藤森ステークス (10/6 京都10R)
・序
2024/10/06 京都10R オープン別定 ダート1200m
藤森ステークスのシステム予測値とレーティング比較。
結論から言うと「買えないレース」
こちらのシステム的にはほぼ横一線なので、騎手心理や展開のアヤ次第となる難しい一戦という評価。
・馬場傾向
土曜の含水率は稍重寄りの10%前後。
下級条件なら前ポジション有利なのだが、オープン以上だと先行馬の競合次第で追い込みまで食い込み可能な難しい形。
これは京都ダート1200の前半が他場より時計の掛かる形態の為だろう。
日曜朝発表で7.4-7.1%
少しだけ乾いた形なので前寄りのバイアスとなればジレトールの差し損ねが期待出来そう。
・前半3F地点ポジション(上位8頭)
大きく差がでた前半予測値だが、ダートスタートなどのコース形態を考慮すると多少緩和されたものになるだろう。
基本は上位5頭までの先行争い。
ただ前半3Fが34.8前後の折り返しの場合になればかなり隊列は詰まった形になっているはず。
①04マニバドラ
②03ダノンセシボン
③12ドンアミティエ
④07カルネアサーダ
⑤10イスラアネーロ
⑥09ファーンヒル
⑦06ボナンザ
⑧08パラシュラーマ
【予測値からの隊列長】
2.32-2.92s 10.4-14.6馬身程度 やや縦長
【予測値からの1番手と2番手の差】
0.0s-0.2s ほぼ同体の競り(03ダノン=04マニバドラ)
・上がり3Fポテンシャル(上位6頭)
隊列の長さにも依るが、追い込み一辺倒の14ジレトールの能力は高い。
届くかどうかは前半ペースと自身の位置取り次第。
①14ジレトール
②16クインズメリッサ
③01ケイアイロベージ
④08パラシュラーマ
⑤13エーティーマクフィー
⑥06ボナンザ
・対戦マトリクスから見る混戦度合い
・基準馬 ☆10イスラアネーロ(基準レーティング1500)
high
13エーティーマクフィー (1580-1630)
14ジレトール (1550-1620)
04マニバドラ (1540-1600)
middle
15ピアシック (1450-1570)
08パラシュラーマ(1460-1560)
06ボナンザ (1460-1560)
☆10イスラアネーロ (1450-1550)
12ドンアミティエ (1440-1570)
16クインズメリッサ (1400-1560)
low
09ファーンヒル (1400-1530)
05ロードラディウス (1410-1520)
最下位
01ケイアイロベージ(1360-1430)
11アッティーボ(1360-1430)
02ロードベイリーフ、03ダノンセシボン、07カルネアサーダは対戦ノードが少ないためオミット。
(レーティング算出方法は記事の最後に記載してあります。)
・タイムレンジと走破予測タイム比較による勝敗予測(上位7頭)
混戦。
各馬、自身のポテンシャルにおけるどの辺り程度をマークしてくるかで結果は変わってくる。
安定しているのはポテンシャルの上下幅が小さい04マニバドラだが、他馬に展開が向いたり出来の良さひとつで逆転される程度の差でしかない。
①14ジレトール (後方からなので届かない場合あり)
②04マニバドラ (夏使った疲れも有りそう)
③03ダノンセシボン (斤量差で04より前で粘りたい)
④12ドンアミティエ (フレッシュな状態はプラス)
⑤16クインズメリッサ (先頭との位置関係次第)
⑥08パラシュラーマ (外から被されないことが重要)
⑦06ボナンザ (9/18帰厩で太めなら割引か)
【トップ予測値から0.4s以内→馬券候補】
表の青枠から、と言いたいところだが……
・結論
最有力
08パラシュラーマ
☆アピールポイント
8/24大山ヒルズより帰厩。このパターンでの厩舎との組み合わせは38%程度の複勝率。
ゲートは偶数番なので、あとはゴネずに入って12ドンアミティエと馬体を合わせなければ前走のように道中力まずに走れる。
入れ込んだり、馬体を合わせるような展開が長くなれば脆いので軸にはどうかというところも。
有力
03ダノンセシボン
☆アピールポイント
04マニバドラよりも斤量の部分で粘り込み出来そう。
吉澤SW×千田厩舎のパターンは少ないが、特に問題ある数値ではない。コンディションの良さで前残りを狙う。
14ジレトール
☆アピールポイント
能力は非常に高いが、この脚質で上位人気だと連系相手に買われるため旨味は少ない。
それでも松永厩舎×NFしがらきの組み合わせは勝率含めてそこそこあるので買い方に悩む所。
お楽しみ
16クインズメリッサ
やることは決まっているので意識の外からの一撃狙い。
藤懸騎手の位置取りはどんな馬でも注文をつけたくなるが、この馬は後方からのペースアップ型なのでそこだけはイライラせずに済みそう。
消し
04マニバドラ
安牌と見せかけて果たして……というような臨戦過程。
人気するなら相手までで良い。
・個人的な買い目
なし。
手を広げないとこれは当たらないし、リターンも少ないレース。
やるなら少額で03ダノンセシボンか16クインズメリッサの複勝どちらかを決め打ち。
含水率からは03ダノンセシボンを。
©️ぺぬ
自作システムを利用した走破予測タイムと他のファクターを比較して勝ち馬を予想。
各馬ポテンシャルは重回帰分析ベース。
対戦レイティングはMarkovの手法を元に着差ベクトルを基準とした補正値込みの数値を設定し算出。対戦ノードが3-5戦分に満たない場合はダミーを作成して使用。
比較自体はEloレイティングの
r1=r0+K(S-μ)
r1:新規
r0:前回結果
K:算出した定数(Markov手法から着差を施行距離別に設定)
S:勝敗ノード
μ:勝率(対戦勝率)
の基本式に準ずる形で各馬を個別に比較。
その上で感覚的にイメージしやすいように基準レーティングを1500としてランキング。
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