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ベストウィッシュカップ (12/28中山9R)


・序

12/28(土)
中山9R
2勝クラス ダート1200m
ベストウィッシュカップにおけるシステム予測値の比較

※対戦ノード不足のためレーティングは算出せず

・馬場傾向


良馬場・含水率2%①


良馬場・含水率2%②


【データ概要】
・2024中山ダート1200における3c位置と着順の相関
・1勝クラス以上、良馬場かつ含水率2%前後を抽出
・対象は17R264頭 (15.5頭/1R平均出走)
・逃げきり勝ちは1Rのみ
・先行馬のみの決着も1Rのみ
・勝ち馬は1-5番手から76.5%と先行有利
・勝ち馬は2-5番手からの比率が高い

【まとめ】
・前半33.6-33.7s付近から速くなると逃げ馬の成績がガタ落ち
・軸は先行馬からチョイス(2-5番手重視)
・6-9番手の中団、10番手以降の後方、2つのグループの馬券率に有意差は見られず、能力と相手関係次第という結果に
・全体傾向としては先行馬→差しの組み合わせが作られやすいレース展開

・前半3F地点ポジション(上位7頭)

【この項目におけるポイント】
・逃げ馬のスピードが33.7sより速くなるかどうか
・同体または馬体が重なる雁行が発生するかどうか
この2点次第で逃げ馬の扱いが大きく変わってくる。


前半予測値


①15チュウワキャリア

②05ルーラルハピネス

③07グレタ
④14ショウナンアビアス

⑤02アイアムユウシュン
⑥01ズバットマサムネ
⑦16キャプテンローレル

【予測値からの隊列長】

2.83-3.13s 12.7-15.6馬身(やや縦長の隊列)

【予測値からの1番手と2番手の差】

0.33-0.43s 1.65-1.81馬身 (14と05の競る可能性あり)

【まとめ】

・ハナを切る15チュウワキャリアは内枠の抵抗を受けずに行ければ33.8-34.0sまでスピードを落とせる。この場合は楽な単騎逃げ濃厚。

・05ルーラルハピネスもハナを取りたいので外の15チュウワキャリアと争う形も想定しておきたい。

・隣の14ショウナンアビアスを完全にパスするまでに手間取ってしまうと単騎といえどもスピードが上がり、含水率2-3%のパサついた馬場では失速度合いも大きくなる。


・上がり3Fポテンシャル(上位7頭)

【この項目におけるポイント】
3コーナーポジションが6番手以降の差し馬、この条件が1-2頭程度馬券に絡む展開が含水率2%付近における特徴となっている。
勝ちに絡まず2-3着が多いということで、脚が止まる前との相対的な失速度合いがヒントになるはず。
前半よりも後半の方が速くなるラップを保有しているタイプを相手にチョイスしたい。


後半予測値


①08キタノソワレ (後半加速型、追い込み)

②04スクルトゥーラ (後半加速型、追い込み)
③09ベルウッドウズメ (失速率小、中位差し)

④10カナウ (失速率小、中位差し)
⑤01ズバットマサムネ (失速率中)
⑥02アイアムユウシュン (失速率中)
⑦13ディキシーガンナー (失速率中)

【まとめ】
・頭までは厳しい分、この項目だけで軸を選ばすに相手候補として考えたい。

・対戦マトリクスから見る混戦度合い

今回は対戦ノード不足のためレーティングは算出せず

(レーティング算出方法は記事の最後に記載してあります。)

・タイムレンジと走破予測タイム比較による勝敗予測(上位10頭)



走破タイム予測値


【この項目におけるポイント】

・上位10頭がコンディションや展開ひとつで入れ替わる僅差。
・オッズ妙味の出そうな馬からの枠連が無難か。
・点数を広げすぎても人気で決まった場合はリスク大なので思いきって静観する手も。

①02アイアムユウシュン
②01ズバットマサムネ
③15チュウワキャリア
④08キタノソワレ
⑤09ベルウッドウズメ
⑥14ショウナンアビアス

⑦07グレタ
⑧ルーラルハピネス
⑨10カナウ
⑩13ディキシーガンナー

【まとめ】
・走破タイムに大きな隔たりは見られないのでケン推奨。



・結論


上記各項目の内容から

・15チュウワキャリア単騎濃厚ではあるものの、これを軸とするには34.9sより遅い流れが必要
・直近の2%前後の含水率での開催より、2-5番手から軸を選択。
候補は14ショウナンアビアス、02アイアムユウシュン、01ズバットマサムネの3頭。

・能力比較としては僅差混戦のため先行グループのオッズ次第で見送るべきレースとなる。

最有力
14ショウナンアビアス
☆アピールポイント
外目から先団に取り付いて好位差しを狙う。溜めるポイントが無さそうなのはやや懸念材料か。
騎手が無駄に15チュウワキャリアと競り合ったり、つつくような追走をすると今の中山の馬場ではスタミナロスがあるため逆にピンチ。

有力
02アイアムユウシュン
☆アピールポイント
隣の01ズバットマサムネとの位置関係が難しいが、鞍上は無理に張り合うタイプではない。ひとつ下げて中団寄りとなりそうだがラチ沿いで溜めて抜け出す競馬も可能。
凡走するときは馬群に埋もれてそのままのパターンだろう。

お楽しみ

08キタノソワレ
道中溜めるポイントが作れれば末脚に期待出来る。


07グレタ
叩いての上積みあり。ポジション的に先行の馬券率が高い位置を取れる。

02アイアムユウシュンの代用として01ズバットマサムネを選択するパターンもありか。

補足
15チュウワキャリアは単騎でのみ残り目あり。


13ディキシーガンナーのパサついた馬場でのパフォーマンスはここでは中位程度と判断。人気程の安定感はないと思われる。
ヒモ候補で良いだろう。


・個人的な買い目

枠連1-7

馬単
14-01.02

三連複
14-01.02-01.07.08.15



©️ぺぬ

自作システムを利用した走破予測タイムと他のファクターを比較して勝ち馬を予想。
各馬ポテンシャルは重回帰分析ベース。
対戦レイティングはMarkovの手法を元に着差ベクトルを基準とした補正値込みの数値を設定し算出。対戦ノードが3-5戦分に満たない場合はダミーを作成して使用。
比較自体はEloレイティングの
r1=r0+K(S-μ)
 r1:新規
 r0:前回結果
 K:算出した定数(Markov手法から着差を施行距離別に設定)
 S:勝敗ノード
 μ:勝率(対戦勝率)
の基本式に準ずる形で各馬を個別に比較。

その上で感覚的にイメージしやすいように基準レーティングを1500としてランキング。



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