汐留特別 (09/07 中山10R)
・序
2024/09/07 中山10R 2勝クラス 芝1200m
汐留特別におけるシステム予測値とレーティング比較
開幕馬場がどのぐらいのコンディションなのかは要注意。
少頭数で隊列が短くなるだけに、単純に前だけとは言い切れないレース。
・馬場傾向
開幕週は当然ながら芝の張り替え直後で痛みはない。となれば指標となるのはクッション値。
金曜日 含水率 14.1-12.5% クッション値 10.3
シャタリングの度合いによっては開幕週より二週目の方が踏み固められて時計が出る、ということも。
当日の公表値と午前中のレースを参考に判断したい。
ただ、この馬場状態なら前が止まらない高速馬場だろうと予測される。
2023年は34R中17R、2024年は14R中11Rが「前半33.9秒以内」という前傾のラップを記録した中山芝1200m。
今回開催も降雨の影響がなければこのパターンになると見て良いだろう。
2023年はそのまま逃げが強い傾向だったが、2024年に関しては逃げが潰れてその分2-9番手の先行から中団グループが馬券内というレースが多発している。
特に同型3頭の雁行状態でコーナーに突入した場合、残っても1頭、あとは中団からの差しというケースが目立つ。
また、10番手以降に関してはその馬のポテンシャルがクラス上位レベルかつ前全滅というパターンのみ馬券内になるのが確認されている。
ただこういった前が全滅するケースは配当が高いものの、年間を通して数回あるかないかといったレベル。
毎回これを狙っていてもトータルではマイナスになるだろう。
9/7は良馬場開催が見込めそうなので、良馬場のみの3コーナーポジションと着順の相関データを記載しておく。
・2023良馬場
・2024良馬場
逃げ以外は2023と2024はほぼ同じ数値。
1-5番手or6-9番手or10番手以降という括りで考えるのがベストな方策だろう。
・前半3F地点ポジション(上位5頭)
07カジュフェイスと04ロードトレゾールの逃げ争い。
11トウシンカーリンもテンのスピードはあるが外枠。
こちらは折り合いをつけられるタイプなので番手を選択する手も。
07カジュフェイスがもたついて04ロードトレゾールが単騎になれば馬券内有力なのだが、雁行状態が続けば失速率的に末が甘くなり、後続に差される可能性は上がる。
番手選択が出来るのはシステム予測値からは11トウシンカーリンと03モズトキキ。
まずは07カジュフェイスか11ロードトレゾールのどちらかがレースを作ると考えておきたい。
①04ロードトレゾール
②07カジュフェイス
③03モズトキキ
④11ロードトレゾール
⑤10ディオアステリア
【予測値からの隊列長】
1.84-2.16s 8.3-10.8馬身程度
【予測値からの1番手と2番手の差】
0.09-0.2s 04と07同体
・上がり3Fポテンシャル(上位5頭)
①01ランドオブラヴ
②02マルプリ
③11トウシンカーリン
④06アップストローク
⑤05インプロバイザー
・対戦マトリクスから見る混戦度合い
少頭数かつ対戦数が3戦に満たない組み合わせが多く、今回はなし。
間接対戦ダミー使用だと11トウシンカーリンと04ロードトレゾールがトップ。
(レイティング算出方法は記事の最後に記載してあります。)
・タイムレンジと走破予測タイム比較による勝敗予測(上位6頭)
①11トウシンカーリン
②04ロードトレゾール
③03モズトキキ
④05インプロバイザー
⑤09ディアドコス
⑥01ランドオブラヴ
【トップ予測値から0.4s以内→馬券候補】
11トウシンカーリン、04ロードトレゾール、03モズトキキまでが勝ち馬候補
・結論
最有力
11トウシンカーリン
☆アピールポイント
有力ポジションとなる1-5番手のなかで失速率が小さい先行馬。
折り合いのつくタイプなので仮にハナをとるような形になってもペースコントロールが可能。このメンバーなら信頼度は高いと判断。
理想は一頭前に置く形で終始外々を回るこのないようにしたい。
コーナー出口までにロードトレゾールを捕まえられれば勝機だろう。
有力
04ロードトレゾール
☆アピールポイント
カジュフェイスとのハナ争いで早めに先頭を奪う事が出来れば中山の良馬場傾向から有力と見て良い。
ただ失速率がメンバー内で比較して見るとやや大きく、単騎でこそ良さが出るタイプかもしれない。
単騎逃げが叶えばアタマまでだが、人気なのでオッズとの兼ね合いに注意は必要。
逆に競り合った時には消耗して末が相当甘くなる可能性も念頭に置いておきたい。
03モズトキキ
☆アピールポイント
2番手~5番手の馬券に絡みやすいポジションを取ることができ、尚且つ予測値もメンバー上位となる一頭。
ただ決め手に欠ける部分もあり、勝ち負けは相手次第。
それでもこの頭数ならば。
お楽しみ
07カジュフェイス
開幕馬場の恩恵大な場合、残り目まで想定しておきたい。
02マルプリ
逆に3頭雁行となった場合、前が潰れると想定するなら01ランドオブラヴよりオッズの高い02マルプリを買い目に入れておきたい。
この馬に関しては馬場を要確認のこと。
消し
01ランドオブラヴ
開幕馬場は不向きな後方に位置する前半予測値となった。捌くのに困らない少頭数という部分が頼みの綱だが、あてには出来ないだろう。
馬券的にはヒモまでか。
・個人的な買い目
11トウシンカーリンからの馬単
11-03.04.07
もしくは単勝のみ
©️ぺぬ
自作システムを利用した走破予測タイムと他のファクターを比較して勝ち馬を予想。
各馬ポテンシャルは重回帰分析ベース。
対戦レイティングはMarkovの手法を元に着差ベクトルを基準とした補正値込みの数値を設定し算出。対戦ノードが3-5戦分に満たない場合はダミーを作成して使用。
比較自体はEloレイティングの
r1=r0+K(S-μ)
r1:新規
r0:前回結果
K:算出した定数(Markov手法から着差を施行距離別に設定)
S:勝敗ノード
μ:勝率(対戦勝率)
の基本式に準ずる形で各馬を個別に比較。
その上で感覚的にイメージしやすいように基準レーティングを1500としてランキング。
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