熱海の海水は本当に熱いの?
私はこの週末久々の宿泊旅行に行ってきました。その行先は静岡県の有名温泉街熱海です。卒業シーズン真っ只中であるためか卒業を迎えた学生さんらしき人たちで非常にごった返していました。最近まではコロナの影響もありこのような観光地は少し閑散としていましたが利用制限等が大幅に緩和されたためコロナ渦以前の賑やかな活気が戻ってきたため地元の方などはさぞかし嬉しいことでしょう。
到着したら腹が減ったのでまず初めに海鮮丼屋でマグロ生しらす丼を食べました。鮮魚が大好物な私にとっては非常にたまんない味であっという間に完食しました。そんな時私の頭にはある疑問がふと思い浮かびました。それはこんなことです。
熱海の海における海水は文字通り本当に普通よりも熱いの?
実際にこれはもし問われると誰もが答えを探り出したくなることでしょう。私は幼いころ江ノ島や沖縄などの様々な場所で家族と海水浴をしていました。その際に特別に熱い水温を体感したことはありませんでした。これから特別に熱い海水を堪能できるのであろうかといった期待を馳せながらサンビーチへと向かいます。
ちなみにこのサンビーチは人工的なビーチであるため貝殻が落ちてたりなどというように自然で満ち溢れているわけではありませんが、本物のビーチにおける海水浴とほぼ同様な海水浴を体験できるため、多くの観光客に人気があります。
早速海水の水温を確かめてみたところ即座に特別熱いと言える感じでは決してありませんでした。だったら熱海の地名の由来はいったい何なのだろうか?とある休憩所で様々な資料やサイトを参考に調べてみました。
調べてみて分かったことは確かに熱海の由来には海水が熱いという理由が関係していることです。しかし、現在進行形で海水が熱いという意味ではなく熱かった過去があるという意味なのです。では、どうして海水が熱かった過去があるとされているのか調べて分かったことに沿って説明していきたいと思います。熱海やその周辺はかつて火山活動が活発であったためそれによる高温の熱が海底の方まで伝わり、ものすごい勢いで海水を熱していました。そのため、熱海の海は沸騰し、湯気が立ち込めるほどの当然誰もが入ってはいけないレベルの危険な海状態でした。江戸時代にそんな様子を描いた一枚の絵があります。それがこちらです。
海からはすさまじいほどの湯煙がもくもくと立ち上がり、入ってしまった人々が非常に苦しみながら海を脱出しようと様子が分かります。さらに、周辺の火山が激しく噴火し、海に影響を与えている様子も分かります。この作品は熱海の海はとてつもなく熱かったという強い証拠を表すものといっても過言ではありません。
この熱湯となった海水は当然のごとくすべての魚を殺してしまっていたため、人々は食材には欠かせない魚が全く手に入らず困っていました。そのため、きっと人々はとにかく火山活動が落ち着き水温が一般的なレベルの海水の海になって欲しいと祈るばかりであったでしょう。その後火山活動は徐々に落ち着いていきましたが地中には熱が残っていたため高温の熱泉がしばらくの間噴き出していました。
また、後に熱海では現在のように至る所で温泉が湧き出るようになり、海中からも温泉が凄まじく沸き上がることで海水を温めていました。こういったことから、人々はその地を海水が熱せられた熱い海がある崎という意味で「あつうみが崎」と名付け、その呼び名が現在の「あたみ」へと変化したとされているのです。
急にどうしようもなくなるぐらい知りたいと感じ始めた情報を知ることができ、ほっとした私は旅館をチェックインし、すぐに旅の目玉である温泉に入りました。
湯加減の方は最初はやや熱く、少し入りずらいと感じましたが一度勇気を出して一気に浸かればすぐに体が慣れて案外気持ちよかったです。今年で一番体が温まった感じがしました。
温泉上がりにはキンキンに冷えたコーヒー牛乳を購入して飲みました。本当はフルーツ牛乳が飲みたかったのですが残念なことにありませんでした。このような牛乳瓶を使った製品は最近徐々に数を減らしているため、手に入れることができて少し嬉しい気分になりました。
その後は夕食をたらふく食べ、TBSのニュースキャスターを流しつつぐっすり眠りました。
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