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お財布を買って、「なりたい」について考える


※取寄品の写真は載せていません。ごめんね☆※


はじめに:財布を買いたいと思った理由

2023年から、財布を探していた。
きっかけは、かごバッグを買ったこと。とっても気に入っているが、今までの私の鞄類より容量が少ない。
財布、携帯、ポーチ、鍵、ハンカチティッシュ、文庫本という、「私がメインバッグに入れたいもの」が入りづらい。たまに元気に飛び出している。なんとかしたい。
この中でサイズダウンできるとしたら、まず財布だ。しかし同時に「でもなー今のお財布気に入っているしまだまだ使えるしなー」という思いもあった。

気に入っていると、思っていた。
しかし、財布について考えているうちに、気づいた。
「私、お釣りを貰う時に毎回ストレス感じてる!」
今の財布は形として一般的な二つ折り財布。長辺がお札入れ、短辺がファスナーで閉じられた小銭入れ、財布を開いた面にカードが入る仕様。
現金で払う時、私はこうしている。

①二つ折りの財布を開いてお札を出す。ポイントカードがあるなら一緒に出す。
②財布をたたみ90度回転させてコの字型のファスナーを開けて小銭を出す。
③お釣りのお札を先に貰う。ファスナーを閉め、財布を開いて90度回転させてお札をしまう。ポイントカードもこの時点でしまう。
④お釣りの小銭を貰う。財布を閉じて90度回転させてファスナーを開けて小銭をしまう。

アクション数が多い!
そう、このアクション数に毎回僅かながらストレスを抱えていた事を、私は数年間気づいていなかった。
無意識にアクション数を減らそうと先に貰うお釣りのお札を指に挟んで、後から貰う小銭を先に財布に入れたりもしていたけれど、それはそれでかさばる財布が扱いづらい。

それまでは、「かごバッグで荷物を減らしたい時用のお財布が欲しいな~。サブ使いだから、可能なら低価格がいいな~。」とふんわり考えつつ検索していたけれど、そうじゃない。

私は、薄くて使いやすいお財布が欲しい!それも可能な限り気に入ったデザインのやつ!

自問自答ファッションを始めて、私は自分自身を大事にしたいと思い始めた。毎回の支払いのストレス、これに気づいて状況を変えられるのは、私だけだ。モノのタイミングじゃない。今、私のタイミングで財布を買う時が来ている。
熱意とゴールが変わった。

どんなお財布にする?

じゃあどんな財布がいいか。優先順位を考えた。

①薄い
かごバッグに入れて他のものを圧迫しないサイズ。私のかごバッグに入れる時は大きさより薄さが重要。どんなに気に入ったデザインでも、厚いものは買わない。
②使いやすい
カード支払い、現金支払いともにアクション数が少ないもの。
③デザイン
極力、極力気にいるやつ…!全身鏡で財布を持った姿を見てにっこりできるものがいい。

まずサイズ。そして機能。この二つを兼ね備えたうえでのデザイン。
そう決めて、財布探しを再スタートさせた。

私の財布を探す

地方住まいの私はこんな感じで探しました。今回は全部ネットの中だよ!

①ラグジュアリーブランドの財布を検索
検索するなら高い方から♪という訳でラグジュアリーブランドのお財布をネットで見る。素敵なものはたくさんあるけど、サイズを見ると厚さが手持ちのお財布とほとんど変わらない。今の私がこれ!と思うものはなかった。

②好きなテイストのECサイトの財布カテゴリを見る
雰囲気が大好きで時々使っているサイト。見るとやはり私の趣味に近いお財布が複数。しかし、「絶対これ!」というものは見つからず。
機能が申し分ないものがひとつあったけど、色が気に入らない。うーん…。

③「薄い 財布」で検索
困ったときのグーグル先生。しかし検索結果の財布は確かに薄いけど、機能全振りでデザインが好きになれないものが多い。

④マネークリップを検索
以前ふんわり考えていた時に、グレンロイヤルのマネークリップにも目をつけていた。好きなイラストレーター兼YouTuber?のミニマリストおふみさんも買われていて気になっていた。今回改めて見てみる。薄さは複数年使い続ければ抜群、シャープなデザイン。しかし、ずぼらかつ不器用な私が、マネークリップに綺麗にお札を挟める気がしなかった。あと、格好いいけどちょっと無骨かな…。そして馴染むまで使うかどうか定かではない。

⑤ECサイトに問い合わせ
②で見たお財布の中のどれかでほぼ決まりかなーと思いつつ、やはり一番気に入る財布の色がピンとこない。そこで、ダメでもともと、今後の色展開が増えないか聞いてみることにした。聞くからにはちゃんとイメージできる色を伝えないとね、と思い、「そのサイトの他の革製品の色と、なるべくわかりやすい表現をした色」が増えないか、問い合わせた。
結果、「今後の色展開は未定」。残念ではあるけれど、ご回答を頂けて納得することができた。

⑥ネットを徘徊
②のサイト内の他の商品で決まりかな…と思いつつ、まだ買おうという気になれない。ネット徘徊を続ける。一度「薄い 財布」で調べたけど、どうやら私の求めるものは一般的に「コンパクト財布」に分類されるらしい、とここでようやくわかる。そして、理想の形もだいたい分かった。
そこで「コンパクト財布」で検索して、グーグル先生の画像一覧を見ていった。今まで調べたもの、ラグジュアリーブランドの厚みのあるもの、革製品を中心に扱うブランドやサイトの初見のもの…と画像が出てくる。その中でコムデギャルソンの財布が出てきて、「そういえば以前探している時に、色がいいなと思ってたー!」と思い出す。こういうの、3年日記に書いておかないとね!しかし、どうやら私には機能が不十分。できたらカードを一枚ずつ分けて入れたいの…。

⑦ファッションブランドの財布を検索
ここで気づく。「ひょっとして、著名なファッションブランドがお財布も出していたりする…?」→してました!
ファッションが好きな方からしたら、当たり前のことかもしれない。しかし私にとっては完全に盲点だった。
そこから、「あきやさんがお勧めしてくれた服のブランド+財布」で検索をはじめる。たくさんお勧め頂いたのですべてはできなかったけれど、現状気になっているブランドは全て検索した。アーツアンドサイエンス、APC、ビューティフルピープル等々。お財布はあったりなかったり。ある場合も、私の求める機能性にマッチするものはなかなかない。

覚書
ヨージヤマモトのお財布はシンプルでかっこいい!ただタテヨコが大きそう!
アーペーセーはとても好きな感じ!ただお財布は今回要件を満たさなかった!


そんな中、唯一機能とデザイン両方に惹かれたのが


sacaiだった。


実は2023年の夏、sacaiとはいろいろあった。全く悪い意味ではない。むしろ良いことしかなかったんだけど、私にとって相当なびっくり体験で、そのせいもあってその時のnoteがなかなか書きあがらない。いい加減書け。7か月経ったぞ。

私の中でsacaiは、今一番「どう付き合っていいかわからないブランド」だ。

そんな状態で私がsacaiを買っていいの?
とても惹かれているのは事実だけど、雷が落ちるほどではないよ?
実物を見ていないよ?本当に求める機能性があるかは触ってみないとわからないよ?

そして何より、「なりたい似合う好き」に合致しているの?

はじまる自問自答タイム。しかししょっぱなから躓く。なぜなら、最近私の中で「なりたい」が変わりつつあるから。
以前の私は「優しさ」や「親しみやすさ」が自分の良いところで、自分自身でもそれを表現していけばいいと思っていた。

なのに最近、欲が出てきたんだよねぇ。
優しさだけじゃない、「人としての奥行き」「底知れなさ」「謎めいた、一筋縄じゃいかない雰囲気」そんなものがちらりと見えるような人になりたくなっている。
しかし、「じゃあ何を着るか」はさっぱりわからない。人としての奥行がある服&服飾品ってどんなのなんだい?
そんな状態で、身に着けるものを決めるのは大層難しい。

うーんうーん…どうしようかなー。私の中で衝動買いしていい金額じゃないんだよなー。でもこれだけ探して、合格ラインに乗ったのはこれだけなんだよなー。


・・・あ、sacaiって期限内ならお客様都合の返品可なんだ。


ポチッ☆


はい、とりあえず買いました。実物を見ないと先に進まない。返品送料は「自宅で見せてもらう代」と考えれば破格だ。
と言いつつ、よっぽど機能が不満じゃない限りは手元に置きそうな気がしている。さてどうなるやら?現在時刻は18:57。19時以降に指定した荷物が届くまで、あと少し。

☆ここまでお財布が到着する前に書きました☆


☆ここから先は到着後に書きました☆

19:10お財布が届く。
わーいわーい!記録として写真を撮りつつ開けていく。
いよいよ実物とのご対面。


かわいい。
しかし雷が落ちるほどのインパクトは私にはない。

うん、ここで雷が落ちたら話は早かったんだけどね。しゃーない。

開いて、機能を確認する。


あー!使うか返品するか決めかねるびみょ~な使用感!!
(あくまで私にとって、です。)

薄さとサイズは申し分ない。
使いやすさは、返品を想定してこわごわ触っているレベルだけど、なんというか、許容範囲かどうかギリギリのところ。カードが想定より取り出しにくいかも。そしてお札は綺麗に入れないとファスナーにひっかかりそう。小銭は今の財布に入っている全てを入れられなかった。
そして色。完全に私の好きな色ではないねー。惜しいところなんだけどねー。好みよりちょっと白みがかっているねー。あとsacaiのロゴ、箔押しでかわいいけど、使っているうちにキミは消えそうだね??
ファスナーの持ち手は超かわいい。キミは合格、特待生です。

どうしよう。自問自答の末なら、100%納得できないと買わない方がいいのかな。

100%じゃないもの、買う?

でもでも。私の行動範囲と時間は限られている。次都会に行くまでにこれ以上のものは見つからない気がする。これから先、今使っている財布をかごバッグに入れるたびに絶対「薄いお財布にしたかったなぁ」って思う。

返品して、街中でこの財布を使っている人を見たらどう思うだろう?めちゃくちゃ嫉妬したりはしない。でも、「あぁ、私も買っとくべきだったな」とは思うかも。

「なりたい」に合っているかは相変わらずわからない。でもいい線いっているような気はしなくもない。少なくとも、この財布は「優しさ・親しみやすさ」以上の何かを持っている。

全身鏡で合わせてみる。いいかも!
でも機能が・・・結局使いにくかったら後悔するかも・・・。

レシートはほぼ入らないな。毎日出さないとな。ズボラな私にそれができるかな。

結論の出ないまま、自問自答というより、とめどない煩悶が続く。
その時ふと思い出した。


今年、お札のデザインが変わる!!


普段あまり物事のマイナス面を言わないようにしている私だが、新紙幣のデザインは「嫌だ!」と大声で言いたくなるくらいに受け入れられていない。きっと偽造防止とか、ユニバーサルデザインとか、そういう熟慮を重ねた上でのものだろうから関係各位(と渋沢栄一と津田梅子と北里柴三郎)には大変申し訳ないが、嫌なもんは嫌なんだ。
なんか直感的に受け入れられない。なんだそのフォント、UDにしたってもうちょっと何かなかったのか。ホログラムの位置が金種によって違うのも違和感がある。あとホログラムの顔が回転するってなんやねん。ハリポタの魔法の写真の初期バージョンか?裏面が左右で色の重みが違うのもバランスが悪く感じる。せっかく日本には繊細な彫りができる職人さんがいるのに、版画のような彫りの部分が少ない。最新の偽造防止策なんだろうけど、私はあの繊細さが好きだったんだ。そしてさわるとざらざらするだと?かさばらん?それ。

と、「前世新紙幣に何かされたのか?」ってくらい不満がある。使い始めたらそりゃ大事なお金だから受け入れられるかもしれないけど、最初に見た時の感想は「新紙幣になったら私はキャッシュレス化が進むな」だった。
(関係者や新紙幣が好きな方がいたら本当に勝手なことを言って申し訳ない。個人の感想です。)

つまり、紙幣と小銭は多少取り出しにくくてもいいんじゃない・・・?

100%納得はしていない。しかしそれを満たそうとすると今はきっと見つからない。もはやオーダーの域の可能性もある。
そして今、私は薄い財布が欲しい。それを気になって仕方がないブランドが出していて、ある程度納得がいくモノであるのは、こだわりの強い私にとってそうそうあることではない。
これから先、使いにくくて後悔するかもしれない。もっと良いものが見つかるかもしれない。でも、最高のファスナーの持ち手を触るたび、「今」の私はにこにこできる。

何も一生この財布で過ごさなきゃいけない訳じゃないんだ。
買って使えばいいじゃない。使って後悔したら、ちゃんとそれを記録して、次に活かせばいいじゃない。

よし、2024年…のいつまでかはわからないけど、私はこのお財布と生きていこう。


最後に:なりたいについて考え続けよう

お財布の購入検討から、「なりたい」についてここまで考えるとは予想外だった。ものを買うってそういうことか。

なりたい姿は変わってきたけれど、それがなぜかはまだ説明がつかない。具体的に何を着てどうしたいかもわからない。そもそも、新しい「なりたい」が仕事の私なのか、プライベートの私なのか、はたまた両方なのかもわからない。
でも、この思いは大事にした方が良さそうだな、という直感はある。
あきやさんの本やnoteを読んだり、ガールズさんのなりたい考をのぞき見させてもらったり、びっくり試着をしたりしながら、少しずつ形にできるといいな。


おまけ:初めての通販は一味違った

初めての高価格帯のファッションブランドの通販、戸惑うことがあった。

①住所氏名の表記が洋風

住所が狭い→広いの順番。名前も名→姓の順だった。(私が間違えて入力していなければですが)日本のブランドなのに何故…?
日本人の私が見るととてもわかりにくい。配達のおじさん、ちゃんと届けてくれてありがとう。

②到着予定日との誤差
メール(英語)でお知らせされた日より、3日早く届いた。何故…?でも嬉しかったよありがとう⭐︎