一週間マガジン
秋と呼べる気候はほんの数日で消え去り、冬となった。鼻を突き抜ける冷たい乾いた空気。私の全てを一新させる。背筋が伸びる。
そして秋が瞬間的に消え去るように、私とあの人の記憶も思い出に変わっていった。思い出に変わる時間とわかっていながらあの人への思いを持ち続け、楽しい時間を過ごし、待っていた時間はその通り一瞬にして思い出に変わった。
懸命に悩んだことすら思い出になり、私の歴史となっていく。確実に私の歴史にはあなたの名前は刻まれている。いつかはそんな思い出も思い出としての記憶ですら残らないのかもしれない。
きっとあの人にはとっては私の存在は壁に開けた穴くらいしか人生は変わってないだろう。
思い出がいつでも少し輝いて見える。
周りの世界は回り続ける。私のことを気にせず回り続ける。いつもと同じ1時間、1分、1秒。
そして周りの状況も連続的に動く。
最近は後輩の恋愛相談にも乗る。ウブで愛おしくも感じるが、同時にわからないよ!!とも思う。そして自分を惨めに思えてしまう。真面目に付き合いたいとか私に言われても困るよ。私はそれで失敗したのだから。そして好かれているだけ君はすごいよ。結局のところ私は好きだった人に好かれたかどうかすら答えもわからないのに。
けどこの11月は色々と物事が一気に進みすぎたみたい。急に動き出した歯車。そして急に崩壊した。そして、私の中のすべてが解体され尽くされ、再構築を急いでいる。