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1/18カーバンクルステークス (中山11R)


・序

【日付】2025/01/18
【場所】中山競馬場 11R
【クラス条件】オープン特別 ハンデ 芝1200m
【レース名】カーバンクルステークス

Cコースでの施行、脚質とルートに注意

・馬場傾向

23-25中山・良馬場・c値10付近


【データ概要】
・2023-2025中山 良馬場 c値10付近をピックアップ
・1勝クラス以上 対象15R 出走201頭
・この条件でフィルタリングすると走破タイムは68.0s以内となった


【まとめ】
・勝ち馬は1-5番手と6-9番手までで90%オーバーの占有率、比率はほぼ2:1
・逃げ馬の馬券率は9/15R≒60%、ただし上級条件になるほど勝ちきれないケース多発
・『ハイペースの方が実は逃げ馬が残りやすい』という馬場恩恵特大のコースコンディションの時もあり、当日の状況に注意
・軸は1-5番手からも、勝ち馬は2-9番手までの差し馬重視で

・前半3F地点ポジション(上位6頭)

前半予測値


【この項目におけるポイント】
・内枠の逃げ先行が主張し合うと激流に(32.9-33.4s)
・中山はc値に関係なく前半32s台が発生し、これは下りスタートと競り合いの影響が大
・競り合い発生で残るのはせいぜい1頭程度、また逃げ切り勝ちも少ないことからハンデ戦の今回も差し馬優勢
・01リバーラが出負けした場合は04カンティーユが先手、ただし08マスクオールウィンと12セットアップはそれでも突っ掛けてくる可能性があるので注意

①01リバーラ
②04カンティーユ
③08マスクオールウィン
④12セットアップ

⑤14ナナオ
⑥13エイシンフェンサー

【予測値からの隊列長】

1.85-2.32s 8.3-11.6馬身程度 (標準的)

【予測値からの1番手と2番手の差】

0.23-0.26s 1.03-1.30馬身程度 (単騎か否かは騎手の意識次第)



・上がり3Fポテンシャル(上位6頭)

後半予測値


【この項目におけるポイント】
・06ミッキーハーモニーは外に持ち出しての直線一気となるため、先頭との距離が重要
・赤囲みはほぼ同程度、あとはコース次第

①05ミッキーハーモニー

②10ミルトクレイモー
③06バースクライ
④09ジャスティンスカイ
⑤15サウザンサニー
⑥03モリノドリーム



・対戦マトリクスから見る混戦度合い

・基準馬 ☆16キミワクイーン(基準レーティング1500)

high
14ナナオ(1600-1750)

03モリノドリーム(1520-1620)
middle
15サウザンサニー(1490-1580)
10ミルトクレイモー(1480-1590)
06バースクライ(1470-1590)
☆16キミワクイーン(1450-1550)
04カンティーユ(1440-1540)
09ジャスティンスカイ(1420-1530)
05ミッキーハーモニー(1370-1520)

low
01リバーラ(1390-1450)
07エエヤン(1380-1450)
13エイシンフェンサー(1360-1460)

最下位
08マスクオールウィン(1300-1400)

※   02メイクアスナッチ、12セットアップ、11ロードベイリーフは1200m対戦データ不足のためオミット

【この項目におけるポイント】
・ナナオは負けノード無し、着差ベクトルも前走が大きくレーティングは断トツのトップ。最大値1700超えで他と差がある場合は自身のコンディション以外の負け要素を見つけるのは難しい所

(レーティング算出方法は記事の最後に記載してあります。)


・タイムレンジと走破予測タイム比較による勝敗予測(上位9頭)

走破タイム予測値


【この項目におけるポイント】
・ハンデ戦だけに各自の最大値は近接している。不利や展開ひとつで逆転可能な能力分布
・能力値のみで言えば14ナナオと06バースクライがやや有利、特に06バースクライはハンデ設定が恵まれた印象

①14ナナオ
②06バースクライ

③10ミルトクレイモー
④04カンティーユ
⑤03モリノドリーム
⑥13エイシンフェンサー
⑦05ミッキーハーモニー
⑧13サウザンサニー
⑨09ジャスティンスカイ




・結論

上記各項目の内容から
・馬場判定から軸は1-5番手
・勝ち馬は差し馬
という項目を重視

最有力
14ナナオ
☆スピードのある先行馬。(前半3-6番手予測)
対戦レーティングで1700をマークした馬で馬券を外すのは中々見られない。能力に疑う余地はなく、気にするポイントは輸送による影響(馬体重)、入れ込みからの末失速の2点。
この2つを天秤にかけてもスプリントG1で微妙に足りないメンバー構成ならば押しきれる。

有力①
15サウザンサニー
☆工夫とは無縁な鞍上も、外枠ならばやることが決まって腹も括れるはず。
前走は窮屈になるシーンもあり、隣のナナオとそこまで差はないと判断。ハンデ2kgを貰ったここなら仕掛けひとつ。

有力②
10ミルトクレイモー
あまり差のない差し追い込み勢からは、末脚堅実なこちらを。
大外2頭はCコースで溜めるポイントに苦労しそうというのもあり、どうせブン回すならミッキーハーモニーかミルトクレイモーのどちらかでも変わらない。
ならば人気のないこちらを。


お楽しみ①
13エイシンフェンサー
外枠が堪えた、とコメントのある前走から再びの外枠。
諦めるのか、それとも前回を踏まえて工夫してくるのか。
ただ高速馬場とはいえ、雪崩れ込みはポテンシャル的に可能なはずなので押さえておきたい。

消し
04カンティーユ
単騎ならば高い確率で馬券内なのだが、包まれたくない01リバーラ、ハナコメントの08マスクオールウィン、ゲート次第で行ってもいい07エエヤン、江田が調教をつけた馬の逃げ率が高い12セットアップなど、前が激流になる要素は十分に。
これらを制して04カンティーユが逃げ切り勝ちを決めるとしたら馬場が速すぎて誰も届かない、走破タイム67s前半の超高速レースだろう。
上位人気で買うには同タイプ乱立が厄介すぎる。

補足
走破タイム予測値の赤枠囲みは団子状態で、どれも大きな差はなくヒモ候補として扱える。

別の意味で注目なのは06バースクライ。
ハンデが軽めなのは2-4走前の負け方故か。
これで馬券内余裕の結果であれば、ハンデキャッパーは前走を加重平均気味に評価しているやり方では無いと確定。
見所なく沈むのであれば能力評価は近5走を均等に比較すべきとの参考に出来る。
ある意味今後のハンデの捉え方の指針になるケース。
内枠で溜めてこその馬だけに、この枠も好条件だが果たして……

・個人的な買い目

14ナナオ単勝 (3.5倍以上が希望ライン) 600円
15サウザンサニー単勝 200円
馬単14-10.13.15 各100円=計300円
ワイド14-10.15 各200円=計400円

合計1500円

ハンデ戦なので総流しプラスの買い目でもない限りは自重すべきでしょう。





【2025年成績】

月毎に集計して別記事にてシステム検証



©️ぺぬ

自作システムを利用した走破予測タイムと他のファクターを比較して勝ち馬を予想。
各馬ポテンシャルは重回帰分析ベース。
対戦レイティングはMarkovの手法を元に着差ベクトルを基準とした補正値込みの数値を設定し算出。対戦ノードが3-5戦分に満たない場合はダミーを作成して使用。
比較自体はEloレイティングの
r1=r0+K(S-μ)
 r1:新規
 r0:前回結果
 K:算出した定数(Markov手法から着差を施行距離別に設定)
 S:勝敗ノード
 μ:勝率(対戦勝率)
の基本式に準ずる形で各馬を個別に比較。

その上で感覚的にイメージしやすいように基準レーティングを1500としてランキング。



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