NHK「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」を見て
「ジャニー喜多川のやったことは鬼畜の所業です」
衝撃的だった記者会見。
事件が明るみになってから、ずっと知りたかったのが
謎のベールに包まれた「ジャニー喜多川」という人物についてだ。
どんな生い立ちをしたんだろう?
何を考えていたんだろう?
きっとNHKが取材してくれるハズ、と期待していたら
案の定放送してくれた。
ただ、取材が難航したのか半分は既視感のある内容だった。
興味を引いたのは、やはりジャニー氏の生い立ちだ。
幼い頃、アメリカで育ったというジャニー氏。
戦争が始まると、日本へ帰国。
地方に疎開した際、「おじさんに愛された」のだという。
このエピソードを話してくれたのが、
性被害を受けた元ジャニーズのメンバーだ。
「僕とジャニー氏と二人だけで車に乗っていた時に言ったんですよ。
『疎開先で、おじさんに愛されたんだ』って。
愛されたと言っていたから、
本人は嫌ではなかったんでしょね…
でも、加害者になっちゃいけないですよね…」
また、取材者が口々に言うのが
「この問題を止められなかったのは、姉のメリー氏の存在が大きい」
ということだ。
姉のメリー氏は、一体どんな人物なのか?
NHKは、アメリカで幼いころのメリー氏を知る人物2人に
話を聞いている。
「幼い頃に母親が亡くなったため、
メリーさんは、喜多川家で母親的な存在だった。
弟のことをとてもよく面倒みていた」
気が強かったというメリー氏。
ジャニー氏のことを「姉」として「母」として、
育てていったのだという。
また、ジャニーズ事務所で働いていた元従業員も
こんなエピソードを明かしている。
それは、ジャニー氏の性加害が
明るみになろうとしている時だった。
元従業員は、メリー氏にジャニー氏の解雇を打診。
すると…
「メリーさんは、『うん、解雇しよう』と言ったんですよ。
でも、翌日気が変わって…
『やっぱり、弟を見捨てられない』と」
弟に対する「強烈な情」・・・
最後まで弟を守ることを貫いたメリー氏。
言葉だけ聞くと、なんだか美しい響きだが、
実態はおぞましい。
いづれにせよ、性被害にあった方が気の毒でたまらない。