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伊予灘剛腕物語第35話『灼熱の宇和海。狙え!剛腕の好敵手。』







梅雨が明けて数日後、剛腕は愛媛県を南下しました。狙いはアマダイ。
いつものように投げ釣りで狙っていきます。
陸から投げ釣りでアマダイ狙いとなると、冬をイメージしますが、夏でも釣れます。
剛腕自身、昨年7月にアカアマダイの釣果を記録しています。
※当物語第14話参照

ついでにアマダイとセットで狙えるイトヨリダイをサブ本命に設定。
アマダイより釣れる可能性が少し高いので、
心の拠り所になる存在です。
その他、イラやカワハギ等も嬉しい外道です。イラはこの時季、産卵期で痩せ気味個体が多いのが玉に瑕。
小さい針を使わないのでカワハギが掛かる可能性はかなり低めです。



2024年7月下旬。午前1時頃、自宅を出発。
夜明けまで随分の余裕を持って現場に到着。
道中、野うさぎとイノシシを見かけました。
往路中に野生動物を見かけることは偶にあるのですが、見かけるとその日は魚が釣れるという剛腕独自の縁起物なのです。
“ジンクス”と表現されることもありますが、
これは不幸な意味で使われる言葉なので。

野生動物の中でも、干支に関わる動物を見かけると特に良い釣果になる肌感覚があります。
野良猫やタヌキ、イタチではここまでの効果はありません。
もちろん、野生動物を全く見かけなくても、魚が釣れた事もあるので、気の持ちようということで…




釣り場に到着し、釣り座を構え、投げ釣りの準備だけ終わらせます。
まずはエギングを嗜みます。
1投目いきなりヒット!

剛腕「オッケー来たよ!」

エギングをするからにはこれを言わないと気分が出ませんね。

エギはエギ王サーチ3.0号ヨナヨナグロー。
夏イカには変わりないんですが、早生まれなのか遅生まれなのか分かりません。テヘッ(恥)


続いて2投目。
間髪入れずヒット。

※メーカーの回し者ではありません。

小さいアオリイカですが、剛腕には十分です。
あ、いや。剛腕にはこの程度しか釣れないの間違いです。

開始早々に連発し、これはめちゃくちゃ釣れるんやないか!と思いましたが、そんなわけありませんね。はい、分かってます。
その後、アタリが無くなり、エギを変え、手を変え品を変え展開するも…
反応が全く得られず。




空が白み始め、さあ!投げ釣り開始です。
エサは本虫と青虫を用意。
飛距離、方向に違いを出して4本投げました。
ドラグを緩めて待機。
ちょうど1年前の同じ頃に比べて今年は季節が早く進行しているようです。
♪ちょうど1年前にこの道を通った夜~♪
なんつって

昨年は、海藻が波止周囲一面を覆っていて、切れていなかったですが、今年は半分ぐらいで、更に切れ藻がかなり漂っており、季節の進行を感じました。直前に時化たような天候も無かったので波のせいで切れたのではなさそうです。

昨年は掛かった魚を取り込みする際に苦労したので、その辺りは軽減されるでしょう。

潮流は右へ左へフラフラしており、道糸に切れ藻が纏わり付き、早々に釣りにくい展開。
竿を左右に煽って切れ藻を取り払い、糸フケを取り終え、三脚に竿を掛けるとドラグが鳴るアタリ。
竿を煽った事が誘いになり、仕掛けが動いて思わずリアクションバイトで掛かって来た感じです。
慌てなくても正体は分かっています。


エソです。

マエソかワニエソかトカゲエソかは分かりませんが、50㎝級の良型でした。
我が家では食べませんのでリリースします。
彼は陸揚げしても暴れるので写真を撮る瞬間がありません。待てば待つほど魚体が痛みますので撮影せず即リリースしています。


更に、仕掛け回収中に引ったくるアタリ。
はい。エソです。
朝からエソの活性が高いようです。
エソの歯がハリスに当たると当然、傷が入るので仕掛けを交換します。手間もコストもかかる厄介者ですね。


そんな中、午前7時15分。
回収の為、空アワセすると重みが乗りました。
大した抵抗もされず、あっさり浮上。


おでこに傷あり

44㎝のイトヨリダイ。
エサは本虫。
寝起きなのか。低活性なのか。アタリも無ければ掛かった後の抵抗も無く。
針は微かに刺さっていただけのようで、剛腕が差し向けた玉網に入るとフックアウトしました。
回収中に抵抗されていたらバラしていたかも知れません。
そもそも元気良く抵抗が激しい魚種ではないですけれども。
サクッと処置してクーラーへ。早速、サブ本命ゲッツ(σ゚∀゚)σ




しばらく時が流れ、
早速、太陽が顔を出してから気温はぐんぐん上昇。夜明け早々に熱中症警戒アラートが出され、この日も猛暑日の予報です。
暑くなりそうです。

午前8時55分。

目ん玉飛び出ちゃった

34㎝イトヨリダイ。
エサは青虫の房掛け。
これも居喰い。回収したら掛かっていました。

潮は相変わらず左右にフラフラ。
右へ流れ出したと思えば10分ぐらいで左へ流れて…
流れ藻をかわしてもまた反転して流れて来て…
これはもはや藻かわし大会ですね。
(何言ってんの?)


そんなこんなでバタバタしていると、
また回収したら掛かっていました。


もっと目が飛び出しちゃった

35㎝のイトヨリダイ。
エサは本虫。
針を外す際、小さいカニを吐きました。
針を飲んでいたので、多少、活性が上がってきたのかも。

これが午前10時38分。
地面が焼けるように熱いので魚を置きたくもないですね。


続いて、

地面が高熱の鉄板と化す

PF4番竿にアタリを出したのは36㎝のイトヨリダイでした。
暑いのでピッと絞めて、ガッと撮影、サッとクーラーに収納。
パッと済ませましょう。
時間は午前11時05分でした。


しばらくして干潮潮止まりを経て満ち潮へ。
ここら辺りから魚信が遠ざかるので踏ん切り良く納竿としましょう。

本命は出ませんでしたが、(まあ、アイツは気まぐれなので)サブ本命がポツポツ出てくれたので良しとしましょう。
頭が44㎝と良型が出たのも高評価。
帰宅後、捌くとどれも内臓脂肪をたっぷり蓄えた肥満体でした。
特に44㎝の個体は惚れ惚れするような脂のノリで背中まで脂ギトギトでした。






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