「尊厳ある支援」とは
NPO法人ピークエイド寝袋支援のボランティア参加
ピークエイドとは
登山家の野口健さんが代表を務める環境&国際協力NPOで
富士山麓の分校跡「もりの学校」が事務局です
元旦の能登地震発生、
野口さんは寝袋支援を呼び掛けていた
募金ではなく、ピークエイド指定の通販会社で寝袋を購入すれば、発注先から寝袋が
もりの学校へ届き、それを野口さん自らが協力隊と共に
現地に届けるという明快の支援です
そんな折、11日に
若村麻由美さんから
ピークエイド寝袋支援のボランティアしていただける方を
紹介してくださいませんかと・・・
紹介者を必要とするボランティア募集で
「もりの学校」に届けられた寝袋の包装袋、
シール、ラベルを取り除き現地にゴミを出さずに
即座に寝袋が使えるように梱包し直し
ピストン輸送するトラックの積み込むという作業です
”私、行きます“
”寒いですよ、大丈夫ですか?無理しないでください“
とは言ったものの
「もりの学校」への足となる車と運転者が
確保できず2度も断念しなければならなかった
私の想いを察したのでしょう
“31日、私と一緒に行きましょう”と彼女から連絡
到着すると
廃校の講堂と校庭のあちらこちらでは
ボランティアの皆さんが
それぞれの部署に別れ
無駄のない動き
年齢も職業もまちまちのようでしたが
必要以外の声もなく、早く届けようという
精神が同じ方向に向かっていた
全工程の終了を確認すると
彼らの車は
校庭から次々と去っていきました
作業を終えた
麻由美さんはインスタliveで状況を発信し始めた
寝袋を提供してくださった方々への報告
作業された方への慰労、現時点の報告
まだまだ続けなければならない
支援のお願いでもあるように思えた
彼女は1月28日秋田、29日東京で舞台を終えたばかり
自分にできる事を、出来る時に・・・
事務所にお休みを願いでての
彼女の個人的な支援です
帰路、
(所属)事務所にお休みをお願いしていて
許可が下りたら
能登へ行こうと思っています
何かお届けするものがあれば
現地調達して持参します
現地購入すれば現地が潤うので・・・と
* 2月に入り彼女は一泊2日、一人で能登へ向かった
翌日、メールすると
”、今、富山駅に到着、これから乗り換えます”
18時を回っていた
野口夫人は
被災地へ行き来する夫のサポート
本部の事務手続き、肉体作業、ボランティアの人員確保
全国からのメールチェック、被災者からのメールチェック
などなどに奔走
運搬用トラックの調達も苦労されたようでした
被災者からの要望メールに応えたい気持ちとサポートできる範囲の限界に
心を寄せていることも伝わってきた
当日同行したお二人は
一人はお父上も海の環境問題で活動された方で
ご本人も人知れず災害地へ足を運んでいる
もう一人は試験前日にもかかわらず、
ボランティアを初体験した大学生です
ここでは彼らの善意だけをお伝えすることにします
熱血の登山家に集結した心意気が「もりの学校」には漂っており
「尊厳とは」を再認識させた
陽がかげると、古い小さな朝礼台が残る校庭に
富士山からの冷たい風が吹きこんできた
”災害は忘れた頃にやってくる”
実践で動いている野口夫妻とお嬢さん
動いているとその時々で
気が付くことも多いだろう
次の向上のためにも
彼らの声を側でメモをとって上げたいほど
彼らの人間への想いは繊細で熱いのです
政を司る方々
スーツを脱いでボランティア参加しませんか
実体験から「尊厳」が・・・
おのずから
机上では見えない支援の在り方が見えてくるでしょう