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移住して気づいたセブの良い点・微妙な点

はじめに

皆さまこんにちは。当記事に遊びに来ていただき、ありがとうございます。
他記事でマレーシアに関する記事は出していますが、実はマレーシアより長く滞在していたのがフィリピン、セブ島。

意外とマレーシアにいる間も「フィリピンってどう?」「英語教育のためにマレーシアに来たけど、セブに行くかも迷った」と周りに言われていたのですが、私が当時住んでいた感想も踏まえ、セブに住んでいて良いなと思った点、微妙だと思った点を記事にしてみようと思います。

個人的にはマレーシアよりフィリピンの方が好きだったのですが、まさかの良い点微妙だった点を列挙してみると、悪い点の方が圧倒的に多いという結果に……
とはいえ、再度申し上げますが私はフィリピンが大好きです。(毎日腹が立つことがありましたが)
ぜひ、当記事を読んでフィリピンに興味を持った方は、フィリピンに遊びに行って欲しいなと思います。


まずは良い点

良い点その1:歌って踊って陽気な人が多い

シンプルに楽しいです。自分も感化されて楽しくなります。
他の国に行ったら全然みんな大声で歌ってなくてびっくりしました。
トイレだろうがエレベーターだろうがドラッグストアだろうがコンビニだろうが、どこでもここでもバカデカボイスで歌い出します。それがフィリピン人。
私もそれがうつって、どこでも陽気に歌を歌っていたのですが、他国に出て周りの目が気になるようになり、小声でしか歌えなくなりました……
東南アジア内でも、ここまで陽気というかはっちゃけてるのはフィリピンくらいだと感じます。

良い点その2:イベントごと大好きな国民性

何てったって、クリスマスのお祝いも9月から始まりますし(いくら国民の9割がキリスト教とはいえ、クリスマス長すぎでは……?)、正月もバカボコ花火やら爆竹をぶっ放してますし、シヌログ(よくわかってないですが、これも確かキリスト系の盛大なお祭り)の日もみんな頭に羽ついたカチューシャして出歩いてますし、誕生日パーティーやらも盛大ですね。

「誕生日パーティー」で思い出しましたが、その辺のチェーン店でも誕生日の申し出をすると祝ってくれる店舗が多いです。
私も同僚の誕生日に会社近くのお店に行って、「今日同僚の誕生日なんだけど祝ってくれない?」と伝えたのですが、「ちょっと時間が欲しい」とのことで待っていると、盛大な音楽と共に配膳スタッフ&厨房のスタッフが出てきて踊り出してくれました……
なかなかない経験だと思うので、誕生日付近にセブに行った方はぜひ外食して祝われてきてください。

良い点その3:チャラい男性が多い

良い点なのか?という感じはしますが(笑)
歩いていると近くに車を止めてウインクしたり手を振ってきたり、一緒にツーショットを撮ろうとしてきたり、LAZADAの配達員も会うたびに毎回「ビューティフォーカスタマー!」と言ってきたり、犬の散歩をしている男性からは「キュートガール!」と絶賛されたり……

もう私もいい歳ですし、日本にいたときはモテるタイプではなかったので、決して自分が美人だから!とか言うつもりは全くないんですが……やけにフィリピン人からはチヤホヤされますね……
おかげさまで若干自己肯定感が上がりました。褒められて悪い気はしません。

とはいえ、ルッキズムかと思いきや?余り見た目がよろしくない人とか、不清潔な人とかに対しては、なーーーーーーんとも思ってなさそうなんですよね。
なので、別に化粧してなくても穴が空いた服を着てても、なんとも思われていなさそうだったので、本当にフィリピンで過ごすのは楽でした。

良い点その4:ローカルの人たちは人懐っこくてエネルギッシュでパワフル

何度かボランティアで、貧困層が住んでいる地域に行ったことがあるのですが、もう子供たちが元気で可愛いこと可愛いこと……
やはり都会の方の人は、愛想もなく感じ悪い人も多いのですが、地方の方やローカルに行くと人懐っこくてエネルギッシュな方が多いですね。
ローカルの方は小学校にも行っていない方も多いので、英語も話せなかったりするのですが言葉なんか通じなくても問題なし。
ローカルの人たちのパワフルさに、こちらが元気をもらえることが多いです。ボランティアの参加の機会などあれば、ぜひ体験していただきたいです。

良い点その5:タクシーの運転手とかガードマンでも英語通じる(訛りはある)

やはり東南アジア内なら圧倒的に英語が通じるフィリピン。
割とどこに行っても英語が通じます。ただし、上述した通り貧困層などには通じないことが多いです。
街にある看板や貼り紙などもほぼ全て英語で書かれていることが多いですし、飲食店のメニューなども英語表記です。
私自身、英語は得意ではないのですが、それでも現地語で書かれている・現地語しか話せない人がいるよりはまだ、英語が通じる方が生活は便利だなと感じます。


続いて微妙だった点……

微妙な点その1:水圧が弱い

トイレの水圧が弱いです。流れません。
当然のことながら、トイレットペーパーは流せないセブですが、トイレットペーパーどころか、う◯こしても詰まることがちょいちょいあります。
トイレ横にシャワーのようなものがあれば、それを使って強引に水を流すということもできますが、それがなければバケツに水を汲んで流すしかありません。
住んでいたコンドミニアムでも、一度詰まったことがあって大変でした。(汚い話で大変申し訳ありません……)→配管詰まり用の液剤や熱めのお湯を流し、ラバーカップでかぽかぽしていたら2時間くらいで解消しました。

あとお風呂などのシャワーも水圧が弱いところが多いです。
水圧強めでも謎の石?がシャワーヘッドに詰まって、ちょろちょろレベルしか水が出ないことがあり、たまに発狂しそうになります。あと熱いお湯も基本出ません。せいぜい出せても37〜38度なのかなと思います。(高級ホテルなどでしたら熱いお湯も出るかもです)

微妙な点その2:Wi-Fiが繋がらない

家のWi-Fiはもちろんのこと、外のカフェのWi-Fiでも安定しません。
あとだいたいWi-Fiが安定している店は、フィリピン人が殺到してます。そしてみんなで長居するので席がないです。圧倒的に人気のカフェがあったら、そこはWi-Fiが繋がるんだなと思って間違い無いです。
たまに「Wi-Fiが通じてる!」と言う時でも、速度を見てみると「1Mbps」とかだったりします。動画とか観るのは困難ですね。ネットサーフィンがまあできるかなくらい。
あと最悪なのが、都会の方に出ないとモバイルデータも安定しないことがあります。(私はフィリピンの「Smart」というキャリアのSIMカードを使っていました)
私が住んでいたコンドミニアムだと、Wi-Fiは繋がらないしモバイルデータも常にアンテナが1か2かで地獄でした。会社が一番ネットが安定していたので、会社で動画などをダウンロードして家で観ることが多かったです。

微妙な点その3:お釣りがないことが多々ある

フィリピンでは一番大きいお札は「1,000ペソ札」ですが、このお金が財布に入っていると早く崩したくて堪りません。
なぜならどこでも使えないから。

ローカルではほぼ確で使えないです。お釣りがないと言われます。
大きめのモールなどであればだいたいお釣りをもらえることが多いので、この辺りで細かくしておくことをお勧めします。

あと1,000ペソ云々は置いておいて、純粋に「お釣りがない」と言われて買い物を諦めたことも何度かありました。これはランダムイベントなので、常にちょうどのお支払いができるように、いろんな種類の単位のお金をストックしておくくらいしか対策できないのかなと……

微妙な点その4:札がくしゃくしゃで臭い

またお金関係ですが……20ペソ札とか50ペソ札、つまり流通していそうなお金はくっしゃくしゃでくっさいことが多いです。財布に入れると財布ごと臭くなります。これもなるべく手元に置いておきたくないので、すぐに使うようにしていました。
あとたまに、破れた紙幣をセロハンテープで止めて使ってるところとかもあるんですよね……いいのかって話なんですけど。

微妙な点その5:ATMに行列できがち

またお金関係です。このあたりは旅行に来られた方には関係ないかもですね。

フィリピン人はなんてったって、刹那主義というか金があればあるだけ使います。給料日の翌日に、もう給料全部使った!と言う人もたくさんいるレベルです。
現にATM付近に取引レシートが落ちていることがあるのですが、それを見てみると、残高が「20ペソ(約52円)」とか書いてあって震えます……

なのでやっぱり給料日となると、みんな大急ぎでお金を下ろしに行くんですよね。ということでATMが大渋滞します。なんならフィリピン人の給料は月2回あるので(1回で払ってしまうと、みんな使い切っちゃって生活できないから)、だいたいいろんなタイミングでATMに人だかりができています。

あと、ATMが本当にク◯で、よく故障します。故障以外にも「機械の中にお金がないからもう引き出せない」というトラブルも頻発します。
銀行の窓口に行けばお金を下ろせるらしいんですけど、いつも時間が合わなくて行っていませんでした。あと対応も遅いし。
また、外に出てもカードを使える店も少ないですし、それなら口座にお金を入れておく必要もないので、私の場合は最低限だけ口座にお金を残し、あとは自宅に現金を隠し持っていました……

微妙な点その6:意外と物価が高い

外でランチなどすると、平気で1,500円くらい行くことがあります。
ローカル店だともっと安いと思われますが、使っている水、食材が見るからにヤバいので、いわゆるレストランのようなところによく行っていました。
ファーストフード店だとまだマシかなと思いますが、みんな大好きジョリビーだと、チキン・ご飯・スパゲッティ・ドリンク・薄っぺらいハンバーグが付いて、「200ペソ(520円)」くらいでした。チョーキンあたりも安いですね。

あとは家賃も高めです。
10畳ないかなくらいのワンルームで安くて「52,000円」くらいでした。これは日本でも都心の方からしたら安いのかもですが、私が日本に住んでいた時は同じような条件でも家賃3万円台だったので、どうしても高く感じます。まあ、プールもついているのでその分の代金だと思えば安いのか……?

微妙な点その7:感じ悪い人が結構いる

割とどこのサイトでも「フィリピン人はフレンドリーですぐ友達になれる!留学にピッタリ!」みたいな文言を見かけますが、語学学校の先生はさておいて、その辺のフィリピン人は感じ悪い人が結構いるように思います。

例えばですけど、SIMカードのチャージをしようとお店に行ったことがあるのですが、店員さんにプランに関する質問をされて、それがよくわからず、ちんぷんかんぷんなことを言ってしまったことがあります。その際、私が言ったことを真似して店員さん同士で笑い合ったりされて、ちょっと落ち込んだりもしました。

病院に電話した際も、私の英語が拙かったからだと思いますが、会話の途中で怒ったように「私忙しいから。じゃ」と切られたこともあります。
マニラの空港のチェックインカウンターやイミグレのスタッフも、喧嘩腰な人が多いように思います……
アメリカやオーストラリアではよくあるとも聞きますが、「ハア!?!?」と怒鳴られることも多いです。

私は最初、都度都度落ち込んだりしていたのですが、長くなるうちにだいぶダメージを受けなくなりました。打たれ弱い方は最初は大変かもしれません。

微妙な点その8:公的な場所でもミスが多い

私が被害に遭ったのは、銀行と就労ビザのダウングレードを行う場所になります。あとは公的な機関ではないですが、会社もですね。

まず銀行での出来事。
勤めていた会社から手続きをしてこいとのことで、銀行に行きました。
んで、手続きが済んだあと、「これで終わり?なんか手続きが完了した証明書みたいなものとかない?」と聞きましたが、「ない、バイバイ」とのことで会社に帰りました。
すると会社から「銀行から書類もらってこなかったの?」と言われ、いや、ないって言われたんだが…………(私が悪いの……???)
会社からも銀行に問い合わせてもらい、再度銀行に行ったところ、
「対応したのが新人だったから、一部手続きを忘れてた」
と笑いながら言われました……まあいいけど……時間もあったし……

あとは就労ビザのダウングレードに行った際も、書類の記載やら手続きのための費用やら支払って、あとは後日また来て、とのことだったのですが。
再度行ってみると、「前回払ってもらった金額が足りなかったから手続きしてない」と言われ愕然。とりあえずお金を払って、5〜6時間くらい待ちました。当日対応してもらえたから良かったですが、対応してくれる人のガチャ要素が強すぎです。

会社についても、毎月必ず振り込まれる給料が間違われてました。

微妙な点その9:野菜がない

外食するとほぼ確実に野菜が出てこないです。とりあえず茶色。
スーパーで買うにしても、人参や大根は貧弱でガリガリなくせに高いし、ジャガイモも卵よりちょっと大きいかなサイズ3つで200円弱したりします。
あと、葉物も種類が無さすぎますね……圧倒的に東南アジアの中でも、野菜の種類や量が少なすぎます。そして高い。味しなくて死んだ野菜ばかりなのに高い。

セブ内で有名なカルボンマーケットという、ちょっと規模大きめのローカルマーケットにも何度か行きましたが、行き帰りの往復だけで1.5時間ほどかかり、言うてそんな野菜も安くないので(その辺のスーパーで買うより安いですが、日本の方が安いです)もう通うのも辞めました。

微妙な点その10:アリ沸きがち

ゴキブリとかはもう湧くの前提なのでなんとも思わないんですけど、ラップをかけた目玉焼きいっぱいに、アリさんがたかっているのを見た時は震撼しました。
甘いものじゃなくてもアリさんが来るんだとその時学びましたが、本当にゴキブリ以上にいろんなところに出没します。
しかも同僚曰く、「個包装されているチョコレートなどでも、普通に食い破って来るから、早めに食べた方がいい」とのことで、未開封のものでも放置するのが怖くなりました。
あと、どうかしたら冷蔵庫内の甘いドリンクにもアリさんがたかることがあるそうです。冷蔵庫だろうが侵入してきます。

微妙な点その11:排気ガス?で体が汚れる

1日外を歩いて、自分の姿を鏡で見ると、細かい黒い粉?が顔から首から腕からいっぱい付いて汚れてるんですよね……
恐らく排気ガスだと思うのですが、体が汚れる以外でも、目にゴミ?が入ってしばらく痛みを伴うことがちょこちょこあります。
私は常に汚れてもいい服で出歩いていたので問題なかったのですが、おしゃれなワンピースや白い服を来て歩く時は注意が必要かもしれません。

微妙な点その12:停電が頻発する

計画停電はまあしょうがないと思いますが、職場にしても自宅にしても突発的な停電が多かったです。
一番酷い時で、4日間家の電気が止まったことがありました。エアコンはもちろん、シャワーもお湯が出ません。
唯一、非常用の電源?のようなものがあり、1つだけ電気をつけられたのと、1つだけコンセントも使えたような……
まあなんにせよ、シャワーとかは無理なので、シャワーを浴びるためだけに、この期間はジムに行ったりオイルマッサージを受けに行ったりしていました……

終わりに

ざっくり良い点、悪い点をまとめてみましたが、いかんせん悪い点ばかり書いてしまったので、フィリピンに抵抗感が出てしまった方がいらっしゃらないか心配です。
腹が立つこと、わけわからないことは毎日のように起きますが、それでも個人的にはそのハプニングも楽しかったですし、安定したクアラルンプールなどよりは刺激があって飽きは来にくいかなと思っております。(マレーシアもマレーシアでわけわからんこと起きますが、フィリピンよりはマシな気がします)
少しでも皆さまの旅行や留学、移住の参考になっていれば幸いです。
それでは長文、お読みいただきありがとうございました。

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