波紋か狼煙か (4)


この世界は何かおかしい…

それとも、
わたしの方がおかしくなってきたのだろうか…?

社会とシステムが認識を強引に押し付けて、認識自体を支配してこようとしている…ように感じる。
だから…余計に、外に出たくなる…!

(そのシステムだってわたしの認識だろう?)

そうか。
わたしは仕事をしに来ているんだった。
【外】から来たんだったわ…

だから…内側の認識を強制されると我慢ができない。仕事にならないからだ…。

仕方ない。
わかりあえないこともある。
それが自由なんだもの。

【立場を弁えてモノを言え。】
それが、この日本社会の認識…
…立場…かぁ。
それが何よりも大事な時代も確かにあったよね。

なんてこった。
わたしは無職の病人というおめでたさ!
当に何の立場もないというか…
立場的に発言権はないだろうな。
それは良い悪いではなくてね、観念だから。

何を言うかではなく
何が話されたかではなく、
【どんな立場の人】が話したのか…
内容ではなくて、発言者の立場が重視されるんだよ。

驚くほど馬鹿馬鹿しいと思うんだけど、
それは呆れるくらい機会を逸していると思うけど、
それで社会が回るシステムになっている…
立場は立場であって、ラベルとしては判り易いけど、立場とその中身はまた別だと思うんだけどね…?

でも、まともなお脳を持つ人は、
そんな理不尽にさえいつしか順応してしまう。
そして便利な立場を獲得するために奮闘することになる。
人生の最も大事な部分、大切なものを賭けて。
そして、
その暁にあるものはなんだ?
その立場に縛られるか、守ることに終始するか。
どのみち立場を通しての人生を歩むことになる。
それはそれで経験だからね。
その人の天命がそこにあるのなら。

でもその流れって、いちいち澱む…。
スムーズに流れない。
そのうち腐ってしまう…この繰り返し。

それでも人よりシステムを大事にするのか…
でもその制度の中で暮らすのは人だろう?
人の暮らしのためにあるはずのシステムで、なぜ人から巻き上げ縛りつけて苦しめるんだろう。
時代が変わり世代を超え、人がどれだけ入れ替わっても、搾取の構図は変わらない。
むしろ…より盤石な体制にするための維持強化に余念がないように見える。
人が創ったはずのシステムに、結局かしずいている。

なるほど、
内側からは破れない仕組みになっているんだ。
やはり、外からの力が加わらなければきっかけが生まれにくい。
そのために壊す役割の人や出来事がどんどん増えている。

けれどなかなかどうして。

変えようとして、
立ち上がろうとして、
声をあげようとして、
志のある人たちが生まれても生まれても…
暗黙のうちに闇に葬られてきた。
吊し上げられ、晒し者にされ、
逆賊の汚名さえ被せられてきた。
その怨嗟の念が日本人を更に引っ張っている。
だって、見せしめに怯えて、そうはなりたくなくて、
みんな息を殺して我慢して生きてきたんだからね。
その悔しさを無かったことにしたくはないんだ。
地震、津波、台風、大雨、地滑り…
どんなに日本の大地や自然が意識の変容を促しても、
この強烈なカルマからくる観念が内側からは変われない。

もどかしいし、悲しいね。

日本から変わるとか言ってさ。
日本から終わるだけだよ、これじゃあ。

だから
壊す者は外側から派遣される。
ごめんね。
でも、壊れることは次の始まりなんだ、って、
どこかの誰かも言ってたでしょ?

ちゃんと終われないと
次に進めないから…みんなで頑張ろ!

今回こそちゃんと終われるよう、
これからすべてのカルマが浮き上がる。
それをね、【わたしたち】は観るんだ…

つらいなぁ…日本のカルマは…
当人はまったく覚悟してないもんね。

問題は…
カルマがきちんと表面化するまで出てこられるかってことと…
日本人がちゃんと耐えられるかってこと。
みんな、自分は善人だと信じて疑ってもいないようだからね…
自分に都合の悪いことが起きたとしたら、原因は周りにあって自分じゃない、と、本当に思い込んでいる節があるからね。

それらがすべて幻想だったと知って、
尚且つきちんと変容の梯子に手と足をかけて、
前向きに終われるのか…

なーんか…今の感じだと難しそう…
無理かもしれない?
いやいや。
「成されました」です。

だから変化がある筈だよ。
日本人の意識が根底から掘り起こされて
その認識に楔を打ち込む出来事が。
大きな大きな、衝撃と絶望と、そして希望が!

コロナでもダメだった。
若い世代に期待したいけど、ツラい役目…
負担ばかりもかけたくないよね。

でも、ごめんね。
おとなたちはダメだ…最早システムと同化してる。
それは、役割を終えて去ってゆく姿なんだよ。

若くして毒された人も多いね。
仕方ない。
呑まれてしまった人もいるけど
変化はマイノリティから起きると決まっている。

大丈夫。
老いも若きもね、やると決めた人たちはね、
なんとしてもやると決めているんだよ、今回こそは。

だから必ず変化が起きる。
満を持して、みんなの見ている、その目前で。

それは誰かひとりの決断、覚悟ではない。
その覚悟をもって臨む多くの人たちによって、
そして
そうではない人たちの手によってさえも、
長きにわたって粛々と準備され、
然るべき時代と場所に配置された、
それこそ各人の人生と命を懸けての打上花火。

それはわたしたち自身の意識の領域からの大号令。
生きている人も、かつて生きた人も、
みんなでずーっと、準備してきたんだよ…。

希望を持って、
夜闇を破る閃光を見届けよう。
役割を終え、消えてゆく姿を、
慈悲と労いをもって見送ろう。
本当にお蔭様でなんとか、と互いに笑いあおう。

きあい、入れてこ。







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