Lesson9 コンセプトを決める<後編>
コンセプトver.1
前編をお読みいただいた方、ありがとうございました。ようやく発表です。私のコンセプトは、
「軽やかに人生を楽しむ、月からやってきた児童書作家」
です!
コンセプト解体① 軽やか
これは私の願望。私は物理的にも精神的にも動きが鈍い。体は重い(体重だけでなく、あまり健康ではない)し、心も重い(長考しすぎて自縄自縛状態になる)。「なりたい」姿ですね。
② 人生を楽しむ
これも願望。①よりはちょっと実現できているかな。やたら悲観的に考えてしまう状態を抜け出して、今は「幸せってなるものじゃなくて、感じるものかも」と思っている。もちろん心身に危機がある状況はとっとと逃げだすべきだし、「幸せは感じ方次第だから感じる努力をしろ」と人に押し付けるのは絶対に違う。でも、私の場合は見えていなかった一つ一つを拾い上げて、愛していく作業が今ならできるんじゃないかと思っている。どうせ死ぬまでの人生だもん、楽しく生きたい。
③ 月からやってきた
最初に手書きのノートに書いたコンセプトは、「軽やかに人生を楽しむ児童書作家」だった。でもこれだと美しすぎてちょっと何かが足りない。
私の中には、「自分は社会に馴染めていない。マジョリティな立場にいても、それはたまたまそうなっただけ。」という思いと、心の中のモンスターがいる。モンスターの正体はまだよくわからない。診断は出ていないけど、ASD(自閉症スペクトラム障害)的なこだわりの強さがあるから、その生きづらさかもしれない。正体はわからないけど、私は私の中のモンスターが厄介だけど嫌いになれない。そのあたりを表現したくて、今回は「月から侵略の下見に来た異星人モンスター。しかし地球の生活が楽しすぎて、本来の目的を忘れている。」という設定にしました。アホっぽさも追加されて満足。
④ 児童書作家
これは…認めるのが怖かった。今でも怖い。
アーティスト、特に物書きに対する憧れがずっとある。けれど、自分で物語を書いたことはほとんどない。世の中には、物書きになりたくて本気で努力している人たちが山ほどいる。「書かないと生きていけない。」と公言できる、書くことと生きることが分かちがたくつながっている人がいる。私はそのどちらでもない。
そんな私がコンセプトとはいえ作家を名乗るなんて、身の程知らずも甚だしいのではないか。本物の人たち、本物を目指す人たちに失礼ではないか。その思いは今でもある。
でも、「児童書作家」という肩書が思い浮かんだ時、開いたんだよ、扉が。
どんな本が書きたいか、何を伝えたいか、どんな人に読んでほしいか、何を着て、どこに行き、どんな所で書くか。
観音開きの扉から、一気にイメージがあふれてきた。
悪あがきのように他の職業も考えたけど、扉は開かない。これはもう、認めるしかないな。私は児童書作家になりたいんだ。
ろくに文章も書いていない、子どもは好きだけど得意ではない、批判が怖くて人の顔色ばかり窺っている。そんな人間なのに、願望はちゃんと自分の中にあり、見つけられるのを待っていた。
あと、憧れの人を振り返ってみたらほとんどが子どもと関わりのある人だね。わかりやすいな、私。
コンセプトの職業は、児童書作家だ。今の私にはこれ以外ない。
心に児童書作家の私を抱いて、しばらく生きてみよう。
to do リスト
コンセプト探しの旅はいったん終了。今後は行動ですね。To do リストはこちら。
▢コンセプトに沿った靴、鞄、制服を考える
▢気になっている児童書や本を読む
▢創作に挑戦
ファッションを考えていたはずなのに、リストの2/3がファッションと関係なくなった。でも、これぞ自問自答ファッションの結果という気もする。ファッションに出会って人生がとってもとっても楽しくなったけど、私のゴールはそこではない。ファッションを補助輪に、人生をより鮮やかにしていきたいな。
こちらのnoteでは、変わらずファッションを中心に書いていこうと思います。断服式もやって記録したいし、スカーフについても書きたい。可能ならば月報四季報にもチャレンジしたい。変わらずお付き合いいただけると嬉しいです。それでは!
おまけ1
とはいえ完全に考え切ったとは思えていない
実は、「なりたい・似合う・好き」についても考えてみた。けれど、どれも同じような結果になってしまった。これはそれぞれが近くてラッキー!なのか、自分を深堀りできていないのかわからない。
あと、「かわいい・きれい・かっこいい」についてはまだ考えられていない。
まだまだ自問自答のし甲斐がありそうだね!
おまけ2
「文学」じゃなくて「書」なんです
コンセプトの職業名は、一般的に多い「児童文学作家」ではなく、「児童書作家」にしました。これは、私が文学以外の本も作りたいと思ったから。図鑑とか、写真集とか、インタビュー集とか、楽しい本っていろいろあるよね。内容で分けられている図書館の分類(NDC)で言う0~9全てに関われる、そんな作家になりたい。