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ながつきステークス (9/21中山11R)


・序

09/21 中山11R オープン別定 ダート1200m
ながつきステークスにおけるシステム予測値とレーティング比較。
ここからスプリント戦線で通用する馬、いますかねぇ……

・馬場傾向

良馬場→条件戦は先行有利、3勝クラス以上は坂に対応する能力も含めた総合力で決まる傾向。

・前半3F地点ポジション(上位7頭)


前半予測値


熾烈なハナ争い。
枠並びから内枠の01チェイスザドリームと03ロードベイリーフに向けて、外の09ナックドロップスと13ハコダテブショウが被せていく形。
13ハコダテブショウと09ナックドロップスがどこまで張り合うか、というのがこのレースのポイントになりそう。

08パウオレは01チェイスザドリームの後ろを取れるかどうか。
あまり揉まれたくないタイプの牝馬ではあるが、ブリンカーとラチを使ってなんとかしたいところ。
もちろんハナを取ってコントロール出来れば文句なしなのだが、当然かなり押していかなければならない。ゲートからの一歩目で騎手も臨機応変に対応するのではなかろうか。
ただ、『行けたら行く』というのはかなり率の薄い行動なのでコメント示唆や気配がそこまででもなければ番手の組み立てを意識しておくべき。

逃げ・先行に関しては前半→後半の失速率が1.1s/Fを越えてしまうとほぼ撃沈傾向に。
持ちこたえられるのは過去走データからは06 08 14の3頭。あとは何かしらの助けがないと捕まる失速度合い。

①13ハコダテブショウ (積極策でどこまで)
②09ナックドロップス (若手に要求されているのは…)
③01チェイスザドリーム (斤量厳しく先手が取れるか微妙)
④06パウオレ (ハナor番手の両睨み)

⑤03ロードベイリーフ (芝部分で前に出ておきたい)
⑥08オメガシンフォニー (鞍上が位置を下げると危険)
⑦14アドバンスファラオ (二の脚で追うか否か)

【予測値からの隊列長】

2.00-2.31s 9-11.5馬身程度

【予測値からの1番手と2番手の差】

0.04-0.06s ほぼ同体(ハコダテブショウ→ナックドロップス)

・上がり3Fポテンシャル(上位7頭)


後半予測値

12サンライズアムールの末脚は安定しているものの、59kgの斤量がどこまで影響するか。
10スズカコテキタイにしても同様で、スタートで後手を踏むと進路探しのレースに。
07メズメライザーは外を回してくる形なので、こちらも予測値の下限で考えたほうが良い。

①07メズメライザー
②12サンライズアムール
③10スズカコテキタイ
④11ジュンウィンダム
⑤05サクセスローレル
⑥02アーバンイェーガー
⑦08オメガシンフォニー


・対戦マトリクスから見る混戦度合い


・基準馬  ☆08オメガシンフォニー(基準レーティング1500)

high
12サンライズアムール(1600-1650)

middle
07メズメライザー(1550-1600)
06パウオレ(1460-1580)
☆08オメガシンフォニー(1450-1550)
10スズカコテキタイ(1430-1560)

low
05サクセスローレル(1420-1560)
04マイステージ(1410-1450)
01チェイスザドリーム(1400-1450)
02アーバンイェーガー(1400-1450)
15シゲルホサヤク(1400-1440)
09ナックドロップス(1390-1430)

最下位
13ハコダテブショウ(1330-1380)


03ロードベイリーフ、11ジュンウィンダム、14アドバンスファラオは対戦ノードが少ないためオミット。

(レーティング算出方法は記事の最後に記載してあります。)

・タイムレンジと走破予測タイム比較による勝敗予測(上位9頭)


走破タイム予測値


①06パウオレ
②12サンライズアムール
③08オメガシンフォニー

④10スズカコテキタイ
⑤11ジュンウィンダム
⑥14アドバンスファラオ

⑦01チェイスザドリーム
⑧07メズメライザー
⑨13ハコダテブショウ

【トップ予測値から0.4s以内→馬券候補】
予測値では06パウオレがトップだが、これは中団を選択した場合であれば数値をやや下げて見た方が無難。実際は12サンライズアムールとほぼ変わらない予測値。
パウオレがハナを取るとポテンシャル上限に近づくが、ブリンカーと斤量差でどこまでそれを引き出せるかが今走の課題。

08オメガシンフォニーは追走で脚を使わなければ上位だが、スタートで騎手が促しすぎると突き抜けるのは厳しい。かといって砂を被って我慢できるタイプかと言われると……

次点グループは先行争いによるペース次第で入れ替わる程度。

外を回る形になるが14アドバンスファラオが1400m戦からどこまで速い流れのパフォーマンスに対応してくるかは見もの。



・結論

最有力
14アドバンスファラオ
外枠から13ハコダテブショウをマークしながらスピードに対応出来た場合が馬券になりそうな展開となる。
外を回る形にはなるが、1400m戦で結果を出しているように追走部分でのスタミナ的な対応は可能。
叩き2走目で準備万端、あとは中山1200の流れが向くかどうか。
かなりの期待込みになるが、この外枠なら。

有力
06パウオレ
牝馬なりの揉まれ弱さはあり、スムーズであれば能力は抜けているが、先行馬揃い踏みの今回のメンバー構成はあまり向いた形とは言えない。
だがブリンカー効果でハナを切れば、話そのものが変わってくる。
そこに賭けるのであれば単勝で考えても良い。
ただ確実に一列目を取れるとは言えないので可能性の観点からは相手までとしておく。

08オメガシンフォニー
☆アピールポイント
スタート五分であればパウオレ、メズメライザーと遜色無い能力。となればあとはスズカコテキタイとサンライズアムールとの斤量差。これが4kg差ということで、コーナー突入時点でこの2頭より前に居れば抑えきることが可能。

お楽しみ

07メズメライザー
もしかしたら、のレベルで大野騎乗であれば馬群でも我慢できる可能性あり。
先行馬が前に殺到すれば自分の周りがゴチャつくこともないので、そういった形ならば末脚を存分に発揮できよう。
どちらかというと平坦、新潟向きだがここをきっちり仕留めるようであれば今後一段上の扱いをしたくなる馬。


【消し】

12サンライズアムール
斤量でスタートポジションが下がるか否か、その一点が課題。
ただ成績とルメール騎乗で人気被りとなれば単勝で買うのは旨味が皆無。
こちらはドラゴンF経由だが、実質チャンピオンヒルズと考えて差し支えないだろう。
休み明け+59kgとオープン特別のレベルを考えると位置取り次第な部分も大きく、連系では実質一番人気のオッズが見合うとは考えにくい。

10スズカコテキタイ
走破時計の優等生よろしく、きっちり持ち時計通りに走る『ものさし馬』。
斤量はこなせるとしても多分インを突く形になるので進路の問題が。
相川牧場経由の割には毎回好走するので仕上げに注文がつかないタイプなのだが、さすがにこの斤量なら秋冬使うことを見越して無理はしないだろう。
地力でどこまで、といった所。

・個人的な買い目


14単勝
14-06.07.08ワイドと馬連



©️ぺぬ

自作システムを利用した走破予測タイムと他のファクターを比較して勝ち馬を予想。
各馬ポテンシャルは重回帰分析ベース。
対戦レイティングはMarkovの手法を元に着差ベクトルを基準とした補正値込みの数値を設定し算出。対戦ノードが3-5戦分に満たない場合はダミーを作成して使用。
比較自体はEloレイティングの
r1=r0+K(S-μ)
 r1:新規
 r0:前回結果
 K:算出した定数(Markov手法から着差を施行距離別に設定)
 S:勝敗ノード
 μ:勝率(対戦勝率)
の基本式に準ずる形で各馬を個別に比較。

その上で感覚的にイメージしやすいように基準レーティングを1500としてランキング。



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