結果を出せない昭和世代管理職。要因はジャイアンツに所属してると勘違いしている。
私の父は野球が得意で、地域のシニア世代がやっている草野球チームに入りました。
若い時にプロを目指していたくらいなので、たちまちエースになり、チーム内の権力も高くなる中で、父はチームを強化しようとある計画を企てたのです。
それは、若い世代の野球経験者をチーム内にどんどん加入させ、
今のシニア世代を追い出すというものでした。正にクーデター(笑)
プロ野球に例えると資金力のあるチームみたいに、育成に時間かけるよりも
そもそも能力の高い他チームの選手を金で買った方が効率的ということですね。
なぜ、父の話をここでしたかというと、いわゆる昭和世代の、バブル世代の
仕事ができたプレーヤーが管理職になると、この考え方に陥りやすい傾向になり
今の時代に適合せずに結果が出せない管理職となります。
<かつて仕事が出来るプレーヤーだった人ほど陥る罠>
父の考え方は確かにチームを強化するのに効率的なのは間違いありません。
現在も「育成なんて必要ない」という有名人経営者もいますしね。
何故、その思考になるのか、そしてその思考こそが時代に取り残された発想であると気づかないといけないのです。それは何か。
「お前がいなくても代わりはいる」という発想です。
全てはこの発想から抜け出せないので色んなことで失敗するのです。
何度も言いますが、新規人材を確保しチームを強化すること自体は現代でも非常に有効です。
では、あなたが所属している会社には、どんどん新規の優秀な社員やスタッフが入社してくる程魅力的な会社なのですか?
昔は部下や後輩の能力がダメでも代わりはいました。
逆を言えば、管理職の能力が低くても、それに適応できる優秀な部下を引く確率が高かっただけのこと。
少子化や人材難が叫ばれている昨今において、あなたが所属している会社に
どんどん人が入ってくる環境であれば、父のような考え方で全然OKです。
しかし、そうでないのであれば、「代わりはいる」という発想から抜け出さないといけない。なるべく今いるメンバーでどう業績を上げていくかという考え方に
変えない限り、いつまで経ってもあなたは「使えない管理職」のまま。
管理職の皆さんこう思っていませんか?
「部下の課題がいつまで経っても治らない。これはもう本人の性格の問題」
「人を全員変えないとこのチームは変わらない」
「普通なら出来るのに、あいつは出来ない」
仕事のできる管理職は、自分の思う「普通」が世の中の「普通」とは限らないと理解している。
仕事の出来ない管理職は自分の思う「普通」が世の中の「普通」だと信じている。
だから、自分の思う「普通」が出来ないと、同じ「普通」の価値観を求めてしまう。
そんな都合のいい人材を採用できる時代ではないのです。
新規人材が中々確保できない現代においてチームを強化するなら
今いる人材をどう伸ばしていくかという発想が現実的。
その為に大事なのは他人(メンバー)を理解すること。
それはつまりメンバーの「普通」を理解しようとする意識こそが第1歩なのです。
あなたが所属している会社はジャイアンツほど資金力が高く、魅力的な人材が
定期的に入社している状況ですか?
そうでないのなら、「代わりはいる」という昭和発想をやめて
今いる人材をどう活かすかという「スワローズ的」発想を目指しましょう。
それでは、また。
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