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移住して気づいたマレーシアの微妙な点

はじめに

皆さまこんにちは。初めまして。
当記事を閲覧いただきありがとうございます。

他記事でもちょこちょこ述べているのですが、もともと私はマレーシアに移住していました。期間としてはだいたい1年ほどになります。
以下記事にてマレーシアの良い点もまとめておりますので、ぜひ旅行や移住の参考になればと思います。(両記事合わせて10,000字弱になっておりますのでお気をつけください……)

今回、この記事では個人的にマレーシアに移住して、ちょっと微妙だなあとか、合わないな……と思った点を記載しています。
あくまで個人的にですので、人によっては許容できるものも多いかと思いますが、その点も踏まえてご覧くださいますと幸いです。


微妙な点その1:良くも悪くも日本みたいな生活になる

マレーシア生活をして一番感じたのがこれ。
ほどほどに便利でほどほどに栄えてもいるので、日本で生活しているのとあんまり変わらないんですよね。

申し訳ないのですが、個人的になんか大して面白さも見つけられず……日本のような生活なら日本で生活する方が良くない?と思ってしまいました……(休みの日とかも何もすることないし、スーパーに行って家にこもってしまう)

まあ実際、日本とマレーシアでは違うことも結構多いのですが、ベトナム(ハノイ&ホーチミン)やセブに比べたらそこまでギャップはないかなと感じました。外に出て思いましたが、私自身が「ザ・発展途上国」が好きなのかもしれません。
この辺りの国ってやっぱりエネルギッシュで勢いがある感じがするんですよね。マレーシアはだいぶ発展しきっている感があるので、個人的に面白みを感じないのかもしれません。


微妙な点その2:英語ができないと仕事探すのが大変

先に言っておきます。英語がある程度話せないと、コールセンターくらいしか仕事がありません。私は4〜5社の転職エージェントを使いましたが、どこも同じでした。

コールセンターはコールセンターでも、いわゆるBPOばかりで「クライアントが絶対」な会社が多く無理難題を毎日のように押し付けられがちなのと、会社がめちゃくちゃな雇用契約を定めていることが多く(日本だったらゴリゴリのブラック企業。罰金を取られたりクビになったりが結構発生します)、精神を病む人が多かったです。

私も英語力に自信がなかったので、マレーシアに来た当初はBPOに入社しましたが、労働環境に耐えきれず、120万円ほどの早期退職のペナルティを支払って退職しました。

また、「日常英会話以上」の求人も数がかなり少ないです。「ビジネス英会話以上」になってようやく、ちょこちょこ仕事が出てくるな〜という印象でした。意外と仕事の種類が少ないんですよねえ……(仕事を辞めても次の仕事がなかなか見つからない)

個人的には仕事探しに難儀したのと、外国人労働者にはめちゃくちゃな契約をして働かせても許容、としているマレーシアの雇用法に不安を持ち、マレーシアを出ることにしたと言っても過言ではありません。
英語をバリバリ話せて職に困らない方、働かなくても資産がある方、日本の企業でリモートワークの方などはマレーシアに移住しても問題ないとは思います。


微妙な点その3:意外と物価高い

よくその辺のブログに、「マレーシアは物価が安い!」「日本の価格の3分の2!」など書かれていますが、ほんとか????と思いますね……
個人的な体感だと、日本と同じか物によっては日本より高くなることも多いです。日用品であったり食品であったり…………

特にですが、趣向品(チョコレートやアイスなど)はもちろん、お酒はもっと高い(ビール500缶で400円ちょい)、外食費ももちろん高いです。モールの中にあるチェーンのレストランに行くと、ワンプレートで2,000円くらいいったりします。じゃあ自炊しよう!ってなっても、そんなに食材も安くないし(こちらも別記事にアップしています)。

食事については、露店というかローカル店で全て済ませられればいいのですが、どんな水や食材(外に長時間出してたりする)を使っているのかわからないお店で食事をするのは、個人的になんだか怖く。
結局食費に関してはお金がかかっちゃってました。あとは地味に枕や布団のシーツも高かった気がします。掛け布団も2万円くらいはしました(普通に薄手の夏用のものです)。
マレーシアで安いものといえばタクシーとスマホ代くらいしか、パッと出てこないです。あとローカルの美容室も激安(男性なら200円くらいでカットしてもらえるところもある)ですが、試しに行ってみた同僚が悲惨な目に遭っていたので、あまりローカルはお勧めできません……女性の方なら特に。

とはいえ、マレーシアでは給料の引かれものがかなり少なかったので、日本と同じお給料でもかなり手元に残りました。
なので結果としては、マレーシアの方が日本よりお金は貯まるかなと思います。


微妙な点その4:トイレがべっしゃべしゃ

良い点の方にもちょっと書いたのですが、どこ行ってもトイレが水浸しなのはどうにかならんもんか……あと謎にキラキラなモールでも和式のトイレがあることがちょこちょこあるんですが、なおさら衛生的に気になってしょうがない……

イスラム圏の方々は用を足した後にお水でお尻やらを流すのですが(トイレの横にシャワーのような物があります)、まあそれは宗教的なものだからしょうがないとして、トイレットペーパーやらよくわからんゴミやらも、びしゃびしゃになって床に散乱していることがあり、底の薄い靴ではトイレに入れなくなりました……(靴に浸透してしまう、底の浅いサンダルだと足が濡れたりする、無理……)

あと、便座がびっしゃびしゃになっていることもあり、油断しているとお尻やズボン(下げた部分)がびしゃびしゃになることもあって、すごく気持ち悪いです。便座に座る前には必ずトイレットペーパーで拭いて座るようになりました。


微妙な点その5:歩いてて楽しくない

KLCC、かの有名なペトロナスツインタワーがあるあたりは、いわゆる都市のど真ん中だと思いますが、ちょこちょこ大きなモールがあるものの、なんかそれ以外はこれと言って足を止める場所がないんですよね。ホテルとかビジネスビルみたいなのも多くて、ふらっと寄れる店が少ない気がします。(みんなモールの中を歩き回ってるイメージ)

じゃあ、ちょっと田舎の方ならいいんじゃ、と思いがちですが、マレーシアは基本車社会ですし、どこ行ってもひたすら道路ばっかりあることが多く、歩いてお散歩して新しいお店を発見する!みたいなことができません。というか外歩いてる人全然いないです。
個人的にはホーチミンのような、いたるところにカフェや可愛いパン屋さん・ケーキ屋さん、ちょっとした食堂、お土産屋さん?などあって、歩いて楽しい街が好きというのもあり、いまいちマレーシアでの生活が楽しめませんでした。


微妙な点その6:訛り強い人は強い何言ってるかわからない

「良い点」の方で、マレーシア人は結構英語が話せると記載していましたが、訛りが強い人は強いです。
家の契約をするときに、オーナーとあと2人ほど仲介の方がいらっしゃったのですが、私はその仲介の方1名がマジで何言ってるのかわからず……
後は病院に行ったときに対応してくれた受付スタッフ1人も、マジで本当に何も聞き取れませんでした。英語じゃなくてマレーシア語じゃね……?と途中で思ったレベルです。

タクシーの運転手も結構人によっては、何言うてんねん???みたいな方に遭遇します。私の元同僚はオーストラリアにワーホリに行った後でマレーシアに来ていたのですが、「マレーシア人の英語が全くわからない」と言っていました。
(まあ言うて私も全然英語が話せないので、人のこと言える立場じゃないんですけど)英語学習のためにマレーシアに来る人などはリスニングに苦戦すると思います。


微妙な点その7:イスラムのお祈りの音量が気になる

センシティブな話題になるので書くかどうか迷ったのですが、はっきり言ってイスラムのお祈りがうるさいです……
いや、これも宗教的なものなので、決してケチをつけようということではないんですけど、やっぱり気になります。

イスラムのお祈りですが、1日5〜6回(正確な回数は不明です)恐らくモスク(アラジンが住んでるとこみたいな建物)から聞こえてきています。
が、このお祈り、町内放送レベルでバカデカ拡声器でも使ってんのか、というくらい広範囲に大ボリュームで聞こえてきます。
朝は4時とかから聞こえてくるかな……なんにせよめっちゃ早くから「ワ〜〜〜〜〜〜ウォ〜〜〜〜〜」みたいな音が聞こえてくるんですよね。普通に起きます。

人によっては全然気にならず熟睡してる、と言う方もいますが、線路沿いとか空港近くに住めない音に敏感な方は、可能な限りモスクから遠くの住居を探したほうがいいと思います。


微妙な点その8:体臭がすごい人がいる

食文化の影響だと思いますが、電車夜タクシーに乗った際、ワキガかスパイスかわからない(どっちとも取れる)強烈な臭いの方に出くわすことがあります。私は割と鼻がいいほうなので、申し訳ないのですがもうマスクして口呼吸するのに必死です。
臭いとかは本人の努力ではどうにもならないこともあるでしょうし、一概に匂いに気をつけろ!!と言うつもりはないのですが、とりあえず静かに距離を取らせていただいていました……


微妙な点その9:電車混んでて座れないことが多い

さすがに東京レベルの混雑には遭遇したことはないですが、行く路線によっては結構ギュウギュウになることもあります。
ブキッビンタン(いわゆる繁華街)方面に行く地下鉄が、いつも結構人が多いイメージ。
私が住んでいた家の最寄りからKLCCまでの路線は、そこまでギュウギュウになることはなかったものの、高確率で座れませんでした。電車が安いとはいえ、さすがに1時間も立ちっぱなしはキツく(しかもどこかに行った帰りだと特に)同じ距離ならタクシーを使うことの方が多かったです。


微妙な点その10:タクシー来るのに時間かかる

あっち曲がっちゃだめ、この道行くにはあそこの道から曲がってくる、みたいな交通ルールがちゃんとしてるからってのがあると思いますが、タクシーを呼んでも来るのに時間がかかることが多いんですよね。
フィリピンやベトナムだと、道路のど真ん中で急にUターンし出したりすることも許されていたからか(道路法的に許されているかはわからない……)Grabを呼んでもめちゃくちゃ早く来てくれることが多かったんですけど。

マレーシアだと特に雨が降っている時はタクシーが来るのに時間がかかります。
ひどい時はドライバーが確定した後に1時間ほど待たされ、最終的にキャンセルされてしまったことがありました……何の1時間……


終わりに

前回記事のマレーシアの良い点に続き、今回は個人的に微妙だった点を記載してみました。人によっては許せると思うことも多かったとは思うのですが、個人的に一番真剣に考えていただきたいのが「仕事」の件です。
やはり現地で仕事を見つけようと思っている方にとっては、身近な話題かと思います。私の周りでも「会社が合わない」→「もう無理、辞めよう」→「でも他に仕事がない……」→「帰ろう……」となっている方がちょこちょこいらっしゃいました。ぜひ皆さんもマレーシアに移住される際は、こうならないよう事前にしっかり検討されることをお勧めします。

それでは、4,000字を超える長文を閲覧いただき、誠にありがとうございました。また別の記事でもよろしくお願いいたします。

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