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【①インテリアの背景を調べてみる】02:kitakamiの木 @アンダイの家具

kitakamiの木は宮城県登米市登米町森林組合で伐採・製材されます。
この森林はFSC管理林となっています。
以下に主な樹種を表示しますが広葉樹が多くあります。
国産広葉樹を扱う森林組合はたいへん希少です。
国内で市販されている木製家具の大多数は輸入広葉樹で作られていますが、国産材を活用することはCO2削減という意味で非常に有効です。
今はやりのSDGsにも大きく貢献します。

kitakamiの木のおもな樹種と特徴は下記の通りです。

コナラのサンプル

コナラ(小楢)
落葉広葉樹 ブナ科
環孔材
気乾比重:0.82
分布:北海道南部、本州、四国、九州

クリのサンプル

クリ(栗)
落葉広葉樹 ブナ科
環孔材
気乾比重:0.55
分布:北海道(石狩・日高以南)、本州、四国、九州

ケヤキのサンプル

ケヤキ(欅)
落葉広葉樹 ニレ科
環孔材
気乾比重:0.62
分布:本州、四国、九州

ヤマザクラのサンプル

ヤマザクラ(山桜)
落葉広葉樹 バラ科
散孔材
気乾比重:0.60
分布:本州(宮城県、新潟県以西)、四国、九州

クヌギのサンプル

クヌギ(橡)
落葉広葉樹 ブナ科
環孔材
気乾比重:0.86
分布:本州(岩手県以南)、四国、九州

スギのサンプル

スギ(杉)
常緑針葉樹 スギ科
気乾比重:0.38
分布:本州、四国、九州

アカマツのサンプル

アカマツ(赤松)
常緑針葉樹 マツ科
気乾比重:0.53
分布:本州、四国、九州

※FSC認証
FSCとはForestStewardship Council (森林管理協議会)の略です。世界を代表する森林認証制度の一つです。
本部はドイツのボンにあり、日本にはFSCジャパンという組織があります。更にその下でいくつかの監査機関が森林及び木材が適正に管理されているかを監査しています。
森林を管理するFSC-FMと木材の流通を管理するFSC-CoCとに大きく分かれています。
商品にFSCのマークをつけて販売するためには、FSC-FMの森林で伐採された木材をFSC-CoCの認証を持つ工場で加工し、FSC-CoCの認証を持つメーカーや流通会社が販売する必要があるという厳しいものです。(最後に販売する流通会社は除く)
登米町森林組合ではFMとCoC双方の認証を取得しています。
https://info.fsc.org/details.php?id=a023300000d4qZHAAY&type=certificate

よろしかったらホームページもご覧ください。
https://anda-i.com/category/project/knowhow/

この記事を書いた人【森林インストラクター:鹿野勝則】


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