高松宮記念 2023 考察と予想
・はじめに
3/26(日) 中京競馬場 芝1200mで行われる高松宮記念の考察と予想記事になります。
雨による馬場の影響はあると思いますが、使用するデータと能力値は良馬場基準になっています。御了承下さい。
・前半3F地点ポジション
ハナを争うのは10オパールシャルム、05メイケイエール、12アグリ、03キルロード。
スタートセンスのある11ピクシーナイトは久々なのと馬群での反応を考慮して10オパールシャルムに行かせるだろう。
ハナ宣言の10オパールシャルムだが、実は大して速くもないのでラチを取りたい03キルロードと並走か。
08ロータスランドや18ウインマーベルは出遅れ歴が有り、13ファストフォースは脚質転換のためにポジション重視のレース展開と予想。
・上がり3Fポテンシャル
馬場状態でかなりの振れ幅が予想される上がりタイム。
システムからの取得値に不偏標準偏差からの1δ分の変動幅を設定してMax値をA、min値をBとした。
05メイケイエール、12アグリはペースによる幅大、08ロータスランドは出遅れた前走のようなデータが混ざってしまったのでこれも幅がある。
当日は雨の影響が予想されるのでこの予測モデルからプラス0.5秒以上時計を要すると思われるので注意。
06ナランフレグ01トゥラヴェスーラはやることが決まった感があって、買う人はインが空くかどうかだけで楽しめそう。
確実性とは全くの無縁でこれぞギャンブルといったいいオッズにもなりそう。
・予測走破タイム
上位2頭の15ナムラクレア14トウシンマカオはその馬番によるコース取りで下げて見るとなれば大混戦のG1。
展開ひとつで一段階ブロックが変わるとなればやはり内、前目で消耗に強い馬をチョイスしたい。
・馬場によるポジション変動の有無
明確に馬場状態で得手不得手が視覚で判断できる要素は
①蹄の形
②過去の走破結果
③走行フォーム
の三点。
上記要素における評価方法にも曖昧さがある。
仮にポイント制にしたときに
『左回りは得意だけど重馬場は微妙』
といった評価の場合。
複合条件でこれがプラマイゼロになるかといった問題がそれにあたる。
明確に数値化出来ないものは言ったもの勝ちな部分はあるが、他者の評価を鵜呑みにするのもまた問題かと。
・対戦マトリクスから見る混戦度合い
ナムラクレア
ピクシーナイト
ナランフレグ
ウインマーベル
こちらが対戦マトリクスからの上位
Masseyのレイティング手法で得点に当たる部分をタイム差で代用する、といった手法を模索中。
計算出来るようになったら記事内で活用していきますが、今回は準備が出来ていないので断念。
chatなんとかでお願いすれば自動生成してくれるんですかね?
でも多分JRA-vanの対戦マイニングで事足りそう。
・タイムレンジの比較による勝敗予測
独自システムで算出した予測値に信頼区間と取得レンジを組み合わせて『能力上限Aと能力下限B』としてソーティングしたものがこちら。
赤ラインより上が過去走から算出される能力値の上位。不利がなければまずこのゾーンから。
馬場、そして道中の負荷が掛かって低パフォーマンスとなった場合がBの水色枠。
こうしてみると去年のナランフレグがどういう巡り合わせだったのかが見えてくる気もする。
最終結論に大きく関与した前半3Fの予測モデルはこちら
なお上のデータはポテンシャルの最大最小の1δ範囲で抽出したもの。
全体把握としての代表値は各馬の持つデータの歪度・尖度で重みをつけて判定したもので比較。
・結論
良馬場想定で算出したデータとこのシステムの当日結果の整合性は
①馬場特化レースなら前半ポジション、または後半ポテンシャル上位から馬券内2頭。
(重馬場なら前、バテ合戦と長い直線でのマイル戦なら後ろ)
②総合力なら予測タイム上位3ブロックまで
③ドハズレ
というパターンでほぼ網羅。
今回のレース展開として予測されるのは『前半はさほど速くならないが、競り合う形と密集による負荷が高い』というもの。
結果としてこれだけのスプリント馬が集まるにも関わらず上がりが掛かるのは仕方がないところだろう。
過去三年の重馬場でもレース内容は異なっており、2022は3-4-5Fという助走部分にあたる地点でレシステンシアが突っ張った形になり、終わってみれば前バテの総潰れというもの。
ラップ比較を見てみればここは一目瞭然。
ただこの手の重馬場かつ前殺到というパターンでも後半3F突入時点で『番手かつ内から2頭目』というポジションに注目すべき。
ここを取った馬は直線で伸びる進路を選択することが出来るだけに好走している。
ならば前半3Fポジション表を使ってそこにいるであろう馬を選んでみるのが手法としては最善だろう。
そのポジションを取れる候補は前半指数3位から8位までとなり、その上で枠並びが考慮される。
2023の馬番配置からこの『二列目、内から二番手』候補となるのは
12アグリBパターン寄りの場合
18ウインマーベルAパターン寄りの場合
08ロータスランドAパターン寄りの場合
15ナムラクレア
13ファストフォース
07ヴェントヴォーチェ
の6頭。
枠並びを考慮すると
12アグリ
08ロータスランド
13ファストフォース
のどれかだろう
残念ながら15ナムラクレア18ウインマーベルは遠い。
03キルロードの後ろに05メイケイエールが入るのか、抑えずに行ってしまうのかという部分はひとつのキーポイントになる。
最有力
13アグリ
と結論づけたい。
もちろんハナにこだわらず二列目を選択という条件付き。
阪神1400mで結果を出している馬は高速コーナーが上手いか、それをねじ伏せる体力があるかという馬が多い。
よって今回の団子状態でコーナーを処理するであろう高松宮記念向き。
安田厩舎は経験豊富なのでその辺を見越して馬を調整している。
はっきり言えば2021ダノンスマッシュと同じことを同じようなポジションからやるだけの話。
有力
15ナムラクレア
07ヴェントヴォーチェ
・個人的な買い目
当然ナムラクレアが一番人気でそれに見合うオッズかと言われるとG1実績が足りない。ならばG1の壁に跳ね返されてる馬よりは初挑戦のほうが確率は上。
むしろオッズで考えるならばナムラクレアは相手候補。
ということで
12アグリ単勝
馬連、ワイド12-07.15
これがぺぬ個人の買い目になります。
©️ぺぬ
記事内の独自データ、画像の転載、複製、改変等は禁止します