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伊予灘剛腕物語第28話『東奔西走する剛腕』
・連続ボウズ継続中
前話の翌日。
剛腕はまた南予へ。別の釣り場ですがソロでの釣行。
何の展開も無いままあっという間にボウズを食らいました。
更に数日後、高浜某所に計2日釣行するもボウズ。
その翌日に、高浜で夜釣りを決め込むもボウズ。
4戦連続ボウズ中で挑んだ今釣行。
時は2024年4月上旬。投げ釣り1本勝負。
狙いは無し。夜通しで釣りをするのでチヌか何かしら釣れればいいなあ~です。
向かうはうどん県。更に初場所。
君、釣る気あるの? と言われても仕方ないでしょう。
剛腕は気まぐれなので行きたい所へ行きます。
魚が釣れるかどうかなんて知ったこっちゃありません。
…はちゃめちゃですね。
夕方に現着。
父と2人で計8本の竿を出して広範囲を探ります。父は右サイド。剛腕は左サイド。
エサは本虫、青虫、ユムシを用意。
潮流は左へ速く流れる時間帯もあり、潮通しよろし。
波止先端部に釣り座を構えています。
正面に遠投すると、水深は15m前後。
左サイドで10mあるなし位。
右サイドは5~8m程。
飛距離30~40m近辺では根掛かり多め。
暗くなるまでに集めた釣り場の状況はこれぐらい。水深はあくまでも感覚です。
エサは全く取られず。何を投げてもそのまま帰って来ます。
父のほうはたまに本虫が取られます。
何が居るのでしょうか。見当がつきません。
干潮を迎えた午後9時30分頃。父の竿にアタリ。
「ジャヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤ」
快速飛ばして鳴り響くドラグ音。
父「おおっ!来たよ、来たよ!」
剛腕「エイじゃなければええなぁ(ボソッ)」
ボソッと呟き玉網を手に取る剛腕。
父は必死にポンピングで浮かせにかかります。
父に手応えを聞くと、かなり重め。そんなに引かない。らしい。
剛腕「あーね!」
と返事し、そっと玉網を置きます。
海面に現れたアカエイを波止根元の砂浜まで誘導。ハサミを持って剛腕が降りていきハリスを切ってお帰り願う。
わざわざ網を汚すまでもないです。
父「なんだよ。やっと来たと思ったらこれだよ。いつもこうだよ。」
プンスカ怒っています。
まあ、ドラグの初速でだいたい分かりますがね。エイ特有の走り方。
しかし、一応、期待を持っておかないとね。
僅かでも可能性があるわけだから。
魚を釣る為に釣りしてるんだから。
午後10時過ぎ。
先程まで緩やか。いや、ほぼ止まっていた潮が再び左方向へ速く流れ始めました。
どうやら満ち始めのようです。
青虫も本虫も取られるようになり、魚の気配が感じられるように。
しかし、1時間もしない内に潮流は無くなりました。エサ取りは継続中。正体が分かりませんが、どうやら潮流に関係なく活発にエサを取っていくようです。
ハリスは傷つかないのでフグは居ても数が少ないのかも知れません。
ちなみにユムシは全く取られず、元気な姿を見せてくれます。
沈黙が続き、睡魔が襲ってくる時間帯が…
何とか戦いながら必死に手返しするも、反応無し。
満潮前のタイミングで移動を決断。
愛媛県四国中央市まで戻ってきました。
夜明け直前の光量変化のタイミングに短期決戦を挑むも空振り。
エイ1尾以外、小魚一匹すら釣れず終了。
まさに大撃沈。
とりあえず、第一釣り場は、行ってみたかった場所でしたのでデータ収集になりました。
また季節が変われば行ってみたいと思います。(気が向けば)