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【ゲーム感想】アスタータタリクス個別ルートに思ったこと

 こんにちは。
 今回の記事は、2024年9月末日にてサービスを終了したスマートフォンゲーム『アスタータタリクス』(以下アスタタ)の個別ルート感想をお送りします。
 ネタバレありまーす! あと、3,000文字以上あって、長いです。

 私は3種のルートそれぞれに二つあるエンディングの片方しか見られなかったので、もう片方をyoutubeで見せてもらおうと思っていたのですが……ガラハッドのエンディングだけ、どうしても探せませんでした。
 そんな訳で、見られなかったガラハッドのエンディングだけは妄想多めでお送りします。


1.個別ルートってなに?


 アスタタで、主人公ノワールの武器となって戦うことを選んだ人の物語を指す言葉です。
 ギネヴィア、ランスロット、デイナタンの三つ。
 それぞれ二つの結末があるので、全六種の結末が楽しめました。

2.ギネヴィア編『fraGile queen : hurtful days, rich journey! ーはなむけには、遠くてもー』



 

 こちらのルートは、私がアスタタを始めたお目当て、一番期待していたルートです。
 
 傭兵団の仲間を失い、妹と命からがら辿り着いたキャメリアード騎士学術院にて、最愛の人と巡り会うノワール。
 戦いに出ても、常に学園という戻る場所があり、毎日の授業やテスト、学園祭など……心安らぐ日常がそこにありました。 
 
 ギネヴィアが継承者であるノワールの武器として、バルバロイを封印せねばならず、その結果として人々から忘れ去られると知った後の……ギネヴィアの恐怖、ノワールの喪失感、エレインが何とかギネヴィアの記憶を留めようとする努力なんかはもう……「何故だッ!?」と言う他ありませぬ。


 副題の「rich journey」からは、ギネヴィアが愛するパパとのコインの昔話や、ノワールと旅に出たいと言っていたことを思い出して……ぐすん。

・エレインとギネヴィアの関係


 クライマックスで、「ノワールが好き!」と表明したエレインは、ギネヴィアとは恋敵であり、私などは「修羅場か!? せっかくアーサーと円満離縁したのに!?」と慌てたものです。
 しかしこの二人、心配していたようなドロドロの関係にはならなくてセーフ! でした。(ホッ)
 ギネヴィアとしては、例え自分がいなくなったとしても、ノワールが思い出に縛られるようなことは望んでおらず、エレインになら任せられると思ったのかも。
 エレインエンディングでは、ノワールを支える役目をエレインが(ギネヴィアの記憶が全く無いにも関わらず)見事に果たしてくれていたので、感涙です。
 ギネヴィアだって「私はノワールの傍にいられないのに、あなたばっかり! キィィ!」と怒りに震え、封の役目を放棄したり、闇墜ちしたりしてもおかしくなかったのですが……ギネヴィア様、がんばったね!

2.ランスロット編『millor of chivaLry :  i wanna be you. ー青年期の行進ー』


 こちらのルートに対しては、プレイ前から「恋人ルート終わったら、お兄ちゃんルート行こう」と思っておりました。
 ※公式では「親友ルート」です。
 ギネヴィアルートでは、学園での青春にスポットが当たっておりましたが、ランスロットルートで描かれるのは、ランスロットとノワールの思い出です。

 あまり感情を表に出さない彼が何を思って、師匠殺しの汚名を引き受けたのかが描かれます。
 恐らくテーマは『献身』なのでしょう。
 このルートでメインに据えられている人の殆どが、大切なものを守るためにその身を捧げることを選びました。
 皆バルバロイがいなければ、そんな道を選ばずに暮らせたけれど、それでも。

私はいつでも選択に迷い、後でグチグチ考えるタイプです。

 あまりに過酷で、救いの無い道に思えるけれど、ランスロットはこう言い切ってしまう訳です。
 

 ブルーノ一家に既に救われていたので、こんな風に言えるのかも。共通ルートで父ブルーノの名を引き継いだノワールは、ランスロットの名前を引き継ぐことにして、彼を皆の記憶に留めることを選ぶのです。
 現代の日本で、ノワール卿が円卓の騎士としてそこまで名が知られている訳でもない理由も、これで納得が行きました。

 タイトルも意味深です。
 副題にはー青年期の行進ーとありますが、「mirror of chivalry」を直訳すると「騎士の鑑」なので、鏡のよう、と言われていたガラハッドを連想しますし、「i wanna be you」はランスロットに憧れていたノワールとガラハッドのエンディングを想像してしまいます。
 うーん、いいタイトル。
 ランスロットを見送ったノワールは、ガラハッドと支え合い競い合って、騎士ランスロットの名を上げるのでしょうか?
 恋人展開来るのか? いや、別ルートであるから、親友のままなのかな……あーぁ、見たかったなぁ。

3.ディナタン編『gone iDol : why? ーわたしはいけないー』


 ディナタンルートのタイトル画像は取り忘れてたので、絆イベントの画像を貼りました。
 ごめんよディナタン……。

 さて、このディナタンルートは、3つのルートの中で一番納得がいかないルートです。

「な、なんでディナタンを幸せにしてくれなかったーッ!?」

 そんな台詞を叫びました。
 このルートではノワールとディナタンが兄と妹の禁断の恋に落ち、子供まで授かります。
 途中まで思ってましたよ、私も。

「血は繋がってないと明らかになったし、ここは結ばれてハッピーエンドになっても……ああッ世界の封になったらハッピーエンドじゃない! どうすれば!? どうにかして二人を幸せにする選択肢はどれですか!?」

 でもね……このルート……公式では『家族』ルートなんです……つまり、二人は結ばれる事ができない……そんなぁ!
 マァルエンドでは子供を授かったディナタンがノワールの前から姿を消し、親友のマァルと夢の世界(妖精の森?)で子供を育てるという、切ないながらもまぁまぁ穏当な結末なのですが。

せめて……親友と幸せに暮らして下さい。

 ディナタンエンドでは妖精の森(記憶を消してしまう)を出て、『自分がディナタンと結ばれたことを思い出した』ノワールと別れを選び、自害する結末なのです。
 ランスロットの時も「救い無いな」と思ってたけど、ディナタンルートの救いのなさはひどすぎますわ。
 タイトルの『ーわたしはいけないー』というのは「兄さんと結ばれてしまったわたしはいけない」と「だからわたしは兄さんと一緒にいけない」という二つの意味があるんでしょう。

・世界を救う、他のやり方があったなら


 アスタタは、大切なものを守るために別の大切なものを犠牲する、そんな物語です。
 誰も傷つかずに世界を救える方法があったなら、そっちの方が良かった。
 現実にはそんな方法は無いから、せめて物語の中だけは、と思うのは「いけない」ことでしょうか。
 私にとっては物語でも、ノワール達にとっては痛みをともなう現実ですけれども。

 ギネヴィアとランスロットのルートは『献身』が世界を救う物語だったのですが、ディナタンルートは、アーサーが『献身で維持される世界』に反旗を翻す物語なのです。
 ゲシュタルト・シフトや、聖遺物化(力を使い果たしたキラーズが武器に変わってしまうこと)を設定として、他人事として受け入れていた私と、『こんな世界は間違っている!』と思ったアーサーの違いです。
 なので、今まで(ルート分岐のために)選択肢を選んできた“プレイヤー”を責めていると思える展開もあり、やってて心が痛いルートでもありました。

私が作者だったら納得ずくで作りましたが、プレイヤーとしては良心が咎めました。

 こんな物語は初めてです。
 あぁ、ディナタン。なぜあなたが愛しい人と結ばれて、幸せになるルートが無いのでしょう。
 例え私がゲームの知識を持って異世界転生しても、どうがんばってもディナタンとノワールをラブラブに出来ないだろうと思うと……くっそーッ!

まとめ

 ・ギネヴィアルートは『喪失の後に続く日常の物語』だと思う。

 ・ランスロットルートは『献身と継承の物語』だと思う。

 ・ディナタンルートは『世界を壊す愛の物語』だと思う。

 
長い記事をお読み頂き、ありがとうございました。
どうかあなたが素敵なゲームに巡り会えますように。

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