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子がギフテッドというカテゴリに当てはまったと分かった時の安心感たるや
この子、ギフテッドだね
病院でそう言われた時、心の底から安堵した。
息子氏は家に留守番させ、
私だけで小児科で相談した時のこと。
きっかけは、
息子氏の記憶が飛ぶと言うようになったこと
さっきまでの会話を覚えてないことが増えたこと
こんなことがちょくちょく出てきて
この子大丈夫かな?って心配で受診した。
その時のことを書きます。
私の接し方がおかしいならすぐ改めますから、誰かなんでもいいので教えてくださいと思い続けて
親子関係が最悪だった。
いつも喧嘩になる。
絶対に言い合いにならないようにしよう!
絶対に反論しないようにしよう!
絶対に受け入れよう!
毎度そんなことを考えながら話し始めるのだけど
いつの間にかこじれてく。
なんでだろう?
息子氏はすぐカッカして突っかかってくるから
落ち着いてね、落ち着いてからまた話そうねって伝える。
でもそこからなぜかまた言い合いしてる。
言葉の隅にあるほつれを即座に拾い上げて
締め上げられるような感じで話される。
重箱のすみを突つき続けられるような。
私が論破されそうなとき
鬼の首をとったー!と言わんばかりに
ギラギラした目を私に向け
そのときはイキイキとする息子を見るのは
いよいよ異常だと思った。
口撃が絶えず飛んできて
会話を辞めたいと伝えても
リングからおろしてもらえない。
毎日がそんな感じだったので、私は参っていた。
ちょうど?記憶が飛ぶとの発言が続いたので
それがきっかけとなった。
私が精神的に追い詰められていた。
小児科へ行った。
誰でもいいから息子氏が激怒する理由を教えて欲しかった。
あまりにもあっさりと
いくつか問診を受けた。
これだけで分かるの?というくらい軽い問診。
このまま問診が終わってしまっては
得るものがないかもしれないと焦った。
いつものように
お母さん大変だね、休めるときに休んでね(笑)
で終わってもらっては困る。
焦った私は付け加えるように、前のめりな感じで
「以前にWISK-Ⅳを受けたのでその結果も聞いてもらえますか?」と聞いた。
その結果を口頭で伝えた瞬間
「あーー、この子ギフテッドだね。天才タイプ」と伝えられた。
・・・!
小さな違和感を積み重ねてようやくカテゴリに当てはめられた
HSCだと思っていた。
繊細さがゆえ、あらゆることが
困難になっているのだと思っていた。
あるときは中間反抗期なのだと考えた。
たくさん本も読んだ。
なんで?
なんでこんなに反抗するの?
穏やかに過ごしたいのに、なんで?
ギフテッド・・・。
理解しようとしたらダメなやつやん・・
だって私にそのIQがないんだから理解できるわけがないよな
そう思ったら、心が楽になった。
噴火する息子氏を前にしても
【あなたはそう思うんだね】
と心から言えるようになった。
カテゴリに当てはめるのは無意味なのは知ってる。
その子に合った対応を、支援をしていく
それが大切なのも知ってる。
でも私は知りたかった。
なぜ・・息子氏がこんなにも怒り
癇癪を起こし、支離滅裂なことを言い
その対応で家族が疲弊してしまうのか
なぜ・・繊細で、音やにおいに敏感で、
絵がクリエイティブで記憶力があるのか
誰かにわかってもらえるかもしれない。
息子氏のしんどさも。私のしんどさも。
安心したのは事実。
ただ、ここで気づいたのは
息子氏がギフテッドだろうがそうでなかろうが
ギャーギャー噴火してる息子氏に対して
【あなたはそう思うんだね】という関わり方は変わらないはず。
私が人と人の間の境界線がきちんと取れていたとしたら
カテゴリーにこだわったり、ギフテッドって言われて
安心したりすることはあっただろうか?
もっと早く【あなたはそう思うんだね】って認めてあげれたのではないか?
あなたはあなた、私は私の境界線
この辺りをもっと学んでいかなくてはとも思いました。