
『あばよ!』の美学 (9/3予想)
大胆に生きるなら狙い目をさわってね。
柳沢慎吾は天才である。
もちろんこれは限定的な意見で、あらゆる世代に通用する訳でないのも認識している。あとバックボーンというか信仰的な話も抜きだ。めんどくせえからね。
で、本題。
『あばよ!』
というこのフレーズ。これを二枚目俳優のハードボイルド風味なシチュエーションで聞いたなら臭すぎて好き嫌いがハッキリ別れるだろう。
だが柳沢慎吾の言う『あばよ!』は別格だ。
これは負けが確定している男の、その精一杯の意地を振り絞ったスワンソング、いわば絶唱なのだ。
多分これに匹敵するのはライブアライブというゲームの主人公に向けて放たれた台詞
『あの世で俺にわび続けろオルステッドーーーッ!』
ぐらいのものではないのか。
だってゲームやらない俺でも知ってるくらいだし。
いや、なんでこんな話をしてるかっていうとですね。
ギャンブルってまあ常勝不敗でいるのはインチキをしない限り無理じゃないですか。
負けることも多々ある。むしろテラ銭考えたら負けるのは普通のこと。
メンタルどうこうなんて話はガキに任せておこう。あんなもん経験値の問題。中央で年間1000レース以上に地方競馬と競輪、さらに昼間はパチンコパチスロ、夜はバカラにホールデムなんて立ち回りしてればわかる。一喜一憂なんてしてる暇ねえから。ブレてる時間がもったいない。
生きてる時間可能な限りギャンブルやって、それ以外は飯風呂睡眠を何年もやってみりゃ自ずと分かってくる。
ブレる、なんてのはイチイチ自分の勝負を噛み締めて味わってる一般人の自己陶酔でしかないから。
ブレて足がすくむのは『対応しきれない未経験』に対するときだけだからね。ひたすら経験値積むと大抵の事には動じなくなる。そして感覚が麻痺して一般社会ではやっていけなくなる。だからブレるのはまだあなたが『人』である証拠。
もちろん負けが続けばボンヤリとのし掛かってくる不安ってのがあるよ。そりゃあね。
そこで冒頭の柳沢慎吾の名言、『あばよ!』が活きてくるわけ。
負けたんだけど俺は負けたわけじゃねえ。
この意味不明な論理をエネルギーに明日へ向かう必殺技こそが
『あばよ!』なのだ。
そんな予防線を張る男の狙いはコチラ↓
狙い目
新潟 8R 三歳以上1勝クラス
◎3 アラカザーム 原
勝ち目のない馬だとわりと手を抜くアンチャン的な騎乗の原くん。今回もちょっと前に行く馬が多くてやる気は期待できない。
ただその前に行く馬がやり過ぎてワンチャンあるよ!という気になれば、逆に仕掛け所ひとつの予感。減量なんだしある程度の追走は可能。ただホントに前半速くなるメンバーだからアホなことは考えずにインベタで我慢して回ってきて欲しい。
買い目は単複とワイド1-3、ソウルズベリーも同じ競馬を狙うと思うけど、前全滅したならリターンはデカイ。
ハズレたらまた次。
『あばよ!』
©️ぺぬお