干物女が既婚者専用マッチングアプリに登録してみたらどうなる?
少なくとも自分のことを干物女だと思っている40代後半の私。
子供たちは社会に巣立ち、夫とは年数を数えるのも億劫になるぐらいのレス生活。仲の良いママ友たちもそんなものだし、このまま枯れるのは仕方がない。大多数がそういうものなのだろう。性欲が疼く時はオナニーをすれば鎮まるし。
しかしそこには当然ときめきは無く、身体の快感だけ。今までアイドルや俳優にも惚れたりしない性分で、実際私の心もカラカラなのでしょうよ。だって婚外恋愛なんて、今の状況じゃ試しようがないじゃない?
職場でも近所でも、私を濡らしてくれるような男性はいない。もちろん、私自身が男性を勃たせるような女ではないと思う。
⋯いや、待て。果たしてそうなのか?
しかし、間違っても夫に対して試すことはできず。(いや、世間一般的には間違ってはいないのだが)
夫に迫れば頭がおかしいと思われるのが関の山。全く異性として欲情はしない。もうすっかり、家族なのだ。夫という立場ではあるが、息子と同じ。
では?そうね、広告でよく見るマッチングアプリで試す相手を探してみようか。急に女を諦めたくなくなってきた。
普通のマッチングアプリでは40代後半女性の需要は無さそうだから、既婚者専用のマッチングアプリに登録するのはどうだろうか。
致すところまで進めば列記とした不倫になる訳で、相当なリスクがある。
ならば一蓮托生とばかりに秘密を守ってれる既婚者が理想だ。とりあえず5つのマッチングアプリに登録してみた。
年齢は実年齢だけど名前はバラバラで、もちろん雰囲気も変えて別人になりきる。この作業はゲーム感覚で面白い。
数時間もしないうちに既婚者専用ということで年齢層が合うのか、かなりの数のメッセージが届いて驚いた。
最終的に、その人数は合計80人超え。
これだけの人数がいたら、干物女にでも勃つ男性いるはず⋯よね?
でも私の体型は至って標準だが、経産婦だからなぁ。脱いだら凄いのだ。特に目立つ巨乳というわけでもないし。とにかく武器が無い。この身体で本当に男性は勃つのか?そして私は、不倫相手に選んだ男性に濡れるのか?
当然、その80人全員とソレを試すわけにはいかないので、まずは私が住んでいる地域から離れすぎていたり近すぎる人はお断りすることにした。
後は、どう絞ろうか?
そうだ!条件を出して、それを飲んでくれた男性と会ってみることにしよう。
必要無くなったカレンダーの裏に、フリーハンドで表を書く。
名前、年齢、住まい、身長、車、趣味などを表に書いていく。
ここでもまだ、ゲーム感覚だ。
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