良曲紹介10 Calling(a crowd of rebellion)
作詞:宮田大作・小林亮輔
作曲:丸山漠
編曲:a crowd of rebellion
この良曲紹介シリーズもいつの間にか二桁突入。まだまだストックは膨大にあるので気長に続けていきます。
そんな訳で今日紹介するのは、新潟県出身のスクリーモバンド・a crowd of rebellionの3rdフルアルバム「Ⅲ」収録曲である「Calling」です。映画「超・少年探偵団NEO-Beginning-」主題歌。筆者がこの曲に出会ったのはたまたまネットサーフィン中にこの映画についての情報を入手してたまたま聞いたその主題歌を気に入った、という結構奇跡的なきっかけによるもの。こういう出会いがあるからまだ見ぬ(まだ聞かぬ)名曲を求める旅はこれからもやめられない。因みに映画の方はスタッフも配給会社もマイナーな割と無名な作品……と思いきや主演だけは高杉真宙・佐野岳・堀田真由という謎に豪華な作品。なんか江戸川乱歩の少年探偵団シリーズがパブリックドメイン化したのを記念したメディアミックスの一環だったみたいですね。一応後から鑑賞済みなのでいつか感想記事を上げるかも。
肝心の曲の方は「大人ってなんだろう」というテーマから出発した過去を回想する形の歌詞が連なるエモーショナルなロックナンバー。本来自分にとってはスクリーモもラウドロックもオルタナティブメタルもエモコアも全く馴染みのない音楽ジャンルで、たまに興味本位で聞いてもなんか通好みで難解だなー、ぐらいにしか思わないんだけど、この曲のメロディーラインは割とJ-POPの売れ線に寄り添っていてデスボイスも控え目でとっても聞きやすい。クリーンボーカル担当の(スクリーム担当は宮田氏)小林氏の高音もなかなかの美声だし、激しさと切なさを兼ね備えた良い曲だと思います。
歌詞は先ほど述べた通り大人になって冷めてしまった自分があの頃を振り返ってもう一度奮起する、的な内容でこちらもメロディー同様パンクバンドにしては実直でJ-POP的・都会的な印象。肝心の筆者は子供の頃から既に冷めた陰キャだったけどこういう路線の歌詞はだからこそ刺さるものがあります。それまでずっと現在の自分が過去を想っていたのに、最後の2行では急に過去の自分が現れてエールを投げかけて去って行くのも感動的。