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キビタキステークス(11/18福島11R)
・序
2023/11/18(土) 福島競馬場11R 三勝クラスハンデ 芝1200m キビタキステークスの予測値データからの考察になります。
・前半3F地点ポジション
出足の速いのは09アドマイヤラヴィ。だが内枠の03.05.06もゲートの出方次第ではハナに立つことも可能。
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・上がり3Fポテンシャル
ファイアダンサーは千直データが多く、どうしても予測値のレンジが広くなってしまう。
どんな馬も追い出すポイントで末脚のスピードと持続性が変化するという認識は持っておくべきだろう。
後半ポテンシャル1位のユキノファラオは完全に展開頼み。末脚堅実とはいえ、ペースと進路の両方が揃わないと間に合わない。
![](https://assets.st-note.com/img/1700196896578-bHxcyPDhGB.jpg?width=1200)
・対戦マトリクスから見る混戦度合い
対戦マトリクスがスプロール(虫食い)状態のため今回は別のアプローチを。
まずは出走馬全体の1Fあたりの前半後半差を比較。
そこからこのレースの出走馬で形成される全体像を前後半差の分布から推定する。
減速率はave0.062s/F、med0.103s/Fのフラットなもの。
この数値はやや前半型が多いことを示している。
こういった組み合わせはスピード落差の小さいタイプが生き残るパターンが多い。
まさにハンデ戦といったゴール前で数頭が横一列になることが言えるだろう。
となれば自身の減速モデルがレース像にマッチした馬を選ぶのはどうか、というのが今回のアプローチ。
俗に言う『ペースが合っていた』という馬をこれで炙り出すことが目的。
この数値近辺の馬(ave0.062s/F、med0.103s/F)
07クールムーア 0.090~0.092
04ファイアダンサー -0.11~0.03
14スズノナデシコ -0.02~0.03
16ジャストザビアンカ -0.06~-0.006
13ミッキーハーモニー -0.07~-0.02
02リーゼントフラム 0.11~0.14
11ドーバーホーク 0.16~0.17
05ショウナンラスボス 0.18~0.19
この付近から穴馬をチョイスするという手法を今回は取ってみたい。
因みに飯坂温泉特別の全体減速率は0.146s/F、上位三頭の個別減速率は0.45、-0.04、-0.16となっている。
大きく乖離した数値の一着馬は別格だったとすれば、穴となった二三着馬は全体減速率と似通った数値の穴馬が来ていると捉えることができそう。
つまりレース質として『このメンバーでの戦いに向いていた減速率を持っていた』ということが言えるのではなかろうか。
逆にレースの全体像から全くかけ離れつつも予測値が高い場合は、一般的な『強い競馬』と表現される圧勝劇になると思われる。
今後このレース全体像に関する数値も予測に取り入れていきたい。
・タイムレンジと走破予測タイム比較による勝敗予測
Bコース変りといえどもそこまで速くなるとは考えにくい福島の馬場。
ショウナンラスボスは前走のトラブルからも陣営コメントには注意。
馬場次第でメイショウツツジまで勝機のある混戦。
![](https://assets.st-note.com/img/1700197067186-5UxlnuyvRQ.jpg?width=1200)
・結論
最有力
なし
予測値の取得幅を確率密度関数としてグラフにし、重ね合わせて対戦時の勝敗を計算するやり方だと、能力値最上位のエイシンエイトですら勝率10%を切るレベル。
よって最有力は無しと結論づけたい。
有力
03エイシンエイト
エイシンエイトのストロングポイントはタフな馬場に対応出来るというだけでなく、サバイバル要素の強い消耗戦やそこそこの高速馬場にも対応出来る幅の広さにある。
逃げ先行争いがさほどハードにならない今回はアドマイヤラヴィを目標に動き出すことで上位に進出可能。
06オードゥメール
09アドマイヤラヴィ
オードゥメールもエイシンエイトと似た前後半イーブンに近い、または前半に負荷のかかる馬場で活きるタイプ。
アドマイヤラヴィの出方次第でハナに立つパターンも考えられるが、その場合は無理のないペースで隊列をコントロール出来る。
アドマイヤラヴィはそろそろ限界値が見えてきた逃げ寄りの先行馬。今後はメンバーと馬場との組み合わせが重要になってくる。
自身の減速率は大きく、ハンデ戦のここでは負荷の小さくなった先行馬に飲み込まれてしまう可能性も十分あるので買う際はそこまで納得してからが良いだろう。
平坦は歓迎なタイプだが、小倉の方が合っていそうなタイプ。
★お楽しみ
04ファイアダンサー
14スズノナデシコ
上の項目で挙げた、『前後半差によるレースタイプとのマッチング』で浮上する人気落ちの馬はこの2頭。
前後半イーブン寄りでレースが構成されそうなメンバーという予測値の判断から、該当範囲内で不人気馬となる穴馬2頭をチョイス。
ファイアダンサーは予測値の取得幅が大きい。これは直線競馬のデータが反映されているため。
だが千直に対応可能なスピードを上手く配分する形なら、メンバーが手薄なここでは十分勝負になるだろう。
スズノナデシコはこの枠なら控えた形になるだろうが、溜めれば末脚も使えるタイプなので、外外といった形にならなければ最後に突っ込んでこれると判断。
累計予測値上位といえども前走馬体トラブル(鼻出血)のショウナンラスボス、このクラスで頭打ち感があるミッキーハーモニーは割引いて考える。
武藤騎手の福島好走パターンも強い先行馬での押し切りぐらいなもので、ローカルを主戦場にしている騎手のわりには福島が得意ではないと見受けられる。
・個人的な買い目
03エイシンエイトの単勝
馬連、ワイド
03-04.06.09.14
©️ぺぬ
自作システムを利用した走破予測タイムと他のファクターを比較して勝ち馬を予想。
各馬ポテンシャルは重回帰分析ベース。
対戦レイティングはMasseyとEloの変形版を作成して使用。
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