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アクセサリーデザイナーに「アクセではなく部屋着を買え」と言われた~mmm100本ノック体験記~

こんにちは、かいりです。
今回のnoteは、アクセサリーショップmmm jewelryに行き、mmm100本ノックというサービスを受けた体験記です。


mmm100本ノックとは?

東京は蔵前エリアにあるアクセサリーブランド、mmm jewelryさんで受けられるサービスです。もの凄く簡単に言うと、「100本近くの指輪を試着して、自分の好きを探そう!」というものです。指輪をつけながら自分の好きを言語化する際に、デザイナーの茉莉華さんが様々な質問をしてくださるので、思いもよらない自分の内面や好みが浮き彫りになります。
私が受けたのは資料付き有料@蔵前shopです。一切の押し売りはありません。むしろ迷っていたら止められます。以前はポップアップショップのお話枠で近いことをされていたようですが、今後は100本ノックは蔵前のショップのみになるそうです。(お話枠での試着自体は継続されるみたいです。)
mmm jewelryさんの詳細は公式サイトおよびInstagram、更に詳しく情報を知りたい方はLINE登録がお勧めです!

公式サイト

Instagram


私が受けようと思ったきっかけ

mmm jewelryさんを知ったのは自問自答ファッションあきやあさみさんの投稿から。可愛いけど可愛いだけじゃなさそうなお品物たちと、茉莉華さんの明るいキャラクターが存分に発揮されたインスタライブ等を見て、一度生で作品を拝見したいし、茉莉華さんとお話したいなと思っていました。
特に100本ノックはなんだか面白そう!という好奇心と、自分の事を知りたい(好きを言語化したい)という思いがあったこと、またお友だちの湖森さんのnoteがとっても素敵…!だったので、ぜひやりたいとチャンスを伺っていました。
(湖森さんはポップアップショップでの体験だったので、詳細は異なります)
湖森さんの素敵noteはこちら↓

今回奇跡的に私が上京する日にショップをオープンされると分かったので、LINEの受付開始後すぐに申し込みをしました。そして2人までならお店に入れるとのことだったので、湖森さんに見届け人として同席いただくことにしました。

約100本の指輪、つけてみた

ご挨拶や簡単な説明の後、早速100本ノックが始まる。ずらりと並べられた指輪たち。順番に着けて、心惹かれるものだけを選り分けていく。着けるたびに『見届人・湖森』が写真を撮ってくれるのがめっちゃありがたい!
そして分けたものをランクごとに分けて、更に上位はその中の順位を決めていく。
茉莉華さんの質問にも答えつつ順位を決めていく中で私が気づいたのは以下の三点。

色に対する好みが細かい
→もっと紫がかっていたらな…とか、淡い色だったらな…と思って外した指輪が結構あった。

・白や透明は嫌いじゃないのに心躍らない
→素敵、可愛いと思うし上位に残ったのは似合うと思うのに、自分の指につけると印象が薄いように感じてしまう。

・観賞用の好きと身に着けたい好きが違う
→違うというか、観賞用の好きが幅広くて、その中のごく一部が身に着けたい好きという感じ。なので最初の方は初めて見るえんじ色の混色の石の指輪等を選んでいたけど、ランク分けの中で「私には似合わない」と感じるそれらの色はどんどん外れていった。
⇒自分で思っているより「似合う」が重要?

そんなこんなで15本ほどに絞られ、私の場合は上位5本について考えを深めることになった。ラインナップはこんな感じ。私は宝石に詳しくないので、感覚のみでお送りします。名前は今つけたものです。

①     水晶玉ズ
ツルツル…というか「ちゅるん」と表現した方がいいくらい丸くて澄んだ透明に近い大きい玉に、青い小さな玉がついているデザイン
②     ピンクちゃん
鮮やかなピンクの石のサイドにグリーンの小さな石がついたデザイン
③     謎の青色
5本の中で唯一の偏光で、角度を変えると青とも緑とも言えぬ妖しい光が内蔵されているように見える。お花型のカッティングで光り方が更に複雑になっているように感じる。
④     みどりん
綺麗な青み緑の石のサイドに、同じ石で猫の耳のような飾りのあるデザイン
⑤     斜めの輝き
ほぼ透明な石の中に、別の物質(インクルージョンって言うのかな?)が入っていて、それがゴールドに近い色で光る

これらの5本について、茉莉華さんからなぜ好きかを深堀りするための質問が重ねられる。同じ石で一つは上位だったのにもう一つは選ばなかったのは何故か、サイドの石の色や位置についてどう感じるか、メインとサイドの大きさのバランスはどれが好みか…等、しばらくは「指輪の好き」の話だったけれど、私が①について「可能かどうかはさておき、これを着けるなら仕事もプライベートも常に一緒にいたい。苦楽を共にしたい。」という希望を伝えて『頼れる相棒』というキーワードが出てきたところから、話は抽象的になっていく。その相棒について「なぜずっと一緒にいたいか」「何を見せたいか」などの茉莉華さんの質問の後に、「その相棒はどんな外見ですか?人?それとも人じゃない?」と問われた。

どんな、外見・・・????

外見も何も、今目の前に現物(指輪)があるじゃない、何を仰っているのかしら…と思いつつ一応考えてみたら、

ちゅるんとした水晶玉が2個ついた指輪は、私の相棒としては白くてふわふわの謎生物だった。

そこから、怒涛の『指輪擬人(人?)化』が始まる。

「サイズどのくらいですか?」
「猫くらいの大きさです!」
「喋りますか?」
「喋りません、でも意思疎通はなんとなくできます!」
「イメージしたいのでもうちょっと具体的にお願いします!」
「既存のキャラクターで言うなら、『魔法剣士レイアース』のモコナが近いです、でももうちょいふわふわです!」
「なるほど、じゃあ次②(暫定名ピンクちゃん)について考えてみましょう!」
「はい!この子も相棒枠だけど、①ほど一緒にはいなさそうです。外見は・・・」
と言うわけで、それぞれのキャラクターがこんな感じになりました。

①     水晶玉ズ→通称モコナ
猫くらいのサイズ。喋ることはできないけど、意思疎通は可能(ここは本家モコナみたいな感じ)。ふわふわ。宙に浮くことができる。性別不詳。色は白。寄り添い型。
茉莉華さんに伝わるかわからなかったからその時は言わなかったけど、お友達のさくさんの自画像もイメージにあった。

↑写真の中でホワーッって言ってるこの子。とてもかわいい。
指輪としては、いつも着けて苦楽を共にしたい。楽しいことを見せて貯金して、辛い時それを思い出す役目的な感じ?

②     ピンクちゃん→高貴な猫ちゃん
白色の長毛で美しく高貴な猫。女の子。たまに喋る。寄り添うのではなくハッパをかけるタイプ。私が自分を見失いそうになると「あんたそれでいいの?」とか言ってくる。高貴で美意識が高いけどグータラ。毛づくろいして寝てることが多い。場所にこだわりはなく、「私がいる場所が私の城」タイプ。
サイズは猫~人が寝ころべる大きさまで可変。ただし気位が高いので、本当に落ち込んだ時しか寝させてくれない。
指輪としては①ほど一緒ではない。楽しい時、ちょっと気合を入れたい時に着ける。

③     謎の青色→謎イケメン
人型。性別も年齢もはっきりしないけど、あえて言うなら20~30代の青年。仙人的な佇まいがある。こっちが迷っていると、無言で見つめてくる→はっとする、みたいなやりとりがある。
指輪としては普段使いはしない。自分を格上げしたい時に着ける。

④     みどりん→無邪気っ子
人型の子供。小人サイズ…と言ってもめちゃくちゃ小さくはなくて20㎝くらいかな。無邪気な愛され系。よくしゃべる。
指輪としては苦楽を共にタイプ。

⑤     斜めの輝き→ひきこもり
多分人型。年に2回ぐらい出てくる。部屋に引きこもって、YouTubeを見たり本を読んだりネットを徘徊したりしている。
今気づいたけど、こっちが把握しているのが年に2回ってだけで、多分コイツ外出してる。誰も知らないけどベランダで植物とか育てて、基本的にひきこもり生活をエンジョイしている。
指輪としては、意外と苦楽を共にタイプ。

茉莉華さんの質問は更に続く
「⑤のことを②はどう思ってますか?」「①と④の関係は?」などなど。まとめるとこんな感じ。

①     みんなのことを気にかけて、うまく関係を築いている。②や③には必要以上にベタベタせず、④とは楽しく遊んでいる。⑤のことも気にかけてたまに様子をうかがっている。

②     基本周りのことはどうでもいい。③は静かに撫でてくれるから結構好き。④はうるさいからあまり近寄らない。⑤とはほぼ接点がないのでノーコメント。実は①には敵わないと思っているが、絶対に表には出さない。

③     それぞれのことをどう思っているのか不明だけど、ふわふわな①や②は撫でたいっぽい。

④     みんな大好き!特に①はいっぱい遊んでくれるからもっと大好き!

⑤     基本的に一人が好きだが、皆が何かで盛り上がっている時は気になってチラチラ見てくる。

以上、5本の指輪のキャラクターと関係性がわかった。ここまで具体的にキャラクターが出てくるのは珍しいらしい。あと悪人がいないですねとも言われたな、確かに。
(※誰でもこういう話をする訳ではないと思います。私の妄想が激しい=キャラづけが捗ったためこんな流れになったのかなと思っています。)

ここで茉莉華さんからの質問、
「このキャラクターたちのこと、どう思いますか?」

私は「これで物語が作れそうだなと思いました。」と答えた。

「なるほど確かに。でも、私は今の話を聞いて、どのキャラクターもかいりさんの中にいるんだろうなと思いました。」

その点については私は全く思い至っていなかったので、びっくりした。
でもそう言われて考えてみると・・・いる気がする。

①     はたぶん、一番私に近い。特に仕事の時は「受け」の体勢で、人のサポートをすることに神経を使っている気がする。モコナ(仮名)はそれを自然にやっているけど、私は仕事だとまだ自分をすり減らしながらそれをやっている時があるから、自然にできるようになりたいな。

②     は自分の中では意外だけど、実はいる気がする。特に自問自答ファッションに出会ってから、「自分を大切にする」がテーマになっているからなんだか納得した。

③     は…いるのかな?いたらいいな。優しくて親しみやすい(①の属性)雰囲気を持ちながら、どこか人を寄せ付けない領域がありそうな空気感とか、謎めいた底知れぬ感じを手に入れたいと思っている。

④     は楽しい時の私だね!楽しいことは全力で楽しいって表現したいし、人と分かち合いたい。

⑤     もまさに私。どんなに人と楽しく過ごしても、一人の時間は絶対に必要。多分、一週間外に出るなと言われても必要なものが揃っていたら全然平気。

いるわ・・・憧れで「なりたいな」も含めてだけど、確かにいるわ・・・。
(ちなみに上記の「いるかどうか」についての詳細は茉莉華さんには話しておらず、「いるかもしれません」くらいしか言っていない)

いろいろと話をする中で、茉莉華さんにこう言われた。
「きっと①の子が一番かいりさんに近いんだと思います。お優しいんですね。でも、今のかいりさんには②の高貴な猫ちゃんが必要な気がします。猫ちゃんが喜びそうな事を自分に置き換えてやってみませんか?自分の美意識を磨くような…例えばメイクレッスンを受けてみるとか。」

メイクレッスン!
実は受けたいと思っていました!!

続いてヘッドスパやアーユルヴェーダのなんか油垂らすやつ(シロダーラーって言うらしいよ)などもお勧め頂く。
「あとはすっごく着心地の良い部屋着とか・・・」
「部屋着!この前、ずっと憧れてたけど丈が足りないだろうと思って諦めていたジェラートピケで、初めて恐る恐るパンツをあててみた(試着まではしていない)ら、思ったより丈が長くていけそうだったんですよね・・・」
「それだ!かいりさん、それ買いましょう!」

ちなみに部屋着の話はここで終わりではなく。
100本ノックが終わった後、mmm jewelryさんのアクセをいろいろ試着させて頂いた。もともと良いなと思っていた『私の庭(パールが2個ついたネックレス)』『steps D ring(Dの形をした特徴的な指輪、stepsはダイヤ付!)』『フェアリーサークルリング(粒々がついた華奢なリング)』『ロングイヤークリップ(表に三連、裏に一粒の真珠がついたクリップ)』などなど・・・。そしてもちろん100本ノックで選んだものを買うこともできる。
しかし茉莉華さんはこう言い切った。

「かいりさんがアクセサリーを買うのは今ではありません。もっとたくさん見て、触れてください。大丈夫、自分が好きなものをちゃんと選べます。」
「それよりもまず、部屋着を買いましょう!!」

まさかの結論

という訳で、アクセサリーデザイナーのもとで100本近い指輪をつけた結果、『最高の部屋着を買う』が私の答えとなった。

本格的な冬が来るまでに、ふわふわの部屋着を買います!!

そしてアクセサリー。今ここで買うべきではないと言われて自分でも納得できた。なぜなら、その日は「絶対にこれ!」という直感が無かったから。ロングイヤークリップは凄く心惹かれたけど、今の私は耳周りではないアクセサリーが欲しい理由があるのでこのタイミングではないと思った。でも私には、今後アクセサリーが必要になる気がする。(この辺書きかけのアクセサリーについてのnoteでちゃんと考えたい。)焦らず可能な限り見て、目を養っていこう。
という訳で、to do を羅列して締めたいと思います。

▢部屋着を買う
→まずはジェラートピケで試着!だめだったら他のブランドを考える。
▢近隣で一番大きな街に行って、アクセサリーを見る
→ちょうどクリスマスシーズンだからたくさんあるはず、ラグジュアリーブランドも行っちゃおう!
▢ネットで最高峰のアクセサリー含めていろいろ見る
→家が数軒建ちそうなやつを眺めてみる。本当はお店や美術館で見られるといいんだけど、私には難しいのでとりあえずネットで。あとは試着できるラグジュアリーブランドについても再検索する。
▢何が欲しいか考える
→今のところ、「着用時に自分でも見えるもの」が欲しい。あと真珠が好き。宝石なら透明で自分の肌に合うもの。この辺を深堀りして、狙いを定める。

冬は寒いから嫌いだけど、ちょっぴり楽しみになりました。
茉莉華さん、ありがとうございました!またお会いできる日を楽しみにしています!

おまけ

・『大きさが変わる猫』の元ネタ
②の高貴な猫ちゃんの大きさが変わるというのは、岡田淳さんの絵本『ネコとクラリネットふき』がもとのイメージでした。

ただ、この絵本のネコちゃんは優しいからずっと背中に載せてくれるけど、うちの猫ちゃんはめったな事では載せてくれません。なんせ気位が高いので。本当に凹んでぺしゃんこになった時だけ載せてくれます。

・良かったら教えてください
上記の5キャラクターについて深めていきたいなと思っています。もし、それぞれのキャラクターについて「○○に似ているな」と思う人とかがいたら教えて欲しいです!私は②についてぴったりそのままではないけど、何となくタレントのYOUさんっぽいなと思ったので、彼女が出ているYouTubeを見てみようと思います。⑤は漫画ルックバックの京本のイメージがある…けど漫画読んだのだいぶ昔だし映画はまだ観てないから観よう。

・『私のバラ』似合わなすぎワロタ

チェーンに真珠がついたネックレス、私のキャラじゃないけどせっかくなので…と着けさせてもらったら、予想以上に似合わなかった。
完全に鎖で縛られた「囚われの人」になっていた。服装的には似合ってもおかしくない服を着ていたのにな…。
あまりに似合わなくて面白かったので、また別の服でチャレンジさせて頂ける機会があればいいなと思っている。
(私の庭は結構似合ったよ)

・湖森さんから「資料」が送られてきた
見届人・湖森』は密かに100本ノックで私が選んだ5本の指輪の写真を、タグが見える状態で撮ってくれていた。そしてそれを、試着写真と合わせて私が選んだ番号を入れて送ってくれた。
な、なんてありがてぇんだ・・・!!!
そして100本ノック以外の写真も撮ってくれていて、その中の1枚がめっちゃお気に入り。自分が写っていてここには載せられないので、お会いした人に強制的に見せることにします。
お店の様子を撮ってくれた写真たちも素敵だったので共有させて頂きます。

祈る?人と神々しいリング
私の庭 真珠の位置を変えられるのが凄い

ついでに私が撮った写真も。

壁面ディスプレイ 余白に映える真珠たち
私のバラ 似合う人がつけると格好いい

湖森さん、ありがとう!またゆっくりお話しようね!!