新社会人のために。
新生活が始まって一週間…
すでに相談をいただいているので、書かせてもらいます。
社会人になると、何事も初体験で目新しいと感じるものです。
なんて、ことはありません。
もしそんな考え方を持っている先輩社員の方々がいるなら、概念から覆してください。
今の新卒の方々はいろいろとインターンもしていますし、社会経験が豊富です。
自分たちが学生の頃の比ではありません。
だから、仕事の必要不必要を考える能力が高い人も多い。
そんな彼ら彼女らに、「新人社員はまずこれから」という理由のない仕事は、全く意味をなさない。
しかも、帰属意識を早々に喪失させる。
そういう仕事は、必要であれば早い人に任せて、周りに支障を出さないようにすることの方が大切。
組織における業務の棚卸しは済んでいるのか?
新入社員が現場で活躍するためには、どんな能力を身につけることが最良なのか、考えているのか?
その能力にむけて時間をかけてほしいのに、
「新入社員だから」というわけのわからない理由で、時間を奪いとるのか?
そういう業務に限って、いらない業務だったりもする。本当の雑務。
私もたくさんそういう経験をしたからこそ、
責任者になったときに、新人に任せる業務や若手がやるべき業務とされていたものをほとんど無くすか、私がやることにした。
部下には大切な顧客と向き合い、自分のすべきことを考える時間をたくさん作らせた。
結果として、部下たちは、私がほとんどの時間外に出ていたとしても、入院したとしても、現場を守ってくれた。
入院したときなんて、退塾者をひとりも出さずにだ。
入社して一週間で、これからの仕事に不安を持つ社員が出てしまう。
人員不足、効率性などと言っているが、本当に不足しているのか?非効率な部分がないのか?
考えてほしい。
やらないことが怖いだけだと気づいてほしい。
人員不足なら、すぐに身につけてほしい能力を身につけてもらって、現場で活躍してもらった方がよほど効率がいい。
そんなときに生まれるのが、保身。
先輩方が、新人に負けたらどうしよう、とか、自分より偉くなったら嫌だ、とか考えてしまう。
こんな嬉しいことはないはずなのに…
自分の部下が評価されて、自分を抜いていくなら、自分は人を育てる才能があったわけだから、逆に評価されるはず。
そこに、部下が先輩のお陰で成長できたと周囲に言うほどであれば、最大のエビデンスである。
そうではなく、先輩がまったく教えてくれなかったので、独力でなんとかしたなんて言われたときには、最悪だ。
企業は集団だ。
個ではない。個の集合体。
自分のことだけを考えるのではなく、集団のことを考えて。
そうしたら、組織の中で出し抜こうなんて思わない。
足も引っ張り合わない。
良いもの悪いものも共有して、良いものはより良く、悪いものは繰り返さないようになる。
新社会人のみんなは、
変革を担っていると思って、変化を恐れず、声をあげよう。
変な例えかもしれないが、
赤ちゃんが泣くのが仕事のように、みんなは声をあげることが仕事。
黙って溜め込むのは恐ろしいことだよ。
私は若いみなさんの力を応援します。
私の今の活動には、20代前半のフリーランスの方々に関わってもらっています。
本当にいろいろな刺激をもらえて楽しいです。
そんな力がみなさんにはあるのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
浅野 重幸
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