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不安! コロナの治療薬は未開発だ!

コロナ禍について「わかった気になっている人」が出てきました。
これは「危険」ですので、
専門家の協力をえて、ポイントを確認してみたいと思います。

       mRNAは治療薬ではない

mRNAは、治療薬でなく、予防薬です。
治療薬だと錯覚して、「接種したけど効かない]
「2度コロナに罹った」という不満の声があります。

治療薬」ができない限り、これからも何度も「予防」のために、
接種せざるを得ないのです。
私は、すでに7回接種しました。

現状では「予防接種」を繰り返すしかないのです。
困ったことです。嫌なことてす。が、仕方ないと割り切っています。
・・・これからは、有料になるという話です。どうなるでしょうか?

コロナウイルスの感染対策が「終焉した」と錯覚すると、
これからの対応策を間違えてしまいます。

効果があってもなくても、接種し続けるか、中止するか?
理解して、決断する必要があります。

正月に、知人が「高熱で入院」したら、コロナだと判定されました。
5日に葬式でした。お別れもソコソコに、隔離されたまま、去りました。

               コロナは「リボ核酸(RNA)」です
コロナはRNAだと知っていましたか?
案外、無頓着な人が多いですね。RNAの特徴を理解しないままで
不平・不満を言っているのでは「危険」です。

リボ核酸(RNA)は、1868年に、フリードリッヒ・ミューシャー(スイス)が発見したものです。
核内から発見されたために「核酸」と命名されたのです。

「Ribonucleic」に「acid」(酸)をくわえて、
生化学の専門用語で「リボ核酸」というです。
アデニン (A)グアニン (G)シトシン (C)ウラシル (U) の4種の塩基配列で構成されているそうです。

DNA(ディオキシリボ核酸)はしっていますよね。遺伝子の基本情報です。「アデニン、グアニン、シトシン」は同じです。
「リボ核酸=Ribonucleic acid」は、これと同じだと考えると良いようです。
専門的になりますので、深入りしませんが最低の知識は持っていたいですね

   RNA(リボ核酸)ウイルスは「多様に変化」します

この変化しやすいという特性を持つ「RNAウイルス」は、
変異を起こしやすいのですね。
だから、今後も多様な「変異種」が生まれる危険性があるわけです。

イギリス型・南アフリカ型・ブラジル型・フィリピン型など
「変異種」の感染力が強いので
「対応するワクチンの確保」が問題になっています。

しかし、現状ではmRNAが柔軟に変異に対応しています。が、
これがいつまで継続できるのか「不安」になります。
mはメッセンジャーという意味です。

一刻も早く「どのような異変種にも対応する治療薬」が開発されることを期待するばかりです。

   「Quarantine」は、「隔離」のことです

2020年1月20日。横浜港に寄港していたクルーズ船・ダイアモンド・プリンセスに乗船していたひとから「SARS-CoV-2」が発見され、
日本の「海上検疫」が始まりました。
最近になって「解除」されましたが・・・

「海上検疫」は、ペストの流行を恐れたヴェネツィア共和国が、
1377年に検疫法を通して「隔離」をしたのが最初です。
当時、ペストが大流行し、海洋国家であるヴェネツィアは、船員の上陸を許さず、船上に隔離して、市民との接触を断ったのです。
コロナはペストと同じく「まず隔離]です.
感染力が強いからです。

<チョット寄り道> 受験生に向けて
Quarantine(隔離)という単語に注意しましょう。大学入試では、コロナの出題は終わっていないのです。2次試験で特にマークするべきです。
2021年の早稲田大学・文化構想学部のキーワードは,「Quarantine」でした。この語を理解していた受験生は、難しい長文をやすやすとclearできたでしょう。しかし、これが分からなかった受験生は苦戦したようですね。
   
コロナの関連用語では「飛沫=splash」「全国に広がる=pandemic」「距離を置かせる=distancing」[唾液=saliva・spit]「消毒=disinfection」に注意しましょう。

     mRNAワクチンの実用化と普及

「ファイザー社」や「モデルナ社」の協力で、mRNAワクチンが実用化され
世界中で「予防接種」が普及して、たくさんの人々の生命を救ったということで、カタリン・カリコ博士らはノーベル賞(生理学・医学賞)をもらいましたね。
カリコ博士の研究自体は、20年以上も継続されてきたので、
成果が一挙に認められ、普及し、製薬会社によって広まったのだそうです。

この研究の特徴は、免疫が攻撃対象にするスパイクたんぱく質をつくりだす遺伝情報を「人体外で作成」し、埋め込む技術ですね。

図表の方が理解しやすいでしょうから、2つ紹介します。
自分で確認してください。

① 朝日新聞デジタル(21・2・15)の「RNAワクチンと従来のワクチンの違い」
② 神奈川県「新型コロナウイルスワクチンの仕組み」

     「スパイクたんぱく質」とは

これは「ウイルスが、ヒトの細胞へ侵入するために必要なタンパク質」のことで、「免疫でこれを攻撃するようにしくむ」のです。

mRNAワクチンを接種して
「 mRNA が、ヒトの細胞内に取り込まれる」と、
mRNA を基にヒトの細胞内でウイルスのスパイクタンパク質が産生される。すると、そのスパイクタンパク質に対してヒトの免疫系が反応をして”免疫”(次に同じものを見つけると速やかに多くの免疫をつくりだすチカラ)ができるのだそうです。

この点(人体の中でスパイクたんぱく質をつくる)が、
外で似たものをつくって体内に投与する「これまでの方法」と
異なるのですね。

そのために、この「抗体」を拒絶して、体調を壊したり、熱を出したりする拒絶反応を出す人が出てくるのですね。
だから、接種後。15分くらい、静かにしていたり、様子をみたりするのです。勿論。私も経験しました。

多くの人が「怖がったり」「接種したくない」という根拠です。
   

   「COVAX(コベックス)ファシリティ」とは

COVAXはCEPI(感染症流行対策イノベーション)が、
WHOと協力して主導するワクチン共同購入の仕組みです。
2020年に発足した組織です。
2017年ダボス会議の決議にそったもので、ノルウエーに本部があります。

加盟国は、日本・イギリス・フランス・ドイツ・アメリカなど190か国です。20億回分の新型コロナウイルス感染症ワクチンを、すべての国の人々に公平に届けることを目指しています。

 この世界的な危機の中で、新型コロナウイルス感染症ワクチンの
「調達」・「供給」・「輸送」は、これまでにないほど世界規模で必要ですからね。
ユニセフ(国連児童基金)が中心になって「COVAXファシリティ」役割を担っているのです。
しかし、「資金」が十分にないことや、各国の思惑が交錯して難題を抱えているのが問題点です。

知ったかぶりして書きましたが、少しでも参考になればうれしいです。
コロナ禍は、人類が乗り越えなければならない大きな課題ですから・・・。


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