の鳥達(白色の鳥と黒色の鳥)が私達の車と並行して飛んだり、前を走る車のナンバープレートの数字が何かと符号していたり、など。全て単なる偶然だったり、自分で勝手に意味を付けたりしているとも言えますが、それらを象徴として捉える事も可能です。どちらも正解、不正解という事ではなく、自分が何を選択するのかでしょう。
ギルは色々と私達に本質を見出す事、そのための象徴の読み解き方などを披露してくれました。その時の私はただ「へぇー」とか「ほぉー」とか、初めて聞く読み解き方に驚きと好奇心でしか反応できませんでした。
まぁ、まだまだ半信半疑だったのですね。何故ならその象徴をどのように自分の人生に適応させれば良いのか具体的に分からなかったからだと思います。それとギルが読み解く意味が壮大過ぎて、自分にはそんな事無理だと決めつけていたからかもしれません。
私のこの時の気持ちと行動を如実に表した本にその後出会います。
「アルケミスト 夢を旅した少年」パウロ・コエーリョ著
主人公の羊飼いは不思議な夢を何回も見るので、占い師にその夢の意味を尋ね、その夢を追う旅に出ます。その途中で象徴を読み解く大切さを教わります。私達の周囲には、時たま象徴が現れますが、多くの人はそれに気付かず、あるいは気付いたとしても日常を大切にするあまり気にかけなくなります。すると象徴は次第に現れる事が少なくなり、最後はもう二度と現れる事はありません。象徴の意味を知らずとも、それを探究しなくても生きる事に何の問題もありません。それなりに充実して楽しい人生を送れるでしょう。いえ、むしろ安全で不安の少ない人生を送る可能性が高いと思います。だから無理に象徴を探究しなくてもいいのです。探究してはいけないのです。だってその先は誰も通った事のない場所なので、何が起こるか分からないから。危険な事ばかり起こるから。だから、探しちゃだめですよ、行っちゃだめですよ。(私はついつい行っちゃんうんですけど…(笑))
ギルとの出会いからもう10年以上が経とうとしています。
あの時に彼から教えてもらった象徴の読み解き方は今でも実践しています。
自分なりのアレンジを加えて学びを深めようとしています。
最近現れた象徴は「持っている物をついつい落としてしまう」と言う事でした。普段は何かを落としてもあまり気にも留めないのですが、それが立て続けに数回続いたので、「むむっ、これは何かのサインか?」と立ち止まりました。年齢が年齢だけに老化のサインかとも思ったのですが...。
普段の生活、仕事の中で何か見落としてないか、忘れてないかと自問自答をするのですが、見当たりません。では、心の問題ではと内省していると、思い当たる節が見つかりました。それはある事で計画を建てて「さぁやるぞ」とモチベーションアップしていた事が実は全くやる気がない、むしろやりたくない事だったと気付いたのです。(ここでは単純に書いていますが、ここに気付くまでにいくつかのステップを踏んでいます。)その気持ちに正直になると、不用意にモノを落とす事は起こらなくなりました。
"Kenji, don't rush. Don't jump into a conclusion. Listen carefully. If you were surrounded by silence, nature would open the gate of the truth. "