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伊予灘剛腕物語第38話『百花繚乱。果報は寝過ごせ?』
ガバッ!
……寝過ごしました。
アラームをセットしていたはずでしたが、
鳴らなかったのか、無意識に解除したのか、
真実は神のみぞ知るところです。
時は2024年10月初旬某日。
たまたま仕事の都合で連休になり、休日1日目に釣行予定を組みました。
父とは休みが合わず、剛腕一人釣行です。
天気予報では荒天ですが、なりふり構わずヤるのが剛腕スタイル。
南予方面へ、投げ釣りによるアマダイ狙いです。(サブ本命にイトヨリダイを設定)
エサも買ってきて準備万端でしたが、冒頭のチョンボを犯しました。
目覚めると外は明るくなっており、絶望。
とりあえず着替えて車へ乗り込みます。
今から南予へ向かうには朝マヅメが終わった頃に着く。それは勿体ない。
しかし、近場に行くには風が強く釣り場が無い。スマホで衛星写真を開き釣り場を探します、、、
ん?待てよ。
明日も休みやし、明日行けばええやん。
よし。決まり。
再び寝衣に着替えて二度寝。オヤスミナサイzzz
さて、休日2日目はしっかり起きることができました。アラームを2回セットしました。
なんならアラームの10分前に起きました。
同じ轍は踏みません。
しかし、外は豪雨。車へ乗り込むだけでびしょびしょ。先が思いやられます。
ところが、南予は雨雲レーダーで確認すると雨雲がかかっていないので行くしかない。
というか、行かない選択肢は無い。
高速ワイパーも意味を成さない程のどしゃ降りの中、国道を南下。
(あ、高速道路は使わない主義なので)
内子町辺りから雨は弱まり小雨に。
それからまだまだ走りに走り、ようやく到着。
釣り場に到着し、準備を開始します。
真後ろの山から吹き下ろす突風が時折、吹き抜けます。
煽られて倒れないよう三脚は低めに。重しは重めに。
エギを投げたい逸る気持ちを押し殺し、投げ釣りの準備だけ全て終わらせます。
空は薄明るくなっていますが、厚い雲が覆っており、海底はまだまだ暗闇と予想。
ここはエギングを優先させます。
さあ、ようやくエギングが出来ます!
1投目に即ヒット。
剛腕「オッケー来たよ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1728740291-jgCpfnkBGadwA4xSTKqEN3rP.jpg?width=1200)
俗に言うコロッケサイズ。
いや、コロッケにしたらちょっと大きいか。
トンカツサイズって言うんでしたっけ?
なぜ揚げ物シリーズなのでしょう。
エギングスキルが無いもので、こんなサイズしか釣れませんので有り難く命を頂戴します。
突風が吹く中、エギをコントロールして竿先を押さえ込むアタリを捉えた点は評価できると思います。また剛腕はスキルアップしたようです。
2投目、3投目でもほぼ同サイズを釣り、キープはここまでにし、エギングを終了しましょう。
リリースする為に釣るぐらいなら釣らない主義です。
バシバシ!アタって来るのでエギを取り合うように居ると思われます。同サイズで構成されたスクールが居るんだと思います。
個人的にはこのイカをマヨネーズで炒めてポン酢をかけて食べるマヨポン焼きにハマっています。食べる前に七味とか振っちゃったりして。
お土産を確保できましたので、いよいよ投げ釣りを始めたいと思います。
雨も強くなってきたので、チャチャっと釣って早い所ヅラかろうと思います。
午前6時30分。投げ釣り開始。
仕掛けはこんな感じ。
いつもと同じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1730983765-Xw4fu0mtBkgPl5Zs3I7EFQyc.jpg?width=1200)
エサはいつも通りの青虫と本虫。
PF1番竿を第1投。
約70m沖に着水。着底まで30秒以上。
糸フケを丹念に取り、三脚にセット。
PF2番竿の仕掛けにエサを付けていると、
「ジィィィィィィィィィィィィィィ」
いきなりアタリ!
豪快にアワセを入れ、フルスピードでリーリング。手前の急峻なカケアガリをかわす為です。息が上がりながらも浮かせた魚を掬おうと玉網を、、、
あーっと、これはいけませーん!
また、玉網をセットするのを忘れました。
何度目の失態か、
♪何度目の青空か~覚えてはいないだろう♪
仕方なく抜き上げましょう。
そっーと、陸揚げ成功。
![](https://assets.st-note.com/img/1729409178-NVnAGeWKdJRckwsh51Oprqu8.jpg?width=1200)
42㎝のイトヨリダイget
口が弱い魚なので出来るだけネットで取り込みたいところですね。
エサは本虫です。
ササッと処置してクーラーへ。
素早く投げ返します。
玉網もセットし、PF3番 4番も続けざまに仕掛けを投入。
午前6時50分。PF2番竿にアタリ。
ドラグが引き出されましたが、すぐ止まりました。
アワセて回収します。
少し重いですが、あまり抵抗せず。
![](https://assets.st-note.com/img/1729948428-ATSNwvtKU3MkClWdGY06yF5o.jpg?width=1200)
イトヨリダイ36㎝。
こちらは青虫の房掛けにヒットしました。
深いから水圧によりそんな大きくない魚でも重いんですよね。
ちなみにこれはあまり大きくないので抜き上げました。
アタリは続きます。
午前7時45分。PF4番竿にアタリ。
ドラグが出たら止まってからアワセてゴリ巻きするだけの簡単作業。
![](https://assets.st-note.com/img/1729949108-IjX2oxAuE98LM3TC6mOaNPSV.jpg?width=1200)
41.5㎝のイトヨリダイ。
口の皮1枚の針掛かり。ネットで取り込んで事なきを得ました。
エサは青虫の房掛けです。
この日はエソがお留守のようで掛かってきません。エサも青虫、本虫共に帰ってくる状況で釣りやすいです。
エソさんはずっとお留守ならいいのに、
遠投し、水深40m以上の海底から仕掛けを高速回収するのはなかなか体力が必要です。
腕に乳酸が溜まり、痺れてきます。
リーリングを止めたくなりますが、止めるとカケアガリに根掛かりますので止める事は許されません。
潮が引けばもっともっと速く巻かないと根掛かります。
最早、魚との勝負ではなく、カケアガリとの勝負です。カケアガリに仕掛けを取られるか自分が魚を獲れるかの腕力勝負です。
回収時に浮き上がりが早いオモリを使用するのも一手です。
剛腕は失くしたくないのであまり使いませんが。
この場況は急深釣り場の性でしょうか。
釣り場によれば気にならない所もありますが。
陸から遠投して深場にエントリー出来ることは魅力ですが、それなりのデメリットも存在するということですね。
まだまだ剛腕は止まりません。
午前8時10分。
PF1番竿の仕掛けを回収すると、居喰いしていたのは30㎝のイトヨリダイ。
![](https://assets.st-note.com/img/1729950880-eXSI3zU0R5Zvh4wsgucCaM9G.jpg?width=1200)
エサは本虫でした。
さらに
![](https://assets.st-note.com/img/1730982024-0nFIkL8Uzf1eEJsyTPGSbaBC.jpg?width=1200)
PF3番竿にヒットしました。エサは青虫の房掛けです。これでPF4本全員安打となりました。
極めつけは午前9時ちょうど。
PF4番竿にアタリました。
![](https://assets.st-note.com/img/1730982025-HfFWLv5ciSPomjz3kxA0lw8V.jpg?width=1200)
この日、最長寸タイのイトヨリダイ。
(ややこしい)
やはり40㎝超えると顔つきが違いますね。
凛々しいですね。貫禄がありますね。
エサは青虫の房掛けです。
「助さん格さんもういいでしょう。」
水戸の御老公様もこう言います。
あ、今の流行り的には「もうええでしょう!」のほうですね。
これだけ釣れたらもう満足です。
本命のアマダイを拝めなかったことは心惜しいですが、もう剛腕の腕が限界です。
翌日から筋肉痛です。(2日続きました)
写真を撮り損ねましたがもう一尾イトヨリを釣っています。
午前10時前。全て片付けて納竿となりました。
こんな早上がりはいつぶりでしょうか。
近年では記憶にありません。
撤収の足取りが軽いこと軽いこと。
結果論として寝過ごして良かったです。
まあ、前日ならアマダイが釣れたかも知れませんが、そんな事言い出したらキリが無いのでお口チャック。
リザルト
![](https://assets.st-note.com/img/1730983632-R6PpZAHDQqGEijsfO4kNJvzr.jpg?width=1200)
イトヨリダイ30㎝~42㎝。7尾。
小さいアオリイカ 3杯。(写真外)